![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/c1/b9d3ab9d401fd7f45ddfff5810a5c597.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/f0/48f23b9c8873b3a0802e340bb427d02b.jpg)
切明温泉名物の川原の露天風呂を楽しんだ後は、「雄川閣」でも立ち寄り入浴することにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/b2/f0aa613ce793874e8ce55f686e1ee8de.jpg)
帳場で日帰り入浴をお願いすると二つ返事で受け入れてくださいましたが、帳場のスタッフさんはレジのバーコードリーダーを手にして、カウンター上に置かれているメニュー表から日帰り入浴のバーコードをピッっと読み取って会計処理を行っていました。秋山郷といえば典型的な秘境でありますが、秘境のイメージからほど遠いこの光景に目にしてちょっと面喰ってしまいました(無論、私の勝手な先入観がよくないのですが)。支払いを済ませ、帳場前の階段を下りて浴室へと向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/53/a9349aa878a40379cbb3b9791c8c2560.jpg)
こちらが浴室入口。男女の暖簾の間には露天風呂の入口ありますが、まずは内湯から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/49/ae82c199c5754fe519aca96d5145079d.jpg)
ごくごく一般的な脱衣所ですが、扇風機の存在って結構ありがたいものです。室内にロッカーは無いので、貴重品は浴室入口手前にあるコインロッカーへ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/ae/184b27d1e2e1b3a3a41d00b7d034b993.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ce/20c1daa3d446d0588c58c6b71116fa22.jpg)
浴室へ入った途端、「ここってサウナ?」と思いたくなるほど凄い湯気と熱気に包まれました。以前(7年前)に訪れた時も同じ経験をしているのですが、浴室の天井が低く、窓を締め切って換気がなされていない状態の中、熱い源泉を滝のような感じで落としているため、ムンムンとした湯気が室内に籠っちゃうのかもしれません。
浴槽と反対側には洗い場が並んでおり、7つある水栓の内4基はシャワー付きでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/8b/1db265a4ccb261eaf1efdacb00a66c85.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/61/982ce151bf1216716a8fdeb22e954ed2.jpg)
窓の下には魚野川の渓流を見下ろせる眺めの良い内湯。源泉が落とされる滝とともに、黒光りする石が敷き詰められた浴槽がとっても印象的です。
この日の入室当初は、お客さんがしばらく利用していなかったのか、湯舟のお湯は激熱でとても入れるような状態ではなく、また湯気が籠ってサウナ状態の浴室の換気をしたくても、湯舟に足を入れないと窓に手が届かないため、室内に備え付けのホースを洗い場のカランに接続し、水の蛇口を全開にして加水しつつ、攪拌棒で懸命に湯もみしてひとまず湯舟の温度を下げ、足を入れても問題ない温度まで湯加減が下がったら、今度は窓を全開にして湯気を屋外へと逃がしました。今回の記事でご紹介している内湯の画像は、このような孤軍奮闘の末にようやく撮影できたものなのです。
さて肝心のお湯のインプレッションですが、見た目は無色澄明、石膏感とともに芒硝感も帯びており、微かな塩味も感じられます。お湯の中には硫酸塩が含まれていますが、湯面や湯口などで特に白い析出が目立っているようなことはありませんでした。弱キシキシとスベスベが混在する浴感で、湯加減さえ調整すればとっても清らかで気持ち良いお湯です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/37/9cfa81fc647490184444cefb315cead6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/1a/ca4aaf67bd9322c81552ffd1fef63278.jpg)
次は露天風呂へ行きましょう。こちらの露天風呂はひとつしかないため混浴となりますが、一応貸切利用が原則のようです(以前訪問した時には貸切ではなかったように記憶しているのですが…)。外へ出る扉には貸切利用中の札が下がっており、利用の際は札を裏返して「利用中」を表示させます。一人(一組)30分がタイムリミットとのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/e3/310b973feda751778d4f145b9b58975d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/58/28283a39653e5d246067603c38d1ae66.jpg)
専用のツッカケ(スリッパ)を履き、階段を下りて河岸の露天風呂へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/5d/4046d498363e699e74b463f957c6b93e.jpg)
脱衣小屋は男女別という意味か、一応2室にセパレートされています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/54/4d115315a11a432f9afbdaf71e5437d0.jpg)
雄大な自然に抱かれた素晴らしいロケーション。まさに絶景。川がゆるくカーブを描く淵の上に位置しているため、川の上流側を正面から眺めているような感じになるんですね。浴槽はかなり広くて10人くらいは同時に入れそうです。
この日(7月中旬)は真夏を思わせる暑い陽気だったのですが、まだアブは発生していなかったので、虫刺されを気にすることなく快適に湯あみすることができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/8a/3325797dd3f2909b7742604a540815f4.jpg)
浴槽の傍らには源泉ポンプと思しき機械小屋があり、余ったお湯が川へと捨てられていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/ae/8b72384d4d9cd5bb1bfb7d3752da5be4.jpg)
その源泉ポンプから直結している湯口。内湯同様に源泉のままだと熱くて入れず、ホースの水で10分ほど加水してようやく入浴できる温度まで下がりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/db/5b6344ab230abe6597683d04aadb3f36.jpg)
浴槽の奥の方はやや浅くなっており、更にその先からお湯が川へと捨てられてゆきます。もちろん完全掛け流し(加水に目を瞑れば、の話ですが…)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/00/bab295996b16b8df900ae266bc24401d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/b3/8c84b94a121fce981b81c41ceffaa433.jpg)
入浴していたら、ヒョッコリ珍客出没。こちらをほとんど警戒する素振りを見せず、お湯をペロペロなめてから、私の様子を窺いつつ、再び山へと姿を消していきました。タヌキも飲泉の効能を知っているのかしら?
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 54.7℃ pH7.69 160L/min 溶存物質1289mg/kg 成分総計1553mg/kg
Na+:326.0mg(76.04mval%), Ca++:85.2mg(22.79mval%),
Cl-:437.5mg(66.10mval%), SO4--:106.9mg(11.92mval%), HCO3-:250.3mg(21.97mval%)
H2SiO3:48.1mg, 遊離CO2:264.0mg,
(上記数値は館内に掲示してあった分析表を一部転載したものでして、硫酸塩の数値が不自然ですが、ここでは原資料のまま掲載いたします)
長野県下水内郡栄村堺17878-3 地図
025-767-2252
ホームページ
日帰り入浴時間10:30~18:30
500円
コインロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★