「ひとっ風呂浴びに3日登山 高天原温泉 その6(帰路・大東新道を経て薬師沢へ)」の続編です
【10:35/42 薬師沢小屋】
薬師沢小屋前のウッドデッキで7分休憩。
小屋のトタン屋根を右手に見ながら、狭い坂を登ってゆく。
【10:50 カベッケヶ原】
清々しい高原を一人で歩いてゆく。
なんて美しい景色なんだろう。
帰るのが惜しい。
【11:33 左俣】
一部の橋桁が傾いている橋で左俣を渡る。好天に恵まれた連休の前日だったためか、この辺りで薬師沢や雲ノ平を目指す登山者とたくさんすれ違った。
【11:43/12:30 清水が美味いベンチで昼食】
往路で見つけた、水場の清水が美味いベンチに到着。
まずはこの清冽な水を手で受けて喉を潤す。やっぱり美味い。すぅっと速やかに且つなめらかに体へ吸収されてゆく。ちょうどお昼の時間だったので、コッヘルに水を汲んでお湯を沸かし、そのお湯でリフィルタイプのカップヌードルやアルファ米の山菜おこわをもどして食べた。単なるインスタント食品なのに、どうして美味しく感じられるのだろう。
まわりの絶景を眺めつつ、のんびり食っていたら、このベンチにたどり着いてから50分近くも経過していた。
お腹を満たしたところで、歩行再開。
沢へ下りるステップの傍らでは、幾株かのトリカブトが咲いていた。
【12:39 薬師沢】
【12:44 中俣】
立て続けに現れる橋で2本の沢を渡る。ここで沢沿いの軽快なトレイルはおしまい。中俣を渡り終わったら、太郎平への登りとなる。
ステップをどんどん登れ。太郎平まで登り切れば、あとはもう下山するだけだ。
そう思うと、登りなのになぜか足取りが軽くなり、まるでフラットな道を歩いている時のようなペースで快調に坂を上がっていけた。坂の途中では薬師沢方面へ向かう登山者と次々にすれ違う。みなさん薬師沢小屋へ泊まると話していたし、大人数のパーティーもいたので、今晩の小屋は私が泊まった時よりはるかに混むのだろう。布団1枚で1人かな。
快調に登っているうち、樹林帯を抜けて見晴らしが良くなってきた。右手には薬師岳が、振り返ると薬師沢や雲ノ平、そしてその奥に水晶岳が一望できる。今朝まではこの景色の奥にいたのに、もうこんな遠くまで歩いてきたのか。感慨深い。
真っ蒼な空の下を、木道が伸びる。薬師岳の山裾に建つ太郎平小屋が見えてきた。
【13:33/14:20 太郎平小屋】
往路と違い、この時の小屋前はたくさんの登山者で賑わっていた。
私もみなさんに混じり、ベンチに座って休憩する。といっても、さっき昼飯をとったばかりなので、ここでは先程の美味しい水場で汲んだ清水を沸かしてコーヒーを淹れた。もちろんスイーツも欠かせない。
落としたてのコーヒーを飲んだり、山ガール達に油を売っていたりしたら、いつの間にやら50分も経っていた。下山するだけなので、すっかり気が緩んでいる。
太郎平を経ち、気持ちのよい高地の木道を進んで折立を目指す。
【14:52 五光岩ベンチ】
剣岳が往路よりもくっきり映えていた。
有峰湖を眺めながら石畳の道を下る。
今行程で本当に最後の登りを通過。
途中、左手に背の高いカラフルな柱が一本立っていたが、これって何の目印?
【15:41 三角点】
爽快な高原のトレイルはここまで。
さ、あとは樹林帯を下りきるだけだ。
【16:12 アラレちゃん】
次にこのアラレちゃんと再開できるのはいつだろうか。
どんどん樹林帯を下る。
【16:50 折立 登山道入口】
トラブルなく無事に戻ってこられた。
登山道入口に設置されている自販機でコーラを買い、腰に手を当てながら、渡辺正行あるいは鈴木Q太郎にも匹敵するような一気飲みでグビグビと飲みほす。
駐車場はさすがに出発時よりは台数が増えていた。
天候に恵まれたおかげで、危険な場面もなく順調に日本最奥の温泉へ辿り着き、その白濁湯をじっくりと堪能することができた。今回の登山ルートからちょっと足を延ばせば、薬師岳や黒部五郎・水晶岳など百名山の頂に登ることができたのだが、スケジュールの都合により残念ながらそれらに登頂することなく、2晩連続で山小屋に泊まっておきながら、ピークハントをほとんどしないという、一風変わった登山となってしまった。いずれ私の考え方が変わり、ちゃんと山の頂を攻めようという発想になれば、次回は高天原を経由しながら、それらの山々も攻めてみたい。
今回は内容が嵩んでしまったので、7回に分けて記事をアップしております。
その1(折立から太郎平)
その2(太郎平から薬師沢小屋)
その3(薬師沢小屋から雲ノ平へ)
その4(雲ノ平から高天原山荘へ)
その5(高天原温泉)
その6(帰路・大東新道を経て薬師沢へ)
その7(薬師沢から折立へ下山)【←今回の記事はここ】
その1(折立から太郎平)
その2(太郎平から薬師沢小屋)
その3(薬師沢小屋から雲ノ平へ)
その4(雲ノ平から高天原山荘へ)
その5(高天原温泉)
その6(帰路・大東新道を経て薬師沢へ)
その7(薬師沢から折立へ下山)【←今回の記事はここ】
【10:35/42 薬師沢小屋】
薬師沢小屋前のウッドデッキで7分休憩。
小屋のトタン屋根を右手に見ながら、狭い坂を登ってゆく。
【10:50 カベッケヶ原】
清々しい高原を一人で歩いてゆく。
なんて美しい景色なんだろう。
帰るのが惜しい。
【11:33 左俣】
一部の橋桁が傾いている橋で左俣を渡る。好天に恵まれた連休の前日だったためか、この辺りで薬師沢や雲ノ平を目指す登山者とたくさんすれ違った。
【11:43/12:30 清水が美味いベンチで昼食】
往路で見つけた、水場の清水が美味いベンチに到着。
まずはこの清冽な水を手で受けて喉を潤す。やっぱり美味い。すぅっと速やかに且つなめらかに体へ吸収されてゆく。ちょうどお昼の時間だったので、コッヘルに水を汲んでお湯を沸かし、そのお湯でリフィルタイプのカップヌードルやアルファ米の山菜おこわをもどして食べた。単なるインスタント食品なのに、どうして美味しく感じられるのだろう。
まわりの絶景を眺めつつ、のんびり食っていたら、このベンチにたどり着いてから50分近くも経過していた。
お腹を満たしたところで、歩行再開。
沢へ下りるステップの傍らでは、幾株かのトリカブトが咲いていた。
【12:39 薬師沢】
【12:44 中俣】
立て続けに現れる橋で2本の沢を渡る。ここで沢沿いの軽快なトレイルはおしまい。中俣を渡り終わったら、太郎平への登りとなる。
ステップをどんどん登れ。太郎平まで登り切れば、あとはもう下山するだけだ。
そう思うと、登りなのになぜか足取りが軽くなり、まるでフラットな道を歩いている時のようなペースで快調に坂を上がっていけた。坂の途中では薬師沢方面へ向かう登山者と次々にすれ違う。みなさん薬師沢小屋へ泊まると話していたし、大人数のパーティーもいたので、今晩の小屋は私が泊まった時よりはるかに混むのだろう。布団1枚で1人かな。
快調に登っているうち、樹林帯を抜けて見晴らしが良くなってきた。右手には薬師岳が、振り返ると薬師沢や雲ノ平、そしてその奥に水晶岳が一望できる。今朝まではこの景色の奥にいたのに、もうこんな遠くまで歩いてきたのか。感慨深い。
真っ蒼な空の下を、木道が伸びる。薬師岳の山裾に建つ太郎平小屋が見えてきた。
【13:33/14:20 太郎平小屋】
往路と違い、この時の小屋前はたくさんの登山者で賑わっていた。
私もみなさんに混じり、ベンチに座って休憩する。といっても、さっき昼飯をとったばかりなので、ここでは先程の美味しい水場で汲んだ清水を沸かしてコーヒーを淹れた。もちろんスイーツも欠かせない。
落としたてのコーヒーを飲んだり、山ガール達に油を売っていたりしたら、いつの間にやら50分も経っていた。下山するだけなので、すっかり気が緩んでいる。
太郎平を経ち、気持ちのよい高地の木道を進んで折立を目指す。
【14:52 五光岩ベンチ】
剣岳が往路よりもくっきり映えていた。
有峰湖を眺めながら石畳の道を下る。
今行程で本当に最後の登りを通過。
途中、左手に背の高いカラフルな柱が一本立っていたが、これって何の目印?
【15:41 三角点】
爽快な高原のトレイルはここまで。
さ、あとは樹林帯を下りきるだけだ。
【16:12 アラレちゃん】
次にこのアラレちゃんと再開できるのはいつだろうか。
どんどん樹林帯を下る。
【16:50 折立 登山道入口】
トラブルなく無事に戻ってこられた。
登山道入口に設置されている自販機でコーラを買い、腰に手を当てながら、渡辺正行あるいは鈴木Q太郎にも匹敵するような一気飲みでグビグビと飲みほす。
駐車場はさすがに出発時よりは台数が増えていた。
天候に恵まれたおかげで、危険な場面もなく順調に日本最奥の温泉へ辿り着き、その白濁湯をじっくりと堪能することができた。今回の登山ルートからちょっと足を延ばせば、薬師岳や黒部五郎・水晶岳など百名山の頂に登ることができたのだが、スケジュールの都合により残念ながらそれらに登頂することなく、2晩連続で山小屋に泊まっておきながら、ピークハントをほとんどしないという、一風変わった登山となってしまった。いずれ私の考え方が変わり、ちゃんと山の頂を攻めようという発想になれば、次回は高天原を経由しながら、それらの山々も攻めてみたい。