久しぶりに、軽いネタをひとつ。
信州松本と飛騨高山を結ぶ重要な交通路、国道158号の「安房峠道路(安房トンネル)」。温泉巡りを趣味とする方(特に関東や中部周辺の方)でしたら、多くの方がこのトンネルのお世話になっているかと思います。かく言う私もその一人であり、今まで何度もこの道路を往復しております。昨年(2015年)初夏にもこの道路を利用して飛騨地方へと出かけたのですが、トンネルを通行中に尿意を催したので、用を足すため平湯料金所のすぐ目の前にある小さなパーキングスペースに立ち寄りました。このパーキングスペースにはトイレのほか自動販売機もあり、頑丈な屋根がかかっていますので、私が利用した初夏はもちろんのこと、積雪期でも安心して利用できるかと思います。
さてトイレで用を済ませて、車に戻ろうとしたところ、その片隅で気になるものを発見しました。
トイレ屋外の隅っこに丸く小さな容器が置かれ、地面から立ち上がっている細いパイプからその容器に向かって、人知れずチョロチョロと水が滴り落ちていました。これだけでしたら、どこにでもよくある光景なのですが、この配管が固定されている壁には「安房トンネル湧出温泉水」と書かれた張り紙が掲示されているではありませんか。なになに? 温泉水ですって?
そのお湯を触れてみますと確かに温く、単なる水ではなく温泉水であることがわかります。車に戻って温度を測ってみたら36.8℃と計測されました。量といい温度といい、浴用にも足湯にも適さず、使い途に困るようなお湯なので、ここで垂れ流して温泉地としてのアピールをしているのかもしれませんね。でもこんな目立たないところで垂れ流したところで、ほとんどの人はその存在に気づかないでしょう。あぁ、なんてかわいそうな温泉なんでしょう…。このお湯を実際に使っている人っているのかな? せいぜいワンコの足湯が精一杯といったところでしょうか。
「飲まないでください!」と書かれていましたから、喉を通さず口に含むだけにしてテイスティングしてみますと、何となく土類的な味があったようななかったような…。平湯の温泉街のお湯に似たような特徴を有する温泉だったような気がしますが、その時に記録したメモを紛失してしまったため、細かな特徴は覚えておりません。ゴメンなさい。
平湯料金所のそばには平湯の温泉街があるように、このあたりは温泉資源が豊富ですから、地面を掘っていけばいずれ温泉の水脈に当たることは想像に難くなく、どこから引いているのかわかりませんが、おそらくこのお湯も安房トンネルを掘削している過程で遭遇した温泉水脈のひとつなのかもしれませんね。ちなみに、このお湯と同じものかわかりませんが、掘削工事中の際に調査坑として掘られた安房トンネル避難坑の内部には、60~70℃で湧出する温泉が現在でも湧出しているはずです。
以上、安房峠道路と温泉にまつわる小ネタでした。
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯 地図
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信州松本と飛騨高山を結ぶ重要な交通路、国道158号の「安房峠道路(安房トンネル)」。温泉巡りを趣味とする方(特に関東や中部周辺の方)でしたら、多くの方がこのトンネルのお世話になっているかと思います。かく言う私もその一人であり、今まで何度もこの道路を往復しております。昨年(2015年)初夏にもこの道路を利用して飛騨地方へと出かけたのですが、トンネルを通行中に尿意を催したので、用を足すため平湯料金所のすぐ目の前にある小さなパーキングスペースに立ち寄りました。このパーキングスペースにはトイレのほか自動販売機もあり、頑丈な屋根がかかっていますので、私が利用した初夏はもちろんのこと、積雪期でも安心して利用できるかと思います。
さてトイレで用を済ませて、車に戻ろうとしたところ、その片隅で気になるものを発見しました。
トイレ屋外の隅っこに丸く小さな容器が置かれ、地面から立ち上がっている細いパイプからその容器に向かって、人知れずチョロチョロと水が滴り落ちていました。これだけでしたら、どこにでもよくある光景なのですが、この配管が固定されている壁には「安房トンネル湧出温泉水」と書かれた張り紙が掲示されているではありませんか。なになに? 温泉水ですって?
そのお湯を触れてみますと確かに温く、単なる水ではなく温泉水であることがわかります。車に戻って温度を測ってみたら36.8℃と計測されました。量といい温度といい、浴用にも足湯にも適さず、使い途に困るようなお湯なので、ここで垂れ流して温泉地としてのアピールをしているのかもしれませんね。でもこんな目立たないところで垂れ流したところで、ほとんどの人はその存在に気づかないでしょう。あぁ、なんてかわいそうな温泉なんでしょう…。このお湯を実際に使っている人っているのかな? せいぜいワンコの足湯が精一杯といったところでしょうか。
「飲まないでください!」と書かれていましたから、喉を通さず口に含むだけにしてテイスティングしてみますと、何となく土類的な味があったようななかったような…。平湯の温泉街のお湯に似たような特徴を有する温泉だったような気がしますが、その時に記録したメモを紛失してしまったため、細かな特徴は覚えておりません。ゴメンなさい。
平湯料金所のそばには平湯の温泉街があるように、このあたりは温泉資源が豊富ですから、地面を掘っていけばいずれ温泉の水脈に当たることは想像に難くなく、どこから引いているのかわかりませんが、おそらくこのお湯も安房トンネルを掘削している過程で遭遇した温泉水脈のひとつなのかもしれませんね。ちなみに、このお湯と同じものかわかりませんが、掘削工事中の際に調査坑として掘られた安房トンネル避難坑の内部には、60~70℃で湧出する温泉が現在でも湧出しているはずです。
以上、安房峠道路と温泉にまつわる小ネタでした。
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯 地図
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