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今月上旬某日、網走6:41発の釧網本線普通釧路行に乗車し、摩周駅には定刻通り8:34に到着。
空は綺麗に晴れていました。白銀の雪と空の青のコントラストが実に綺麗です。
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一両のみのワンマンカー。後部は巻き上げられた雪で真白に覆われています。
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かわいらしい瀟洒な駅舎です。以前は町名と同じく弟子屈という駅名でしたが、近くにある観光地「摩周湖」にあやかって摩周駅と改称されました。よくある改称のパターンですね。
駅構内には売店の他、観光案内所が設けられています。売店はお昼近くにならないと開きませんが、観光案内所は私が到着した朝8:34の時点で既に開いていました。ここで案内所の方が日帰り入浴について親切に説明してくださったことは前回の記事で記した通りです。
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駅を出た左側には足湯「ぽっぽゆ」が設置されています。周囲は雪だらけですが、腰かけるところは乾燥していたので、難なく足湯が楽しめました。摩周温泉の2号と6号の混合泉が使用されており、無色透明、41~2℃の弱スベなお湯が掛け流されています。冷たい外気に触れながら温かいお湯で足湯をすると、その極端な温度差が妙に気持ちいいんですよね。この足湯の排湯によって、駅周辺の排水溝の蓋からは湯気がのぼっていました。
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トイレを借りようと駅舎内に戻ると、トイレ入口付近に飲泉所を発見。足湯や手湯が設置されている駅は近年珍しくなくなりましたが、飲泉所がある駅にはなかなかお目にかかれません。ちゃんと飲泉許可も受けています。足湯同様、こちらも摩周温泉の2号・6号の混合泉が使われています。湯口の上に湯呑みが置かれていたので、これで飲んでみると、微かに塩味が感じられ、匂いは殆ど無臭。比較的飲みやすいお湯でした。こちらには詳しい温泉分析表が掲示されていましたので、その一部を以下に抜粋します。
摩周温泉(2号と6号の混合泉)
ナトリウム-塩化物泉 81.5℃ pH8.2 550L/min(動力揚湯・自然湧出) 溶存物質2.165g/kg 成分総計2.243g/kg
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駅前の食事処「ぽっぽ亭」。
もちろん店内で食事ができますが、注文すればその場で駅弁「摩周の豚丼」をつくってくれます。デパートの駅弁フェアでも人気を集めていると聞いたので、早速注文してみることに。オーダーしてから5分もしないうちに出来上がりました。
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これがその「摩周の豚丼」(1050円)。
道産米と十穀米をブレンドしたご飯の上に、網焼きした北海道産豚ロースを載せて、甘辛のタレをたっぷり掛けた豚丼。焼き立てのお肉は厚くて柔らかく、タレも肉やご飯にしっかり絡んで、ボリュームもしっかり。とっても美味しかった!
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弟子屈町内をうろうろ歩いていたら、町役場の敷地の隅にタンクを発見。
タンクの隣の小屋には「第一地区給湯ポンプ室」と書かれています。どうやら温泉を一旦このタンクに貯めてから、供給先へ分配しているようです。どこでどんな風に使われているのかしら。興味津津。
余計なお湯は捨てられているらしく、このタンクの周囲の排水溝からはあちこちで湯気が上がっていました。