パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

ホール

2008年04月25日 | おもいで
4月24日(金)曇り
夕べ、ささいなことから、夫婦喧嘩。いや、ささいなことではない、重要な事なので、
これは後日、忘れないうちに記す事にして・・・
その喧嘩の最中に夫の携帯メール着信音。
九州の義弟から、犬のホールが亡くなったとの連絡。
喧嘩でエキサイトしていた二人だったが、一気に戦意喪失・・・
「アホだったけど、かわいいヤツだったよなあ~」と夫がつぶやくのを聞き、泣ける。
どんどん悲しさが増すので、ガチャガチャ茶碗を洗う。

ホールは、初めて夫の実家に行った時から、私にとても友好的に接してくれ、
話題につまったときの話のネタになってくれ、
犬好きな娘ともすぐ友達になってくれた。
その後、実家に行くたびに、彼の親愛表現は大きくなり、
ワタクシの運転する車に飛びつく勢いで、轢いてしまいそうでドキドキした。
(実際、義弟は出勤前に、まとわりつくホールの足を轢いてしまったことがある)
ホールは、田舎では当然の外犬である。
というよりも、鎖にすら繋がれていない。
裏山、川沿い、田んぼのあぜ道、気の向く時に気の向くまま、自由自在に歩き回っている。
娘は、小さい時から犬の散歩をさせることに憧れていた。
で、早速ホールを散歩に・・・
皆が口を揃えて「ホールに、ここらを案内してもらいなさい。」
犬の散歩というよりも、娘が散歩させてもらってるようでおかしかった。
飼っている義父母や弟は、ホールのことをアホアホ言っていたが(でもすんごくかわいがってはいるのだ)
私に言わせると、ホールは本当におりこうさんだった。
番犬だから、知らない人には大声で吠える。
しかし、ワタクシと娘には、初めて会った時から、一度も吠える事はなかった。
きっと、家族と仲良くしてるからこの人も家族なんだねとわかっていたのだろう。
近所の野良猫たちがやってくると、エラい勢いで吠え、追っかけ回して追い出していたが、
初めてイチを連れて行くと、戦闘態勢全開のイチにひきかえ、
彼はやんちゃな子を見る好々爺のような態度。
イチが猫パンチを出そうが何しようが、決して吠えたりおどしたりはしなかった。
自由人ならぬ自由犬のくせに、皆が居間でくつろいでいると、
鼻でサッシ窓をあけ、じりじりと少しづつ居間に上がり込んで来る。
初めはぬれ縁の上に座り、顔だけ居間に突き出してるので義母も大目に見ているのだが、
そのうちいつの間にかちゃっかり畳の上に座って、会話に参加してる様子が
なんともとてもおもしろく、かわいかった。
ワタクシが知り合った時、ホールはすでにかなりな年寄りだったので、
いつかこういう日がくるとは思っていたが、
悲しい。
次に帰省した時に、もうホールはいないんだと思うと、悲しくて悲しくて、
また涙が出る。

写真は、在りし日のホールお昼寝の図。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする