パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

なぞの転校生

2008年02月06日 | Weblog
2月6日(水)曇り
ワタクシ、ヒジョーに動揺しているのだ。
話はさかのぼることひと月ちょっと前か。
娘が「今日転校生が来た。」
母「へ~、この時期って珍しいねえ~女の子?」
娘「男の子。日本人じゃないんだよ。英語ぺらぺらだけど日本語全然わかんないんだって!
お母さんが中国の人で、お父さんが・・・どこだったかなあ~ウクライナ?
スロバキア?あれ?日本に来る前はシンガポールにいたんだって!」
そりゃまたなんともすごいねえ~インターナショナルだねえ~」
日本語わからないとは、さぞや心細かろう、気を遣ってあげなよ!と
言うと、娘、神妙な顔でうなずいていた。
その後ちらちら話題には出る「王くん(仮名)」は、
悪ガキどもに変な日本語「○○クン、きもい」などを教えられ、
たどたどしくもおしゃべりするようになってきていた。
娘も、英語でわからない単語を教えてもらったりしたことがあるらしく
「めっちゃ綺麗な発音だったよ!ピャハープス!って感じ!」
・・・perhapsが分からなかったのかい?娘よ・・・
先週の土曜日の夜、近所のファミレスでPTAの打ち合わせ会があった時、
王くんのママもメンバーの一人。
彼女が登場するまで彼女の話で盛り上がるおばちゃん達。
クラスの連絡網を回す時、王クンちへ電話すると・・・
「王さんのお宅ですか?」
パパらしき人に「いいえちがいます」といって切られるらしい。
で、登場した彼女に、聞くと、と~っても流暢な日本語で、
息子は王、私は張、夫はブブガであると説明。
てきぱきしてるTさんが「日本では、子供の名前で連絡することが多々ある。
だから、これからは王さんということにしましょう!」
その時、私は王クンのママの顔が不満げに見え、
もしかしたら彼女は自分の姓で呼んでほしいのでは?と思ったが、
5人以上いる会議では発言できない小心者ゆえ黙っていた。
王クンのママは、とても活発で、前向きで、発言もバンバンするし、
「皆さんのことを早く覚えたいから」と、デジカメで一人一人写真撮影する勢い。
そして、この撮った写真はネット上でアルバムにして連絡しますねと言う。
そうそう!この時の自己紹介の時、彼女とワタクシは同じマンションだということが発覚!
そして東京が雪景色になった日曜、彼女からメールが届く。
英語である。
アルバムを作ったからチェックしてほしい。
あなたたちとこれをシェアしたい。とかなんとか綴られている。
う~む・・・彼女、めっちゃ流暢に日本語喋ってたけど、もしや読み書きは苦手?
返信は英語ですべきなのか?
夫に助けを求めると、どこからか翻訳ページをもってきてくれる。
しかし、日本語を入力しても、自分が言いたいことの英文にはなっていない気がして、
結局、「アルバムを見たよ、ベリーワンダフル!」みたいなことを二行ほど書き返信。
翌日彼女から「英語でメールを送って申し訳ありませんでした」とお詫びのメール。
「そのアルバムでは、英語でしか書けなくて・・・」という説明が、
とっても綺麗な日本語の文体で書かれている。
さらには、王という姓は離婚した夫の姓なので、
私のことは張と呼んでいただきたいということも書かれており、
あの時の彼女の不満顔は、こういうことだったのね!と納得。
そりゃ、日本語話せないらしいパパも「王さんですか?」と言われりゃ、
気ぃ悪いわな!
とにもかくにも、読み書きも通じる!
ちょっとホッとするやら、昨日の自分の慌てぶりを思い出しながら返信する。
もちろん日本語で。
「わざわざご丁寧にメールありがとうございました。
英語でメールをいただき、ちょっとドキドキしました。
「今日は雪が降ってますね」とか「同じマンションなので遊びにきてね」とか
返信したかったのですが、英語力が乏しく、断念いたしました。
張さん、とても流暢に日本語を話されていたけど、
もしかして日本語を読むのは苦手かしら?と思いながら、
たどたどしい英語で二行ほど返信したのでありました。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。」
すると、
「日本語の読み書きも大丈夫です。
東京大学で留学していたときに、日本語で修士論文を提出するため
に勉強させていただきましたから。
家は○○号室です。
せっかく同じ棟に住んでいますので、是非遊びに行かせて頂きたいし、
家にも遊びにいらしてほしいです。
以前日本で長く住んでいたことがあるとは言え、ここは新しいところです。
できれば地元の情報なども教えていただければ助かります。
今私は取り合えず勤めに出ていませんので、時間があります。
今週でもお時間があれば、お茶でも飲みに来ませんか。
因みにnさんの英語は通じますから、心配しないで。良かったら私を練習の相手にしてね。」
社交辞令で言ったつもりはないし、引っ越してきて知人のいない状況の心細さは
身をもって知ってるし、
そんな時に声かけてもらったうれしさは忘れてないつもり。
しかし・・・いきなりの急展開に、動揺しまくる。
ましてや、東京大学に留学ってどんだけ頭いいんだ!?
日本語は通じても、果たして話が通じるだろうか。
今また危うい関係の日中関係に、さらなるヒビを入れることにならないだろうか。
しかし、そんな腰砕けの自分を奮い立たせ
「こんばんは!
メールありがとうございます。
とってもうれしいです。
私は、月・火・木・金曜日の3時から7時まで仕事してますが、
それ以外は、たっぷり時間があります。
今週だと、明日の水曜日が丸々あいてるけど、あまりに急かしら?
来週は、火曜・水曜があいてます。
張さんのご都合をお聞かせ下さい。
私は3年前に九州から引っ越してきました。
出不精で人見知りの性格がたたって、未だこの近辺に詳しくはないですが、
一緒においしいお店などを探したりしましょう。
ではまた!」と返信する。
ものすごく動揺している私に、娘は
「ママ!ちゃんとお友達になってあげてね!」とニヤニヤ。
いつもの逆襲か。
夫も、「君、自分の周りには東大の知り合いなんていないって言ってたじゃない?
初の東大の友人だねえ~
おまけに中国人!
ブログネタになるねえ~」とニヤニヤ。
そ、そうねえ~なんだか世界が広がっていく予感がするわ。
楽しくなりそうだわ。ぱは~っぷす・・・
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3 コメント

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確かに (show5pp)
2008-02-07 11:49:49
元旦那の苗字で呼ばれたらシャクにさわるよね
簡単に変えられないんだろうか?

それはさておき、日中関係を頼みますよ
nちゃん
返信する
いいなぁ~ (よぴの)
2008-02-08 05:28:30
おいらの英語の先生になってほしいわぁ。るいさんのダメ王子といい、nさんの張さんといい、みんな交友の場が広がってて楽しそうですね。おいらも新境地開拓するかぁ。
返信する
こんにちは (n)
2008-02-08 13:28:48
☆show5ppさんへ☆
私自身は、離婚が決まった時点で即、名前を旧姓にもどしました。
1秒でも早く!という勢いで。
友人Aは、自分の旧姓が好きでないという理由で、離婚後も夫の姓を名乗り、友人Bは、多感な時期の娘に気を遣い離婚後も夫姓のままです。
中国の苗字の制度(?)ってどうなんでしょうねえ。
名前研究家としては非常に気になります。

♪よぴのさんへ♪
張さんからは、あれっきりメールが来ないので、私の文章がわかりづらかったのか?と悶々と悩んでるところです。
読解力のない夫からも「このメールじゃあ、お茶する日に限定がかかりすぎる。
オレだったら、じゃあ来週ってことねと思う。」と言われ、今週中に会う気満々だったワタクシとしてはフライングしていきなり転んだ気分。
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