パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

ソフィーナ グレース

2016年08月10日 | 当選品&モニター&おタメし
8月10日(水)晴れ
今回はコチラのモニターです。
花王ソフィーナグレース 高保湿化粧水(美白)しっとり 高保湿乳液(美白)しっとり


夏らしく、涼しげな綺麗なボトル。
『50代からの肌に。くすみ感のないうるおい密度が高いハリ肌へ』
こちらのシリーズ、4タイプ(さっぱり、しっとり、とてもしっとり、濃厚とろみ)あり、今回は「しっとり」をおタメしします。


まずは化粧水。
上品な匂いがします。
何の匂いだろ、少し懐かしいような感じ。
箱の説明に「ほのかな花露草の香り」とあります。
露草!ツユクサ!ツユクサ!
少し興奮しました。
最近見なくなったけど(って、それはここが大都会東京だからか!?)
子供の頃、夏休みになると毎朝早起きさせられて、小学校の校庭に集まってラジオ体操して、
六年生のおにーさんおねーさんにラジオ体操カードにハンコついてもらって帰って・・・
その帰り道でツユクサ摘んだりしてた。
夏休みっていうと、わたくしにとってラジオ体操と青紫の小さなツユクサの花とカブトムシはセットのようなものです。
このラジオ体操の習慣(?)って地方だけ?
娘が小五まで通った九州の小学校も、ワタクシの時代と同様ラジオ体操強制参加というのがあり、
さらには親も当番制で参加しなきゃならなくて、
ラジオ体操第二なんて、子供はうろ覚えだから、元気に体操するnをお手本に子供達が体操するなんて朝もありました。
で、東京に転校させて、当然こちらでもラジオ体操あるもんだと思ってたら、ない。
地域の集まり(早起きじいさんたちの会ようなもの)に、夏休み中一度くらい参加すれば?っていう感じのお知らせはまわってきたけど、
特に強制ではなく、よって、だらだら朝寝をする娘になったわけです。
。。。と、ツユクサからここまで寄り道してしまった。。。

花繋がりでいきましょう。
このソフィーナグレースには『月下香』の花びらから培養した成分が配合されているそうです。
月下香!!!綺麗な名前。思わず色々検索してしまいました。
花言葉がミョーに色っぽいですが、それは夜に花から強い香りがはなたれることによるらしい。
色っぽい花言葉とは違って、ワタクシには清楚な綺麗な花に思えます(是非検索してみてね!)
月下香のエキスに、ツユクサの香り。
なんだかそれだけでもう幸せな気持ちになれるくらいです。
あ、乳液、忘れてた!

3プッシュくらい。とのことですが、1プッシュでこれくらい。
いつも、これくらいしか使わないから足りないのか!!!
ちゃんと3プッシュしよ〜っと。
この夏は、ソフィーナグレースが、ワタクシのお肌の強い味方になってくれそうです。
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この夏のHERO

2016年08月09日 | 本・マンガ・テレビ・映画
8月9日(火)晴れ

ほぼ日の「観たぞ、リオデジャネイロオリンピック!」はおもしろいですよ。
投稿したけどボツでした・・・まだまだ精進が足りない・・・
その担当「永田さん」がTwitterで、「今、起きた人、観たほうがいい!」っていうから、慌てて起きましたらちょうど体操団体金メダルの瞬間でした。
永田さんありがとう!
内村が「大声で国歌を歌おうって言ってたんだけど、すごくゆっくりで・・・」ってなこと言ってたのがかわいおかし。
色々毎年毎回いろんなところで勃発する『国歌斉唱』問題だけど、ワタクシ、個人的には『国歌』は嫌いじゃない。
ブラジルやアメリカの国歌は、それはそれでその国っぽいし、君が代は日本ぽい。

なんだかもう、いろいろてんこ盛りで、新聞がすごいことになってる。
オリンピックに高校野球、イチロー・・・
そして、天皇陛下のお気持ち表明。

リベラルを自認しているワタクシが言うのもなんですけどね
天皇陛下には、純粋に、ゆっくりとした余生を楽しんでいただきたい。
長生きしていただきたい。
好き嫌いの激しいワタクシですからね、そんなにいませんよ、ワタクシがピュアな気持ちで「長生きしていただきたいっ!」と願ってる人って。
今思いつくのは、タモリ氏、宮崎駿氏。
いや、好きな人はもっとたくさんいますよ。
でも、それを超えて、なぜだか、とにかく長生きしてほしいと思ってしまう人は、今のところこの三人(ここに天皇を入れるのって、逆に右翼に刺されることになる?)

と、だらだら書いてる後ろのテレビでは高校野球『市尼崎VS八戸光星」が延長で、すんごいことになってる。
もう、何観ても心臓に悪いわっ!

え?競泳観なきゃいけないの?
卓球は、怖くて観られず(こういうところがネガティブじいさんにそっくり)
愛ちゃんが勝ったと聞いてから見る小心者。

余談ですが、NHKのオリンピックテーマ曲。
え?安室奈美恵?
って、最初は少し戸惑い気味。
いや、あくまでもワタクシのイメージですけどね(言い訳が多いね今日は)
安室奈美恵って、スポーツとは真逆な、
昼よりは夜、明よりは暗。
色は黒いけど、決して、太陽で、海で焼きました!って感じじゃなくない?
でも、この「HERO」は好きだわ。
なんかに似てるなあと思ったのは、好きだったドラマ「空飛ぶ広報室」の主題歌「Contrail」に似てるんだ!
と、懐かしく、延々と「空飛ぶ広報室」関連のPVを見続けてしまった・・・
はぁ〜カッコイイ・・・
いや、綾野君はもちろんカッコ良い、ここが彼のピークだったと言っても良い(←これまたワタクシの中でね!)
それよりブルーインパルス、それより自衛隊員、救助活動・・・
うわ〜〜〜ゆーちゅーぶの罠にはまってしまった。
あわててテレビにもどると・・・長崎商業、二点取られとるやんか!
今日、負けるわけにはいかないでしょ、君達!

つか、今日の日記だけ見た人からしたら、ワタクシ、めっちゃ右翼?
え?右翼の認識間違ってる?

なにはともあれ、高校野球で熱くなって、オリンピックで盛り上がって。
しみじみ平和を感じる夏の暑い日。
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かき氷と餃子

2016年08月07日 | おでかけ
8月7日(日)晴れ
オリンピックに高校野球、忙しい夏になりますなあ。
日曜だというのに、めちゃ早起きしてしまった・・・

昨日は、ブログ仲間のキャサリンちゃんと巣鴨でデート。
ブログ友の中では一番古い友人になるのだが、リアルで会うのは去年の夏以来三回目。
ゆえに、やっとキンチョーもとけた三度目のデートということでの彼女の第一声が「あれ?小さい・・・」
生まれてから52年のチビ人生ですがさすがに最近は言われてなかったので新鮮な気がしたわ。
言ってから「はっ!」としたキャサリンちゃん「今日は髪をまとめてるからね。」とフォローにならないフォロー。
コレからのデートにはやはり巻き髪でマリーアントワネットのごと盛らなきゃと反省した次第。
とはいえ、昨日の暑さはジンジョーではなかったからまとめ髪で正解。
それにしても、ワタクシ達、引きこもり系にしては頑張ったよね!!!

巣鴨と言えばとげ抜き地蔵。
お参りして、キャサリンちゃんはお守り買って、洗い観音の列に並んで観音様を洗って・・・
これで長生きできるはず!!!

まずは、かき氷

メニューを見ながら(すんごいたくさんの種類がある)心の中で「うわ!迷うぅ〜苺ミルクかメロンか桃か」と悩んでると
キャサリンちゃんが「苺ミルクかメロンか桃か」と、ワタクシの心の声を読んだかのよう。
n「だよね〜この三つだよね〜あたし、桃にする!」
キャサリンちゃん「じゃああたし、イチゴ」
n、思わず、「いやぁ〜イチゴよりメロンだよっっ!!!」
キャサリンちゃん「じゃあメロン・・・」
ドーンとかき氷が登場して・・・氷というものへの先入観が打ち砕かれ、なんなのこの滑らかな、まさに雪のような食感は!と感動。
しかし、その後です。
隣の女子がお店の人に何かを訴え、お店の人が慌てて交換している。
隣の女子は「梅蜂蜜」をオーダーしたのは聞こえていた。
ここまできて「梅蜂蜜」をチョイスするセンスに驚いていたのでよく憶えている。
そして運ばれてきたものがおそらく梅蜂蜜ではなかったのね。
ここで、ハッ!と自分の「桃」を見つめる。
ワタクシ、ぢつは一口食べて食感に感動し、その後キャサリンちゃんのメロンをいただき「うわ〜っ!チョー美味しい。コッチにしたらよかったっっっ。なぜにいつもあたしは間違うんだっ」
ワタクシの桃は味が薄くて、さらには少々すっぱい。
ん?このすっぱさは梅っぽくないか?もしやこれは「梅蜂蜜?」
隣の女子の梅蜂蜜ではないのか?今、お店の人が下げていったのがもしやホントはもっと甘く濃厚な「桃」なんじゃないか???
この赤っぽい皮がまぶしてあるのも、もしかして梅の赤じゃないのか??
テーブル越しに小声でキャサリンちゃんに「ねぇねぇ、も一回コレ食べてみて!これ、ホントに桃?」
キャサリンちゃん一口食べて「ダメ!もう口がメロンだからわからない」
確かにメロンは、もう、ホントにものすごくメロンで、他の追随を許さない自己主張型。
キャサリンちゃんがネットで検索してくれて、「桃」の画像を見ると・・・間違いなくコレ「桃」でした・・・ちゃんちゃん。
ワタクシ、今後『味についてのウンチク』は語らないことを誓います・・・

さあ、次はギョーザです!(切り替えが早いのはワタクシのいいところ)

11時半開店で11時32分にお店の前に行ったのに、もう並んでいるってどういうこと!?
第一陣が入って、入りきれなかった人達の列ってことね。

ホワイト餃子系の餃子。
30年くらい前に、鹿児島で食べたことある!!!
この形、この皮の感じ!懐かしいぃ〜〜〜

次々とミッションクリア!
次は『名主の滝公園』
都電に乗ります。

王子で下りて、てくてく。
もちろんキャサリンちゃんがスマホ片手に・・・「多分コッチ!」
坂を上って、てくてくてくてく。
あづいね〜
てくてくてくてく。
キャサリンちゃんが「あれ?」
どうやら道が違ったようですが、nは全く地図が読めないのでお任せ。
キャサリンちゃんが「北はどっち!?」と天を仰いでおるが、n呑気に「スマホをぐるぐるまわしたくなるよね〜」なんてこと言ってます。
少し引き返して交番に駆け込み、マイナーな場所なのか、お巡りさん達も「え?何とかの滝?」とか言いながら壁の地図を探しながら教えてくれました。

やっとたどり着いた場所は、急に緑深き静かな公園。
いくつも滝があるらしいけど、いきなり最初の滝は水が枯れておる・・・

滝の近くのベンチで休憩。
コンビニで買ったソルティライチをごくごくごくごく。
絶対2キロは痩せたはず!と少し嬉しい(これはぬか喜びだったことを風呂上がりに知る)

駅まで戻り、お茶して解散。
キャサリンちゃん、ありがとーーー
すごく暑かったけどすごく楽しかったよ。
また美味しいもの情報仕入れたら誘ってね〜〜〜
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街結君と太郎君⑫

2016年08月06日 | 野望
勝負の期末テストは勝利に終わった。
もちろん、自分との勝負ってことだ。
苦手な理系教科は正解率7割どまりだったが、文系分野は8割とれた。
この調子なら中央大学の推薦枠の評定も夢じゃないかもしれない。
まだ、学部も将来やりたいことも、全然決まってないが、とりあえず、初めて目標というものを持った。
これって、結構いいもんだな。
俺は小さい頃、習い事ジプシーのごとく、いろんなものをやった。
そして、案外全部うまくやってきたんだ。
たいして努力するでもないのに、器用に、そこそこの結果を修めてきた。
そして、ある程度までやれたら、さらにその先を目指すという気概もなく次の新しい何かに手を出す。
そういうことを繰り返してきた。
熱中とか、一生懸命とか、がむしゃら、なんてことを、どこかで馬鹿にしてた。
でも、今、俺はがむしゃらに勉強してる。
ただ、テストの点数をあげるために。
ただ、中央大学の指定校推薦枠をゲットするために。
ただ、太郎と、文化祭で漫才をしたいために。

太郎が突然うちにやってきたのはクリスマスイブだった。
前日の終業式の日、俺の、急上昇した成績を祝う会をスマートでやってもらった。
マスターが、俺の好きな物を山ほど作ってくれ、小さい頃のお誕生日会のようだった。
ケーキまで焼いてあり、ご丁寧に「まちゆい、おめでとう」とまで書いてある。
どこまでマメな人なんだ、この人。
たらふく食べて、「でもケーキは別腹」なんて女子が言いそうなことをいいながらケーキも食って
マスターの美味しいコーヒーを飲んでいる時だった。
太郎のかあちゃん千春さんが入ってきた。
荒木さんと一緒だ。
荒木さんとは、千春さんの同僚のダンディな男の人で、俺も前に一度、一緒に食事をしたことがある。
太郎の話だと、あの後も、千春さんと荒木さんとかわいこちゃんは良くスマートに食事をしに来たらしい。
かわいこちゃんってのも同僚で、河合さんっていうんだけど、ホントにカワイイ人なんだよなあ。
太郎が「かわいこちゃん、ますますどんどん可愛くなっていっててさぁ~
俺の冗談とかにクスクス笑うんだよねえ。かわいこちゃん、もしかして俺のこと好きかも。」とデレデレしていたが、
ある日、どんよりした顔で「どうやら、かわいこちゃんは荒木さんのこと好きみたいだ。」
そりゃそうだよなあ。荒木さん、男のオレたちから見てもカッコいいもんなあ。
荒木さんとかわいこちゃんなら、あきらめもつくなあ。
そんな話をしたのはつい最近のことだ。
荒木さんの姿が見えた時、心ならずも、その後ろにかわい子ちゃんがいるんじゃないかと期待してしまったが、
どうやら千春さんと荒木さんだけのようだ。
マスターが、「飯食った?今日はまちゆいのお祝いパーティだったから結構頑張って作った料理があるけど、食う?
二人分くらいなら、用意できるよ。」
しかし、千春さんは「食事はしてきたの。元ちゃんと太郎に話があるの。」
いつになく緊張したような千春さんの顔を見て、俺は帰った方がいいなと判断した。
そして、少し不安げな顔をしてるマスターと太郎を残して、末さんとスマートを出た。
末さんが「千春ちゃん、余計なこと言わなきゃいいが・・・」とつぶやくので聞き返すと
ちょっとためらった後
「もしもの時には、太郎の力になってほしいから少しだけ話しておくか。」とまたつぶやいた。
「俺の勘が正しければ、千春ちゃんと、あの荒木さんだっけ?渋イケメンなやつ、
ありゃあ出来てるな。
千春ちゃんが、あの時と同じ顔してた。」
20年くらい前のある夜、千春さんは、男の人を連れてスマートに入ってきて
マスターに「この人と結婚したいんだけど」と切り出した。
千春さんにしてみたら、マスターは恋愛対象ではなく、末さん達と同じレベルの幼なじみだ。
いや、もっといえば、年は同じだけど、どこか兄ちゃんみたいに思ってるところがあって
「元ちゃんが許してくれたら結婚する」という感じだったらしい。
マスターは、とってもマスターらしいのだが、厨房で泣きながら美味しいフランス料理を作って
二人を祝福するパーティを開いたらしい。
末さんが「あーなったから言うわけじゃないけど、オレたちは、少し心配だったんだよ。
その男ってのがさぁ、またいい男なんだよ、中井貴一みたいなさあ。
あ、今、中井貴一もおじさんになったけど、その当時は、いい男で優男で、少しダメな感じの大学生をやらせたらぴか一だったんだぜ。
オレたち勝手に千春ちゃんの旦那のこと「きいち」って呼んでたくらい似てたなあ。
太郎のとうちゃんだから、悪口は言いたかないけど、オレたちが心配してたのが大当たりで、
女をとっかえひっかえしては千春ちゃんと大げんか。
千春ちゃんたちはこの街に住んでたわけじゃないから直接聞いたわけじゃないし、
千春ちゃんも、オレたちに対しては意地みたいなのがあったんだろうな、しばらくスマートに顔出さなくなった。
でも夫婦仲はますます最悪険悪になって、千春ちゃんちのばあさんが元ちゃんに相談したんだ。
幸せに暮らしてると信じ込もうと努力してた元ちゃんだからねえ、そりゃもうびっくりしてすぐ千春ちゃん呼び出して問いつめたら
最初は「単なる夫婦喧嘩よ、ったくおばあちゃんたらオーバーなんだから」とかごまかしたりしてたらしいけど、
元ちゃんが「飯食え!」っておにぎりとカボチャのコロッケを出したんだ。
かぼちゃのコロッケを一口食べたら、千春ちゃんぼろぼろ泣き出して、
きいちの浮気やら暴力やら全部打ち明けたんだって。
それから、元ちゃんが、知り合いの弁護士に頼んで離婚させたんだ。
なんだかさあ、荒木ってやつ、きいちと同じ匂いがするんだよなあ。
千春ちゃんのメンクイにも呆れるけど、もう、いい大人なんだから、別にイチイチ目くじらは立てないよ。
でもさあ、どっか真面目なとこがあるんだよなあ千春ちゃんって。
秘密の恋でも不倫でも、何でもいいんだけどさ、こっそりうまくやればいいのに、
変なところで律儀というか「正々堂々」と青空の下で、みたいなところがあるんだなあ。
元ちゃんにも、太郎にも、認めてもらいたい、とか思ってなきゃいいんだけどなあ。
心配だなあ。
元ちゃんも心配だけど、太郎はもっと心配だ。
あいつ、しっかりしてるようにみえるけど、なんだかんだまだ17才だろ。
母親の恋愛なんて認められるか?
もし、あいつから相談とかされたら、力になってやってくれよ。」
そんな話を聞かされ、俺は、自分を太郎に置き換えたりしながら帰りの電車に乗ったのだった。
そして、もし、太郎から相談されたら、俺は一体何て言えばいいんだろうと考えて考えて
でも、何の答えも出ないでいたところだったから、
太郎が来た時、思わず「わ~~っ」と驚いてしまった。


街結君と太郎君①
街結君と太郎君②
街結君と太郎君③
街結君と太郎君④
街結君と太郎君⑤
街結君と太郎君⑥
街結君と太郎君⑦
街結君と太郎君⑧
街結君と太郎君⑨
街結君と太郎君⑩
街結君と太郎君⑪
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街結君と太郎君⑪

2016年08月05日 | 野望
中間テストが終わり、答案が返ってきはじめた。
また5割の男に戻ってしまったオレに太郎ががっくりと肩を落としたが
オレは、今日の5限に返ってくるであろう日本史に全てをかけていたから平気だった。
太郎は相変わらず9割の男だった。
そして・・・運命の5限目。
テストを返される時に、こんなにドキドキ緊張するなんてこと初めてだ。
いつも無愛想な福島先生が「まちゆい!良く勉強してたな!」
こんなこと言われるのも初めてだ。
94点。すっげ~。
中学の時もとったことない数字だ。
席に戻っても顔がにやけてしょうがない。
太郎は、返された答案を見た瞬間、えっ!と驚いた顔をした。
福島先生が「やっと太郎が満点とったぞ。こいつ、いつも惜しかったんだよ。」
太郎が、目をくりっくりさせながら振り返り、皆に向かってVサインをした。
オレは机に突っ伏した。

「まちゆいの魂胆なんて見え見えだったんだよ。
日本史やってるとこしか見てないし。
はは~ん、こいつ日本史に賭けてるなって。
おかげで俺も気合いが入ったよ。
見直すって作業、あまり好きじゃないんだけど、今回は答案用紙の隅から隅まで2回も見直ししたんだぜ。
そしたらさ、アホみたいなミス2カ所も見つけたよ。俺に足りなかったのはこれだったんだな。
っつーか、まちゆいさぁ、俺とテストで張り合おうなんてするなよ。
俺はさ、なんでこの高校入ったかっていうと、まあ、近いってのが一番の理由だけど
「スマート」の常連さんたちから、ここの校風っつーか代々の校長の考え方ってのを聞いてて
結構いいなあと思ったのもあるんだ。
クラスメートと一点二点を争ったりしてもしょうがないだろ。
アイツには負けたくないとか、そういうライバル心みたいなのも大事だけどさ、
目標あっての点数だろ。
俺もちょっとムキになって日本史に力入れ過ぎて、他の教科とのバランス崩したけど、
お前はもっと、目も当てられないことになってるだろ、数学とか。
ここの校長のセリフで「受験は団体戦だ」ってのもあるんだ。かっこ良くねーか?
ギスギス隣のヤツの点数を気にするより、みんなで大学受かろうぜって気持ちで勉強するほうが絶対精神的にいいと思うんだよな。
俺、将来法曹関係の仕事につこうと思ってる。
だから、大学は中央大学の法学部って決めてる。
多分、指定校推薦枠とれるから3年の秋には決まると思うんだ。
そうすると、秋の文化祭に力を入れられると思うんだよな。
俺、ちょっとやりたいことがあるんだ、文化祭で。
それには、お前の力も借りたいんだよ。
だから、お前も秋には大学が決まっててほしいんだ。
まちゆいは、どこの大学に行きたいんだ?何になりたいんだ?
まだ、何も決まってないんだったら、同じ大学へ行かないか?
大丈夫!まだ今から頑張れば推薦とれると思う。
二学期の期末、三学期の期末、三年の中間。この3回、死にものぐるいで点数上げれば何とかなるはず。
そしたら、夏休みから、文化祭の準備に入れる。」
スマートで、マスターのコーヒーを飲みながら、俺は自分の幼さを恥じていた。

太郎は文化祭で何をしたいんだ?俺も一緒にやるってことか?
家に帰ってから、将来の事やら大学の事やら入試のことやら考えた。
1年の成績表も引っ張りだして評定を計算したりした。
去年の卒業生の受験結果の資料集なんてものも、初めてちゃんと見たりした。
自分の子どもじみた行動を恥ずかしいと思う気持ちが大きすぎて、太郎に文化祭のことをもっと詳しく聞く事もせずぼんやりと聞き流してしまったが、
あの、太郎の事だ。
「まちゆいの了解はとれた」ぐらいに解釈してるかもな。
でも、なんだか楽しそうだな。
頑張れば、俺だってなんとかなるかもしれないってことは、日本史のテストでわかったし
他の教科も同じくらいに頑張れば9割の男になれるってことだよな。
太郎と同じ大学に行けるかもしれないよな。
なんだか、大学生になった太郎と自分を想像してワクワクした。
今より、もっと楽しい毎日になりそうだ。
その前に、太郎が、受験と同じくらいの勢いで何かをやりたがってるのも気になる。
明日、太郎に「文化祭」のことをもっと詳しく聞かなきゃと思いながら、俺は寝た。

少しづつ、俺は変わった。
いや、勉強に関しては、すごく変わった。
なるべく効率よく勉強するには、授業に集中するべきだということに気づき
そのためには予習しておくべきだということも、今さらながらの大発見だった。
そして、これほどテストが待ち遠しいってことがあるのかと驚くほど、期末テストを待ちわびていた。
いつもの、テスト二週間前からの「まちゆいくんの喫茶店」期間には、もう、軽くおさらいする程度だった。
行き帰り二時間の通学時間も、みっちり勉強タイムに組み入れられ、さらに、その合間を縫って情報収集にも力を入れていた。
情報収集とは、来年の文化祭で太郎と漫才するためのネタ集めだ。
太郎がさんざんもったいぶった後に打ち明けた「文化祭でやりたいこと」とは
俺と漫才コンビを結成して、漫才をするということだった。
太郎は、目をくりっくりさせて「もう、コンビ名は考えてあるんだ。
『マザコンズ』
どう?ウケそうだろ。
所詮男はみんなマザコンなんだよ。
それなのに、思春期という複雑な感情により、それを隠そう隠そうとして母親との仲を険悪にしている。
受験に挑むには、母親という絶対的な協力者が必要なくせにだ!
そこで、オレたちの漫才で、息子と母親のぎこちない関係を緩めようじゃないか。
母親ってのは、結構なネタの宝庫だと思わないか?
うちのかーちゃんなんてのも、チョーおもしろいし、まちゅママもいっぱいネタあるだろ?
穂積んちのかーちゃんのメールなんて、毎回爆笑するぜ、おもしろくて。
っていうか、あいつんち、家ん中でもメールで会話してるからな。
「お風呂はいりなさい」とか、「飯まだ?」とか。
どんなに広い豪邸なんだよ!って話だよな。
そういうネタをいっぱい集めて、少し物真似とかも入れて、その親子には「あら、それってうちのこと?」って思えるくらいな感じに仕上げる。」
それって、逆効果じゃないか?
親子の仲の亀裂をますます広げないか?
と心配する俺に「大丈夫大丈夫!そこは、俺の腕で、うまくまとめて、最後はかーちゃんたちを泣かせてみせるさ。」
期末テストには何の不安もなかったが、文化祭の漫才コンビには少々の不安を感じつつも
オレたちの計画は静かに進められていった。


街結君と太郎君①
街結君と太郎君②
街結君と太郎君③
街結君と太郎君④
街結君と太郎君⑤
街結君と太郎君⑥
街結君と太郎君⑦
街結君と太郎君⑧
街結君と太郎君⑨
街結君と太郎君⑩
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7月回顧

2016年08月03日 | 子供ネタ
8月3日(水)曇り

娘が一人暮らしを始めた町屋の図面だ。夫がさらさら〜っと引いた。
これで、家具の配置とか決めなさいと。
すっげーーーっ!
あなた、建築もいけるんじゃない?と大興奮の妻に「前に建築もやってたからね」とさらりのたまう。
器用貧乏とは彼のことか!(・・・それって褒めてるつもりか?)

しつこいけど、広いでしょ。ものすごく広いでしょ。
六人は住めるよね。無理すれば八人いける(あたしゃ玄関も車庫もイヤだけど)
二階の洋室を娘が使うらしいので、ワタクシは二階の端っこ8畳の部屋にするわ(・・・)
縦長の家の宿命で、真ん中の部屋は日が差し込まないから暗いのよ。
でも、夜、寝るだけだったらそんなことはどうでもいいから、娘の映画館(・・・とうとう『娘の』って冠詞付けちゃったよ)&日本海に沈む夕陽を観るツアーを企画した際には、
宿泊はここにします。
だいぶツアー代金はお安くなると思います。
もっと安いのがいいのとおっしゃる方には、深夜バスという手もございます。
秋頃に第一弾を発表できるよう、この夏、掃除に励んでまいります。
娘からは、ゴキブリが出ただの蜘蛛の巣が張ってただのなめくじまで出た〜と泣きの報告が入り、少々気がくじけ気味ではありますが、
もう、地獄に堕ちる覚悟で化学の力を駆使し、自然界との闘いに臨む所存。

さて。枕の、娘の話はこの辺にして・・・
7月を振り返りますと、やはり娘の就職決定につきますかな(・・・・・)
で、毎晩毎晩送別会へと繰り出しておりました。
久し振りに会う小中学校、高校、大学、アルバイト先の友人達。
娘「あたし、友達少ないって思ってたけど意外と多いね〜」なんてうれしがっておった。
バイト先の方達が作ってくれたメッセージノートの裏に、そこの社員さんが小さく「いつでも帰って来い!」
ちょっとジンとした。
夢いっぱいな同世代の友達のメッセージや写真はおもしろく楽しく見せてもらったが、一番後ろに、控えめに書かれたこのメッセージ。
もし頑張って頑張って、それでも無理だったら、君には帰る場所があるんだぞと言ってもらえているようで、こういうのがあると気持ちが楽になって頑張れるね。

大体の友人達がこの春就職したわけだが、中学の友人で今もしょっちゅう、何かっていうと会ってるアッコちゃん。
先日の引っ越し先へのドライブの時、サービスエリアで、いかにも!って感じの格好(いや、母にはわからんが、娘にはわかるらしい)の若者達で溢れている。
「この人達フジロック行くんだよ!あ!アッコも行ってるんだ。」
そういえばアッコちゃんとあなた、音楽の趣味がぴったりなのよね。一緒にフェス行ってたよね。
「アッコちゃん、フジロック行ってるんだね〜」と呑気な母に
娘「アッコ、仕事で行ってるんだよ。そういう関係の会社に入ったの、音響関係。」
母「えーーーっ!そりゃすごいね、趣味と仕事、兼ねてるんだ!楽しいだろうねえ〜」と言うと・・・
娘「肉体労働だからね〜きつくて、もう辞めたいって言ってる。」

娘は、先週末に深夜バスで新天地へ向かったのだが、その時に、新宿で働いている大学の友人たっちゃんが「新宿発だったらオレ、見送り行ったげるよ!」
このたっちゃん、某有名飲料メーカーの内定を蹴ってIT関係の会社に入ったらしいが・・・
大変にキツい会社らしく・・・同期はもう皆辞めていったらしい・・・

娘の高校の同級生の男の子、文化祭の演劇の出し物の映像部門を一手に引き受け、すんごいメイキングビデオからプロモーションビデオまでを作り上げた子がいた。
受験生なのに大丈夫なのか!?と母は、よそのお子様ながら心配してたら大学全部落ちた。
ひゃ〜と思ってたら補欠で、某有名私大の映像関係の学部に入れたと聞きホッとした。
そして、そういう関係の会社から内定が出て、秋から冬の間、その会社で働いたらしいのだが、どうやらそこで「君には向いていない」というようなことを言われ、年が明けてから、就活再開して、全く別業種の会社に入ったらしい。

と、せつない話ばかりになってしまったが、明るい話もある。
高校野球大好きなワタクシと娘。
東京都予選の新聞記事を見ながら「都立城東頑張れ!」とエールを送っていたら、突然娘が「あっ!K君だ!」
娘が指差す写真に、朝日新聞写真部の誰それが撮ったという小さな文字。
そのカメラマンが、今年同じ大学を卒業したK君だったのだ。
大学の写真部だったK君には以前頼まれて写真のモデルになり、グループ展を見に行ったりしていた。
すげっ!もう撮った写真を紙面に使ってもらえるんだ〜〜〜
好きな事と仕事が一致して、うまくいってる感じでホッとする。

今朝のニュースで、今年の就活では企業側が「サイレント」なる手段をとり、就活生を悩ませているという話。
昨年「オワハラ」が問題になったための対策らしい。
採る側も採られる側も、いろいろ大変ねえ〜
でも、そうやって、苦労して入れた会社でも、入ってみるとまた「あれ?違う!」となっちゃったりするんだろうなあ。
未だに「仕事」を楽しいと思えないでやっている身としては、せめて若い人達は楽しくやりがい持って働けますようにと祈ります。
そして、52歳のワタクシではあるが、まだ「天職」があるのかもしれん!という希望を持ち続けている。
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花火の夜に思うこと

2016年08月02日 | Weblog
8月2日(火)曇り
 
昨日は隣の区の花火大会。
隣と言えど川隔ててすぐだから、我が区の花火大会より我が町は盛り上がる。
教室の子供達はウキウキソワソワ、採点を「早く早く!」と急かす。
そして、いつもより早く教室はがらんとなり・・・指導者の先生から「もう上がって下さい」と言われる。
とうとう2時間切ったよ勤務時間。
もう一回こういうことがあったらさすがの仏のnもブチ切れて「辞めさせていただきますっっ!」って言うよ。
今年から働き始めたもう一つの教室のほうは、こういうストレスが皆無でとても働きやすい。
先日、スタッフのリーダー先生とN田センセと三人でランチした時、いかにコッチの教室が天国か力説してしまった。
また今日、この15分刻みで時給をケチられることを暴露してやるわ。

と、イライラしながら帰宅して、夕餉の準備をしていると・・・
ををっ!始まる始まる、花火大会。
ベランダの端っこからギリギリ見えるので、室外機の上に座ってイチと鑑賞会。
 
去年は夫と堤防に座って観たんだった。
花火はやはり現場が一番よ(これは持論)
まだ同じマンションの上の階に、中国人の張さん(仮名)がいた頃、彼女んちのベランダでオシャレにマルゲリータなんぞ呑みながら鑑賞したこともあったなあ。
娘と、娘の友達を連れて区の花火大会に行き、あまりの美しさにのけぞったこともあった。
あの花火大会がワタクシ史上最高の花火大会なのだが、いかんせん帰りの電車の混雑ぶりを思い出すと・・・今年も足は出ません。
駅に立ち入らせないようにシャッターがおりるんだよ!
もちろん会場から駅までものろのろ歩きで(←でも、ここはDJポリスがいておもしろかったけど)
花火が好きなのは、高校生での初の夜遊びがその町の花火大会で、目の前で見た大玉花火に心臓を揺さぶられたのがきっかけだ。
ドンという音が、耳では無く心臓に響くという体験。
17歳の多感なnは、恋バナがあちこちで咲き乱れる中、一人、友人ちのマンションの屋上の手すりにしがみついてひゃ〜ひゃ〜歓声を上げながら鑑賞していた。
花火を見ながら、花火を思い出して懐かしんで、仕事中の夫や娘にラインで花火写真を送りつけ、今年も無事に第一回目の花火鑑賞終了〜〜〜

夕餉も終わり、まったりネット三昧。
Facebookをのぞくと・・・どなたかが中国人の友人張さんに宛てたメッセージと花火の写真。
その写真が、まるで我がマンションから撮った感じの構図。
で、気になって名前を見て・・・ん?
え?え〜〜〜っ!?
今、同じ教室で働いているバイリンガルなIセンセじゃない?
そういえば彼女、ワタクシと同じマンションで、花火大会の日は親族集まって宴会なのよぉ〜だから教室はお休みするわって言ってた!
彼女と張さんの接点は何だろ?
ロビン君とIセンセのお嬢さんが同級生っぽいなあ。
この興奮を早くIセンセと分かち合いたいっ!

花火ですっかり機嫌を直して、「花火ってサイコー!」と思いながら、自分のブログをさかのぼって花火を噛みしめていたら、一昨年のこの同じ花火大会を見ながらイライラを治めていた日記発見。
そのイライラは、教室のスタッフに対しての感情。
なんつーか、ワタクシって世間が狭いわぁ〜
同じところをぐるぐる回って、イライラして、花火で機嫌を治して・・・
この連鎖は今年で断ち切ろう!
来年のこの花火大会の日記には、もすこしグローバルで違った世界観を思いながら綴ることを誓います。

先週末、深夜バスにて新天地へと旅立った我が娘。
(深夜バスぅ???大丈夫なの?と心配する母に『ツアーとかのバスじゃないから大丈夫!』と言い、早朝5時頃、夫が無事着いたかどうか確認しておった)
支配人から、当分は挨拶まわりや歓迎会だからそのつもりで!と言われ、初日には県知事が職場に来るという話だった。
知ッ知っ知事ぃ〜〜〜っ!?
「あなた、ちゃんとした格好しなさいよ!」と慌てる母に「大丈夫だよ、支配人なんていつもジーンズかチノパンだもの。」
スーツ着ろとは言いませんが、せめて白いシャツとか、何かこう、敬意を表すみたいな・・・
ああ、母の言葉は娘に届かず。
一体どんな格好で知事とご対面したか、距離のおかげで母は見ないですむからよしとしよう。
とはいえ、明らかに母よりはグローバルな世界が広がったように思える我が娘。
母も、半径500mの世界から飛び出してみようと思う8月のスタートであります。
コメント
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