peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

サルビア・コッキネア

2008年08月29日 | Weblog
一関市東山町のサルビア・コッキネア
 2008年8月25日






2008年8月25日(月)、一関市東山町長坂の上中倉地域の有志に
よってつくられている花壇を見に行ってきました。この花壇は、
平成20年度一関市花いっぱいコンクールに参加していて、今年も
東山町地域審査で最優秀賞に輝きました。また、市全体審査でも
地域の部で奨励賞を受賞しています。

この花壇に群植されたサルビア・コッキネアが沢山花を咲かせ
ていました。








サルビア・コッキネアシソ科 アキギリ(サルビア)属
Salvia coccinea(=pseudococcinea)
熱帯南アメリカ原産の一年草。草丈1m。分枝性が強く、葉は長さ6㎝。
主な品種は2色咲きで、萼が上唇白色で、下唇ピンクのビカラーcv.
Bicolor、花冠が白色のラクテアcv.Lactea、矮性のナナcv.Nana、分枝
性強く矮性のナナ・コンパクタcv.Nana Compacta、赤紫色のスプレンデ
ンスcv.Splendens、花色がスカーレットのロブストcv.Robustなど。
[栽培]繁殖は種子。[花期]夏。
アキギリ(サルビア)属 Salvia
世界中に900種以上分布し、多くの種類が花壇用や切花、香辛料、
薬用に栽培されている。多くは熱帯から亜熱帯に分布する大きな
属で、わが国にも10種3変種が分布している。宿根性の種が多いが、
ときに一、二年草~木本性低木になるものまである。

茎は直立もしくは斜上し、縦線と毛耳がある。葉は全縁、歯牙縁、
または羽状全裂し、花苞葉は苞に変わることが多い。花は両性唇弁
花で群生し、穂状、総状、円錐花序をなすが、まれに腋生する。
萼は卵形、円筒形、釣鐘形で2裂し、上唇は全縁または3歯をもち、
下唇は2深裂する。

花筒は萼に対して超出または内在し、縁辺は2唇裂する。雄ずい
は花筒の喉部に着生し、完全雄ずいは2。痕跡雄ずいは花粉がなく、
バネの役目をして、昆虫の運んできた花粉を受粉させる仕組みをし
ている。

日本ではまだ普及していないが、今後期待されるものに、ヨーロ
ッパ(イギリスを含む)原産で、メドウ・クラリーmeadowclaryと
もいわれるプラテンシスS.pratensisがある。

サルビア・スプレンデンス/ヒゴロモソウ(緋衣草)

2008年08月29日 | Weblog
一関市舞川のサルビア・スプレンデンス
/ヒゴロモソウ(緋衣草) 2006年8月10日




2006年8/10(木)、一関市舞川地区内の国道脇の花壇に植えら
れた「サルビア・スプレンデンス」が「緋衣草」という名の通り
の真っ赤な花を咲かせていました。




サルビア・スプレンデンス/ヒゴロモソウ(緋衣草)
シソ科アキギリ属 Salvia splendens
「サルビア(Salvia)」の仲間は、世界中に750種以上分布し、多く
の種類が花壇用や鉢植え、切花、ハーブ、香辛料、薬用などに栽培
されている(非耐寒~耐寒性1・2年草、多年草、木本)。
しかし、単に「サルビア」といえば和名をヒゴロモソウ(緋衣草)
という燃えるような赤い花のサルビア・スプレンデンス(Salvia
splendens)を指す。

ブラジル原産の多年草~1,2年草で、草丈は25~100cm。一般には春
に種子蒔きして、1年草として育てられる。花期は5~11月。花色は
緋赤が代表的だが、品種が豊富で桃、白、濃紫などの花もあり、特に
低温期に色彩が鮮明になる。

最近はブルーサルビア(S.ファリナケア。青紫のほか白花品種もあ
る)、サルビア・コッキネア(緋赤や淡桃の花がまばらにつく)、も
花壇用によく利用され、切花ではビロードのような萼が印象深いS.
レウカンサ(アメジストセージ)や苞葉の美しいS.ウィリディス(S.
ホルミナム)が目新しい。

メランポジウム(Melampodium)

2008年08月27日 | Weblog
一関市東山町のメランポジウム(Melampodium)
 2008年8月25日





2008年8月25日(月)、一関市東山町長坂の上中倉地域花壇を見に
行ってきました。群植されたメランポジウムが黄色い花を沢山咲か
せていました。
この花壇は、毎年「一関市花いっぱいコンクール」に参加してお
り、東山地域審査では平成13年から19年まで毎年最優秀賞を受賞し
ています。
4年に一度のオリンピック開催年に当たった今年は五輪をテーマ
にデザイン。ケイトウとアゲラタム、メランポジウム、マリーゴ
ールド、サルビアで五色の輪をつくり、両側にハツユキソウとサル
ビアによる日の丸とサルビアとメランポジウムによる中国国旗をレ
イアウト。のり面には「オリンピック日本ガンバレ」の文字を黄色
いメランポジウムで表していました。(東山地域審査で最優秀賞を
受賞し、8/26の全体審査の地域の部で「奨励賞」を受賞しました。)





メランポジウム(melampodium)キク科 メランポジウム属
Melampodium paludosum
北アメリカ南部(メキシコなど)原産の一年草。草丈は15~40㎝
で、茎上部で分枝する。5月から10月にかけて、黄色い花を株を覆
うように咲かせる。高さ20㎝ぐらいから花をつけ始める。頭花は
直径2~3㎝ほどで、舌状花は12枚ほどで鮮黄色。緑色の葉との対
比が美しい。筒状花も黄色。セルフクリーニングの性質があり、花
がらが目立ちにくいのも大きな長所となっている。
英名:Gold medallion flower。

鉢物用であるが、近年、切花用としても栽培されている。
[栽培]春播き(4~5月が適期)して7~9月に開花する。日当たりと通
風のよい環境を好むが、少しぐらいの日蔭には十分に耐える。夏の暑
さにも強く、花壇、プランター植えに適する。
メランポジウム属 Melampodium
アメリカ南部の熱帯地方に約37種が分布する一年草または多年草。

ハゲイトウ(葉鶏頭)/アマランサス・トリカラー

2008年08月27日 | Weblog
一関市東山町のハゲイトウ(葉鶏頭)
「十様錦(じゅうようきん)」2008年8月25日





2008年8月25日(月)、一関市東山町長坂の道路沿いに作られた
上中倉地域花壇を見に行ってきました。緑、黄、紅(赤)の3色
の葉の「十様錦(じゅうようきん)」という名のハゲイトウ(葉
鶏頭)」が群植されていました。

平成20年度の「一関市花いっぱいコンクール」の全体審査結果が
8/26発表され、最高賞の市長賞には千厩町清田の第13区自治会の
「ふれあい花壇」が3年連続で受賞。この上中倉地域花壇は、地
域の部で奨励賞を受賞しました。






一関市東山町のハゲイトウ(葉鶏頭)
/アマランサス・トリカラー 2006年8月22日






2006年8/22(火)、一関市東山町松川字卯入道の「ひがしやま病院」
の出入り口の所の花壇に植えられていた「ハゲイトウ(葉鶏頭)」が、
美しく色づいていました。
8/22付の地元紙「岩手日々」によると、18年度一関市花いっぱいコン
クール東山地域審査が8/21に行われ、この花壇が「個人の部」の奨励賞
に入賞したそうです。







ハゲイトウ(葉鶏頭)/アマランサス・トリカラー
ヒユ科 ヒユ(アマランサス)属 Amaranthus tricolor
アマランサス(ヒユ属)の仲間のうち、和名を「ハゲイトウ(葉鶏頭)」
という「アマランサス・トリカラー」は、熱帯アジア原産の1年草。日本
へは古い時代に中国から渡来したといわれており、庭に植えて美しく色づ
く葉を鑑賞してきた。

春に種子を蒔くと、夏には太くてみずみずしい茎が高さ30~150cmに伸び
る。葉は密に互生し、長さ5~20cm、幅2~7㎝の先が尖った長楕円形~披
針形または線形。

初秋になり日が短くなると、太い茎の上部に新しく開く葉から黄、淡紅
から紅、黄、緑の3色になり、秋の低温によってさらに鮮やかな赤や黄な
どの美しい色に色づく。多くの品種があり、葉の色、模様、形、大きさと
も多彩で、10月まで鑑賞できる。

葉のつけ根に小粒の花が群がってつくが、淡緑色の蕚のみで花弁はなく、
あまり目立たない。

中国名は「雁来紅」で、雁が来るころ紅色になるという意で、日本でも古
くから「ガンライコウ」と呼ばれてきたという。しかし、これは緑色と紅
色の彩りのものに対する名前で、緑色と黄色のものは「雁来黄」と呼び、
緑、黄、紅の3色のものは「十様錦(じゅうようきん)」と呼んだという。
晩秋に黒い種子がとれる。

園芸品種にはイルミネーションcv.Illumination、アーリー・スプレンダ
ーcv.Earrly Splenderなどがある。

変種のヤナギバケイトウ(柳葉鶏頭)var.salicifoliusは、草丈70~100
㎝になり、葉は線形で細長く13~40㎝、幅6㎜程度で波打ち、橙赤、橙黄色

そのほかの仲間には、種子が食用になる「ヒモゲイトウ(紐鶏頭)」と
呼ばれる「アマランサス・カウダツスAmaranthus caudatus」がある。
[栽培]日当たりの良い、肥沃な用土を好む。[花期]夏から秋。
ヒユ(アマランサス)属 Amaranthus
熱帯、亜熱帯、温帯に約60種が分布する一年草。葉は単葉で互生し、花
は単性または両性で小さく、雌雄同株または異株あるいは雑居性。

クマヤナギ(熊柳)

2008年08月26日 | Weblog
一関市東山町のクマヤナギ(熊柳) 2008年8月26日




2008年8月26日(火)、一関市東山町長坂字東本町に属する主要
地方道一関~大東線沿いでクマヤナギ(熊柳)が花を咲かせてい
ました。同時に実が赤と黒紫色に熟していました。








クマヤナギ(熊柳)クロウメモドキ科 クマヤナギ属
Berchemia racemosa
山地に生える落葉つる性木本。つるは堅く丈夫で紫色を帯び、ほかの
木などに絡みついて高くのぼる。葉は互生し、長さ4~6㎝の卵状楕円形
でややかたい革質。縁は全縁。裏面はやや白色を帯び、脈の基部にわず
かに毛がある。

7~8月、枝先や葉腋から円錐花序を出し、緑白色の小さな花を多数開く
。花弁は5枚あり、萼片より小さい。花弁のように見えるのは5個の萼片
で卵状披針形。雄しべは5個。果実は長さ6~7㎜の楕円形の核果で、翌年
の夏、花が咲くころ緑色から赤色になり、完全に熟すと黒紫色になる。
完熟した実は甘味があり、食べられる。
 分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄