peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ケイトウ(鶏頭)

2008年08月26日 | Weblog
一関市東山町のケイトウ(鶏頭) 2008年8月25日




2008年8月25日(月)、連日雨降りの天気で稲などの生育が心配され
ますが、雨が一時止んだ合間に一関市東山町長坂の上中倉地区にある
「上中倉地域花壇」を見に行ってきました。

この花壇が8月20日付地元紙「岩手日日」で「”がんばれニッポン”
日本選手団にエール 住民有志 五輪テーマの花壇造成」という見出
しで紹介されていました。オリンピックの赤や青、黄色のマークや日
本と中国の国旗を色とりどりの花で表し、遠く中国の日本代表選手団
に熱いエールを送っているものでした。

一関市では、毎年「花いっぱいコンクール」を実施していますが、
一関市東山町長坂の上中倉地区の住民有志は、自分たちでタネから
育てた花壇を管理して、旧東山町の花いっぱいコンクール時代から
コンクールに参加し、旧市町村ごとに実施される地域審査で平成13
年から19年まで毎年最優秀賞を受賞しています。17年には「みどり
の愛護功労者」として国土交通大臣表彰も受けています。

今年の地域審査は既に終わっていますが、五輪をテーマにしたアイ
デアによる花壇造成はきっと認められることでしょう!







一関市東山町のケイトウ(鶏頭) 2006年9月4日


2006年9/4(月)、一関市東山町長坂字町の民家の庭で付き枝の沢山
出た「トサカゲイトウ」を見つけました。私が子供の頃(50年も前)
は、ケイトウといえばニワトリ(鶏)のトサカに似た花穂をつけるト
サカゲイトウのことでした。今では「玉ケイトウ」「フサ(羽毛)ゲ
イトウ」「ヤリゲイトウ」などのバラエティがあり、ケイトウは秋の
花壇の主役のひとつになっています。




玉ケイトウ/クルメゲイトウ(久留米鶏頭)


ヤリゲイトウ(槍鶏頭) 8月19日(土) 東山町松川字滝の沢地区




ケイトウ(鶏頭)ヒユ科 ケイトウ(ケロシア)属
 Celosia cristata
別名:トサカケイトウ、カラアイセロシア・クリスタータ
(Celosia cristata)、(韓藍)


東南アジア~インドにかけて原産する1年草。日本には古い時代に
中国を経て渡来したといわれ、「万葉集」に「韓藍(からあい)」
の名で詠まれているのはケイトウだとされている。奈良時代にはす
でに観賞用として庭に植えられていたという。

在来種の草丈は高さ60~90cmだが、今も盛んに育種され、草丈約
15cmの花壇や鉢花用の矮性品種から高さ1mを超えるものまで、色
も形も多様な多くの園芸品種が誕生している。

これらは花穂の形により、「トサカ系(トサカゲイトウ):花穂
が鶏のとさかのように扁平な帯状に変化したもの」、「クルメ系
(久留米ゲイトウ/玉ケイトウ):花穂が密に集まって球状になっ
たもの」、細かい花穂が密集した「プルモーサ系(羽毛ゲイトウ、
房ゲイトウ)」、スギの樹冠に似た「チャルジー系(槍ゲイトウ、
玉咲きゲイトウ:プルモーサ系より花序が短い)」の4系統に分類
される。

いずれも茎は真っ直ぐに伸び、柔らかで太く条線がある。葉は密
に互生し、先の尖った卵形~卵状披針形。品種によって緑色のもの
と銅赤色のものがある。

花序は短柄を有し、花茎の上端が帯化。肥大してニワトリのトサ
カ状となり、その下方に花を密生する。
夏から秋にかけて(6~10月)様々な形の花穂をつける。花穂の色
は紅赤、緋赤、橙、黄、桃、白など豊富。

日本では育種が進み、本種に玉トサカ状の久留米ケイトウ、本種
とヤリゲイトウとの交雑による槍状の八千代ケイトウの2系統が
ある。そのほかに、2変種の系統の品種も数多く、ともに切花栽
培されている。近年花壇用の矮性種も育成されている。

園芸品種に久留米ケイトウ系にコロナcv.Corona、ヤリゲイトウ
系に金峰var.childsii cv.Kinhou、フサゲイトウ系にフェアリー
・フェザーvar.plumosa cv.Fairy Feather、キャッスル・ピンク
var.plumosa cv.Castle Pinkなど。
アレンジメント用に同属別種のケロシア・フットニィーCelosia
huttoniiのシャロンcv.Sharonとピアcv.Piaがある。
[栽培]日当たり、排水性のよい弱酸性土壌でよく育つ。[花期]
播種後、40~50日で開花。

同じケイトウ属には、熱帯に広く分布し日本の暖地にも野生化し
ている「ノゲイトウ(野鶏頭)」があり、最近はこの系統の園芸品
種も栽培されている。丈は30~100cm。いずれも種子は5月上旬に直
まきし、後に間引く。
ケイトウ(ケロシア)属 Celosia
アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯にかけて50種が分布
する一年草、低木。花は両性で、子房は2~多数の胚珠を含む。

モミジアオイ(紅葉葵)

2008年08月25日 | Weblog
一関市東山町のモミジアオイ(紅葉葵)
 2008年8月25日





2008年8月25日(月)、一関市東山町長坂字西本町の「いわい東農協東山
支所&ストア・いちば館」がある裏側の民家の庭でモミジアオイ(紅葉葵)
が花を咲かせていました。「一日花」であるが、蕾を沢山付け、次から次
へと咲かせ続けるので長い期間咲いているように見えます。






一関市東山町のモミジアオイ(紅葉葵)
2006年8月19日




2006年8/19(土)、主要地方道「一関~大東線」沿い(一関市東山町
長坂字町地内)の花壇(畑?)に植えてあるモミジアオイ(紅葉葵)が
真っ赤な花を開いていました。花の内部を良く見ると、ハイビスカスに
良く似ています。



一関市釣山公園のモミジアオイ(紅葉葵)
2006年8月23日



2006年8/23(水)、久しぶりに釣山公園に行ってみたら、モミジ
アオイ(紅葉葵)の花が咲いていました。






モミジアオイ(紅葉葵)アオイ科 フヨウ(ハイビスカス)属
 Hibiscus coccineus
アメリカ東南部(ジョージア州、フロリダ州)原産の多年草で、
日本には明治初年に渡来したとのこと。アメリカ合衆国南部の沼
沢地に多数自生しているという。日本では夏から秋の花として庭
園や花壇にに植えられ、8~9月ごろ、モミジのように3~7裂した
葉のわきに、深紅色または桃色のハイビスカスに似た5弁の花を
咲かせる。茎は弓なりに伸びて、高さ1~2mぐらいになる。冬は
地上部が枯れる
葉は掌状に深く切れ込んでおり、カエデ(モミジ)の仲間の葉に
似ているので、この名がある。別名:コウショッキ(紅蜀葵)

花は直径12~20cmほどもあり、緋紅色でよく目立つ。花弁は5枚あり、
花弁と花弁の間には隙間がある。株によって花の色が濃いものや淡い
ものがある。花は朝開いて夕方にはしぼむ1日花だが、新しい花が次々
に咲き継ぎ、株全体では長い期間花を楽しむことができる。また、暑
さ寒さに強く、乾燥にも耐えるので放任しても平気だといわれる。
[栽培]繁殖は株分け。
フヨウ(ハイビスカス)属 Hibiscus
温帯、亜熱帯、熱帯地域に200~220種の多年草(宿根草)、小低木、
低木、高木が分布する。世界の花木として重要種である。

ムクゲ(木槿) 2008年8月24日

2008年08月24日 | Weblog
奥州市水沢区のムクゲ(木槿)
2008年8月24日











2008年8月24日(日)、一関地方はここ数日雨降り続きで、今朝も
降っていましたが、用事があったので奥州市水沢区に行きました。
メイプルから水沢公園へ通じる広い道路沿いにある横町中央商店街
の一角にある「ペガサス広場」で白花底紅タイプのムクゲ(木槿)
と白花一重のムクゲ(木槿)が雨にうたれながら花を咲かせていま
した。
白花底紅タイプの「日の丸」と思われるムクゲ(木槿)
Hibiscus syriacus cv.Hinomaru
良く似た品種に「宗丹」cv.Soutanがある。





白花一重のムクゲ(木槿)2008年8月24日

白祇園守( しろぎおんまもり)cv.Shiro-giommamori







一関市東山町の白花半八重咲きのムクゲ(木槿)
2008年8月13日



2008年8月13日(水)、一関市東山町長坂にある住宅団地の庭で、
白花半八重咲きのムクゲ(木槿)が花を咲かせていました。





ムクゲ(木槿)アオイ科 フヨウ(ハイビスカス)属
Hibiscus syriacus /別名:ハチス
中国原産の落葉低木で、低温に強いハイビスカスとして、温帯地で
ふつうに栽培されている。高さは2~4mになり、よく分枝し、刈り
込みにも強いので庭木や生垣として古くから植えられてきた。葉は
長さ4~10㎝の楕円形~卵形で、浅く3つに切れ込むことが多い。縁
に粗い鋸歯がある。

7~10月、枝先の葉腋に直径6~10㎝の花を開く。花は1日花で、
花弁は5枚。多数の雄しべは合着して筒状になる。基本種は紅紫
色の一重だが、白花や紫、赤、底紅タイプもある。また、一重、
半八重、八重咲きがあり、花弁の広狭、花色、弁底色など変異が
大きい。

果は直径約2.5㎝の球形で、熟すと5裂して長い毛のある種子を
多数出す。

韓国では無窮花(ムグンファ)と呼び、国花になっており、ムクゲ
の名はこの韓国名に由来するといわれている。

品種数は江戸時代から相当数が知られているが、現在でも多くの園
芸品種が作出されている。ふつうに見られる品種には底紅色の宗丹
cv.Soutan、日の丸cv.Hinomaru、青色のブルー・バードcv.Blue
Bird、紫盃cv.Shihai、紅花笠cv.Beni-hanagasa、葉に白覆輪が入る
桃色一重のメーハニーcv.Meehanii、白花一重の白祇園守(しろぎお
んまもり)cv.Shiro-giommmamori、八重咲き種のピンク・デライト
cv.Pink Delightや光花笠cv.Hikari-hanagasa、半八重咲き種のエレ
ガンティシムズcv.Elegantissimusやピュアデライトなどがある。
[栽培]繁殖は挿木が容易。[花期]夏~秋。

ムクゲ(木槿)

2008年08月24日 | Weblog
一関市舞川地区のムクゲ(木槿)
2006年8月10日




2006年8月10日(木)、一関市内各地に植えられている「ムクゲ
(木槿)」が、今を盛りと花を咲かせ続けています。北上川に架
かる柵の瀬橋を渡り、舞川方面に進んだ所にJAいわて南舞川支店
がありますが、道路の向側の民家の庭に植えられているムクゲも
紅紫色の花を咲かせていました。このピンク花底紅タイプは「紫
盃 H.cv.Shihai」という品種のようです。






一関市東山町のムクゲ(木槿)
2006年8月12日


下記の画像のムクゲは、「光花笠cv.Hikari-hanagasa」という品種
のようです。





画像のムクゲは、「エレガンティシムスcv.Elegantissimus」という
品種のようです。





ムクゲ(木槿)アオイ科 フヨウ(ハイビスカス)属
 Hibiscus syriacus
中国原産の落葉低木で、高さは2~4mになる。日本には平安時代に
渡来したとされている。花が美しいので庭園樹や公園樹として古く
から各地に植えられており、特に寺院やお墓によく植えられている。
よく枝分かれして刈り込みにも強いことから生垣としてもよく利用
されている。

韓国では「無窮花(ムグンファ)」と呼び、国花になっている。
ムクゲの名はこの韓国名に由来するといわれる。
別名:ハチス、キハチス(木蓮)

葉は長さ5~10cmの卵形で、長枝では互生し、短枝で束生する。葉
縁に不揃いの粗い鋸歯があり、浅く3つに切れ込むことが多い。

枝先につく花は直径8~10cmで、多くが1日でしぼむ。花期は7~10
月で、長い間花が咲き続ける。花の色は紅紫色で一重が基本タイプ
で数多く見られるが、白色、花の底が紅色のもの(紅底)などいろ
いろあり、一重咲きのほか半八重咲き、八重咲きもある。
果実は卵円形で5裂する。分布:中国、インド

ヒャクニチソウ(百日草)/ジニア(Zinnia) 2008年8月7日

2008年08月24日 | Weblog
一関市大東町のヒャクニチソウ(百日草)
/ジニア(Zinnia) 2008年8月7日






2008年8月7日(木)、一関市大東町摺沢にある大東図書館近くの民家
の庭でヒャクニチソウ(百日草)/ジニアが花を咲かせていました。そ
の中に「フェアリーランド」と思われる品種もありました。









ヒャクニチソウ(百日草)
/ジニア(Zinnia)・フェアリーランド cv.Fairyland





ヒャクニチソウ(百日草)/ジニア(Zinnia)
キク科 ヒャクニチソウ(ジニア)属
約20種が南北アメリカ、特にメキシコに分布する一年草または
多年草で、小低木になるものもあるという。

 ヒャクニチソウ(百日草) Zinnia spp.
ヒャクニチソウZinnia elegansの改良種が最も一般的であるが、ホソバ
ヒャクニチソウZ.angustifoliaやメキシコヒャクニチソウZ.haageanaの
品種も栽培される。

ヒャクニチソウは、中央メキシコ原産。日本には江戸時代末期に渡来し
たとのこと。草丈10cmの極矮性種から1mの高性種まであり、ふつう30~
90㎝、頭花は直径3~10cm、花色は白、黄緑、橙、桃、赤、絞り咲きなど。
暑さに強く、花期が長く、花もちがよいので長久草、浦島草とも呼ばれる。
 園芸品種にキャンディー・ケーンcv.Candy Cane、グリーン・エンビィ
cv.Green Envy、フェアリーランド、サンベリナcv.Thumbelinaなどがある。

ホソバヒャクニチソウ(アングスティフォリア/リネアリス)は分枝性に
富み、草丈は25~30㎝、葉が線状披針形、頭花の直径3.5~5㎝で一重咲き、
舌状花は白、黄、橙。園芸品種にスター・ホワイトcv.Star Whiteなどがあ
る。

メキシコヒャクニチソウ(ハーゲアナ)は草丈30~40㎝、花柄は上部が肥
大する。頭
花は直径2.5~5㎝、一重咲きまたは八重咲き。舌状花は黄色、黄と赤褐色
の複色。園芸品種にソンブレロcv.Sombreroなどがある。花壇、鉢物、切花
用。
[栽培]短日植物で春から初夏に播種し、夏から秋(6~10月)に開花させる。