紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

1・本を書くためにふたたび海外へ

2004-11-11 16:19:08 | 2・仕事の周辺
子どもたちを連れて、イギリスへ行った翌年の夏。今から20年ほど前のことです。

最初の2作の本になる作業は、つまづきつつ進んでいた。けれど、2冊ともまだ本になるには時間がかかりそうだった。
その頃、本を書き始めたばかりだった私は、本になるのに、こんなに時間がかかるものだというのを、全く知らなかった。原稿をよりよいものにするために、何回も何回も直す。当時は、ワープロではなく、まだ手書きだったので、書き直すのにも時間がかかった。

ようやく、何回目かの書き直しで、編集の人からOKをもらうと、次は絵描きさんが絵を描いてくれる。子どもの本は、さし絵も多いし、それにも時間がかかる。あっという間に1年、もしかすると2年かかって、やっと本になるなんてこともザラである。

その間に、私は、三作目を考え始めていた。書きたい題材があった。カナダに住んでいる日系一世のパパさんのことである。最初に出会ったのが、26歳の時だった。教師をやめた後、アルバイトをしながら、資金を貯めて、最初にヨーロッパ、次に北アメリカを旅をした。
その途中で、寄らせてもらい、1週間家に泊めてもらったのである。

(写真はパパさんの家。ガーデナーの仕事もしていたパパさんの庭は、いつも歌壇にきれいに花がデザインされて植えられていた)

★カナダ取材旅行