紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

アムトラック2泊の旅(北米の旅・その4)

2004-11-21 17:12:29 | 8・山と旅の思い出
セコイアの森の最後の夜、私が熱を出した。
前の日、シャワーを浴びている途中で、湯が出なくなり、水を浴びたのが失敗であった。
夏でも朝晩はすずしいところなので、風邪をひいたようだった。

翌日は、サンタバーバラまでレンタカーで行く予定が、近くのフレズノで車を返し、列車とバスを乗り継いでゆくことにした。とても、車を運転できそうもなかった。

サンタバーバラで、良流娯さんの知り合いと会った後、いよいよ2泊3日、アムトラック「サウスウェストチーフ」で、ロスアンゼルスから、カンザスシティーを通って、セントルイスを目指すことになった。

列車に乗ったとたん、娘が熱を出した。ずっと寝台で寝ていくようになった。


アメリカの長距離列車は、1日に1便しか通っていないというところもザラである。
1階は荷物置き。座席や寝台、ラウンジは2階にあるので、ながめがいい。(写真)

列車は、地平線に向かってひた走った。夜寝られなくて、外を見ると、真っ暗な荒野に煌々と満月が輝いていて、遠くを旅しているんだなあ、としみじみした気分になった。

旅も長くなり、娘や知夏ちゃんも体調をくずしたこともあり、「トムソーヤーの冒険」の舞台、ハンニバルに行く予定を変更。3日間セントルイスで過ごすことにした。ミシシッピー川をクルーズする「トムソーヤー号」に乗って、せめて、物語の世界にひたった。(上の写真)

次回は、この後行ったフロリダ半島の旅を。

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