紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

「井の頭線沿線の1世紀」

2007-06-28 17:10:29 | 9・昔の風景
この間、この記事を書いた時、父が写した写真の駅が、どこなのかわからなくなってしまった。

でも、どうやら、いろいろ考えると久我山駅らしい。ふだん利用している駅は、何十年かに一度大幅に改装される。改装されると、新しい駅になじんでしまい、古い駅は記憶の片隅にしか残らない。
久我山駅も、知っている限り、4回変わった。4回目はつい2年くらい前だ。

そうして、ブログにあやふやなことを書いていたら、久我山散人さんが、「井の頭線沿線の1世紀」という本を送ってくれた。それこそ、昔なつかしい景色満載の本だ。しばらく、ページを繰る手が止まらず、見続けてしまった。
終点から終点まで、30分かかるかどうかの短線、井の頭線。でも、子どもの頃、行ける世界の全てがその沿線どまりだった。
30分なのに、旅でもしていると思うほど長く感じられた。
しばらく本をお借りして、昔の世界を楽しみたい。

この写真は父が写してくれた、井の頭線に乗っているトントンと私。覚えている限り、一番古い車輌。