経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

サタデー自習室 -- 水の 経済学 ⑨

2017-06-03 07:30:51 | 
◇ 海水ならば無尽蔵 = 古来から人間は、水の確保にチエを絞ってきた。溜め池を造ったり、井戸を掘ったり。火を焚いて雨乞いもした。それが現代では、巨大なダムや帯水層の科学的な探索、ドライアイスやヨウ化銀の空中散布に進化している。関東地方でも13年夏の渇水期には、利根川上流域にヨウ化銀が散布された。

ほかにも河川などから取り入れた水を浄化・消毒し、安全で美味しい水道水にする技術。あるいは下水道の微生物を分解して、毒性のない水に換える技術など、水を処理する方法は飛躍的に進歩している。さらに工場で使った大量の水を排水せず、浄化して循環再利用する技術も大幅な進歩を遂げた。

だが、それでも水不足を解消する見込みは立たない。世界の水使用量は、25年には00年の3割増になると予測されている。その一方で、世界の多くの地域では地下水の減少が避けられない。そこで最後の頼みは、地球上に存在する莫大な量の海水となる。地球上に存在する水の97.47%を占める海水を淡水に換えられれば、問題は永久的に解消すると言えるだろう。

海水を淡水に換える方法は、大きく2つに分けられる。1つは海水を蒸留する方法。もう1つは膜によって濾過する方法だ。だが蒸留法は大量の熱エネルギーを必要とする。このため本命は膜による濾過法だと考えられ、技術的な進歩も著しい。この分野では、いま日本の企業が世界最先端の技術力を誇っている。

                                  (続きは来週サタデー)

      ≪2日の日経平均 = 上げ +317.25円≫

      【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】   

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