◇ 元気のない東京株式市場 = 日経平均は先週20日、年初来高値を更新。その後はやや反落したが、週間でも189円の値上がりだった。こうしてみると、東京株式市場は順調のように見える。だが実態はかなり緩んでいた。その証拠に火-金の4日連続で、日中の値幅が100円を切っている。ヘッジファンドなどの大口投資家が手控えムードに入ったうえ、個人投資家も及び腰になったからだ。
ダウ平均株価は先週10ドルの値上がりにとどまった。しかし着実に相場を切り上げ、史上最高値を更新中。年初からの上昇率は9%を超えている。また他の株式市場をみても、ドイツは年初来12%、インドは18%、韓国も17%に達している。これに対して日経平均は5.3%しか上がっていない。
この落差の原因は、どこに求められるのだろう。いくつか考えられるが、基本的には日本経済の将来が不透明なこと。アベノミックスが効力を失ったあと、日本は次の目標を見失っている。特に外国人投資家の目には、そう映るのではないか。加えて過度な円高恐怖症。東京市場は「円安でないと上がらない」という考え方が、広く浸透してしまったように思われる。
今週は26日に、5月の企業向けサービス価格。29日に、5月の商業動態統計。30日に、5月の消費者物価、労働力調査、家計調査、鉱工業生産。アメリカでは27日に、6月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数と4月のSPケース・シラー住宅価格。28日に、5月の中古住宅販売。29日に、1-3月期のGDP確定値。また中国が30日に、6月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪26日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
ダウ平均株価は先週10ドルの値上がりにとどまった。しかし着実に相場を切り上げ、史上最高値を更新中。年初からの上昇率は9%を超えている。また他の株式市場をみても、ドイツは年初来12%、インドは18%、韓国も17%に達している。これに対して日経平均は5.3%しか上がっていない。
この落差の原因は、どこに求められるのだろう。いくつか考えられるが、基本的には日本経済の将来が不透明なこと。アベノミックスが効力を失ったあと、日本は次の目標を見失っている。特に外国人投資家の目には、そう映るのではないか。加えて過度な円高恐怖症。東京市場は「円安でないと上がらない」という考え方が、広く浸透してしまったように思われる。
今週は26日に、5月の企業向けサービス価格。29日に、5月の商業動態統計。30日に、5月の消費者物価、労働力調査、家計調査、鉱工業生産。アメリカでは27日に、6月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数と4月のSPケース・シラー住宅価格。28日に、5月の中古住宅販売。29日に、1-3月期のGDP確定値。また中国が30日に、6月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪26日の日経平均は? 予想 = 上げ≫