◇ 急成長する水ビジネス = 世界の水ビジネスは、急速に拡大している。いろいろな機関が発表している将来予測をみても、そろって大幅な伸びを見込んでいる。ただ調査によって対象とする国やビジネスの範囲が異なっており、将来の予測値だけではなく過去の数値でさえ必ずしも一致しない。
たとえば国連の推計では、09年のビジネス規模は60兆円。これが25年には111兆円に増大すると予測している。新聞や雑誌に「111兆円の水ビジネス」という見出しがよく使われるのは、このためだ。一方、経済産業省は15年が83兆6000億円。これが20年には100兆7000億円に拡大するという予測を発表している。
経産省の発表で15年の内訳をみると、上水道関係が36兆1000億円で全体の36%を占めていた。次いで下水道が31兆9000億円、産業用水が19兆円となっている。これが20年になると、上水道が43兆円に。下水道は39兆2000億円に、産業用水は18兆6000億円に拡大する。
世界経済の成長率は、このところ5-6%程度。それに比べて水ビジネスの伸び率は、きわめて大きい。人口の増加と新興国の生活水準が急速に上昇することが、その根底にある。先進国の企業にとっては、またとないビジネス・チャンス。各国の関連企業が一斉に乗り出してきたことも、当然の成り行きと言えるだろう。
(続きは来週サタデー)
≪23日の日経平均 = 上げ +22.16円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】
たとえば国連の推計では、09年のビジネス規模は60兆円。これが25年には111兆円に増大すると予測している。新聞や雑誌に「111兆円の水ビジネス」という見出しがよく使われるのは、このためだ。一方、経済産業省は15年が83兆6000億円。これが20年には100兆7000億円に拡大するという予測を発表している。
経産省の発表で15年の内訳をみると、上水道関係が36兆1000億円で全体の36%を占めていた。次いで下水道が31兆9000億円、産業用水が19兆円となっている。これが20年になると、上水道が43兆円に。下水道は39兆2000億円に、産業用水は18兆6000億円に拡大する。
世界経済の成長率は、このところ5-6%程度。それに比べて水ビジネスの伸び率は、きわめて大きい。人口の増加と新興国の生活水準が急速に上昇することが、その根底にある。先進国の企業にとっては、またとないビジネス・チャンス。各国の関連企業が一斉に乗り出してきたことも、当然の成り行きと言えるだろう。
(続きは来週サタデー)
≪23日の日経平均 = 上げ +22.16円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】