経済なんでも研究会

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小池構想の弱点と その矯正法

2017-06-22 07:37:49 | 都知事
◇ 進捗状況をもっとオープンに = 小池東京都知事は20日、築地市場の移転問題についての方針を正式に表明した。これで汚染対策を進めて、豊洲に市場を移転することが明確になったことは喜ばしい。また築地市場の再開発を進める方向も、十分に理解できる。だが築地を「食のテーマパーク」にする構想のなかで、市場機能も持たせると述べたことは全くの説明不足。新たな議論を巻き起こすことになってしまった。

豊洲に最新鋭の生鮮市場を構築すると述べる一方で、築地にも市場機能を持たせる。そんな役割分担が可能なのだろうか。二重投資になるのではないか。新たな疑問を誘発すると同時に、5年後には再び市場を豊洲から築地に戻すという憶測まで呼んでしまった。築地の市場機能についての説明がなかったために生じた、無用の混乱である。

「市場機能を持ったテーマパーク」という構想は、おそらく専門家会議の席上で披露されたアイディアなのだろう。だが具体的に詰められていないから、小池知事も説明ができなかった。要するに都庁内部での議論が遅れているためである。議論が遅れると、小池知事も決断がつかない。すると「決められない知事だ」と批判される。

この弱点を解消する方策――「一週間で何が進捗したか」を簡潔に書き並べた紙を、毎週の記者会見時に配布する。たとえば「××会議では、○○を決めた」というように。こうすれば、どこの部門で議論が停滞しているかがひと目で判る。なぜ知事の決断が遅れるのか。どこを直せば、政策のスピードを上げられるのか。小池知事の弱点は、かなり矯正されると思う。

      ≪21日の日経平均 = 下げ -91.62円≫

      ≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ


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