◇ 日本株の出遅れが目立つ = 世界の株価が上昇軌道に乗っている。ニューヨーク市場では先週、ダウ平均が史上最高値を更新。IT関連を中心に構成するナスダック、銘柄数の多いSP500もそろって新高値を付けた。ヨーロッパ市場では、ドイツやフランス、イタリアのほか、EU離脱に揺れるイギリスの株価も年初来高値を更新中だ。最も急伸したポーランドの株価は、年初来20%を超える上昇ぶりである。
先進国だけではない。アジアの主要企業300社を対象に集計している日経アジア300指数をみると、過去6か月間の上昇率は17%に達した。特にインドや韓国の上昇率が大きい。ゴールドマン・サックス社の調査によると、アジア株に対する外国人投資は昨年10-12月には118億ドルの売り越しだったが、ことしは276億ドルの買い越しになったという。南米アルゼンチンやブラジルの株価も、大幅に上げている。
こうしたなかで出遅れが目立つのは、中国と日本だ。中国の場合は、政府がバブル化を警戒して規制措置を講じているのが原因。逆に日本では、日銀がETF(上場投資信託)を大量に購入しているのに、株価の戻りが遅い。先週末には日経平均がやっと2万円台を回復したが、それでも年初来の上昇率は5.5%にとどまっている。
なぜなのか。専門家の間では「アベノミックスが賞味期限切れとなり、将来への期待感がない」との指摘。また「各国の株価上昇をリードしているのはIT関連銘柄。東京市場にはそれがない」とも分析している。もう1つ付け加えれば、日銀によるETFの購入。それが外国人投資家には「東京市場の弱さの象徴」と映るのではないだろうか。
≪5日の日経平均 = 下げ -6.46円≫
≪6日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
先進国だけではない。アジアの主要企業300社を対象に集計している日経アジア300指数をみると、過去6か月間の上昇率は17%に達した。特にインドや韓国の上昇率が大きい。ゴールドマン・サックス社の調査によると、アジア株に対する外国人投資は昨年10-12月には118億ドルの売り越しだったが、ことしは276億ドルの買い越しになったという。南米アルゼンチンやブラジルの株価も、大幅に上げている。
こうしたなかで出遅れが目立つのは、中国と日本だ。中国の場合は、政府がバブル化を警戒して規制措置を講じているのが原因。逆に日本では、日銀がETF(上場投資信託)を大量に購入しているのに、株価の戻りが遅い。先週末には日経平均がやっと2万円台を回復したが、それでも年初来の上昇率は5.5%にとどまっている。
なぜなのか。専門家の間では「アベノミックスが賞味期限切れとなり、将来への期待感がない」との指摘。また「各国の株価上昇をリードしているのはIT関連銘柄。東京市場にはそれがない」とも分析している。もう1つ付け加えれば、日銀によるETFの購入。それが外国人投資家には「東京市場の弱さの象徴」と映るのではないだろうか。
≪5日の日経平均 = 下げ -6.46円≫
≪6日の日経平均は? 予想 = 上げ≫