◇ 落ち着きを取り戻した市場 = 株式市場に落ち着いた動きが戻ってきた。ダウ平均は先週427ドルの値上がり。ただ前日比が上下とも500ドルを超えた日はなかった。1か月ぶりのことである。北朝鮮・米中貿易戦争・IT企業の規制問題などが小康状態になって、市場に安心感が広がったためだろう。新しくシリアへの軍事介入問題が飛び出してきたが、先週の時点では市場はまだ消化し切れずに模様眺めの状態だった。
日経平均は先週211円の値上がり。こちらも前日比が150円を超えた日はなかった。3か月ぶりのことである。また円の対ドル相場も107円台の半ばで安定していた。しかし東京市場の場合は、政局の混迷という不安材料を抱え込んでいる。このため国際環境が小康状態になっても、ニューヨークほど元気にはなれない。
日米ともに、今週あたりから3月期の決算発表が本格化する。アメリカの調査では、1-3月期の利益は2ケタの増益に。4月以降の見通しも、大規模減税への期待もあって悪くはない。一方、日本企業の3月期決算は10%弱の増益だが、18年度の見通しは必ずしも明るくない。この差も、日米の株価に反映され始めたような気がする。
今週は18日に、3月の貿易統計。20日に、3月の消費者物価と2月の第3次産業活動指数。アメリカでは16日に、3月の小売り売上高。17日に、3月の工業生産と住宅着工戸数。19日に、3月のカンファレンス・ボード景気先行指数。また中国が17日に、1-3月期のGDP速報、3月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。なお17日には、フロリダで日米首脳会談が行われる予定。
≪16日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週211円の値上がり。こちらも前日比が150円を超えた日はなかった。3か月ぶりのことである。また円の対ドル相場も107円台の半ばで安定していた。しかし東京市場の場合は、政局の混迷という不安材料を抱え込んでいる。このため国際環境が小康状態になっても、ニューヨークほど元気にはなれない。
日米ともに、今週あたりから3月期の決算発表が本格化する。アメリカの調査では、1-3月期の利益は2ケタの増益に。4月以降の見通しも、大規模減税への期待もあって悪くはない。一方、日本企業の3月期決算は10%弱の増益だが、18年度の見通しは必ずしも明るくない。この差も、日米の株価に反映され始めたような気がする。
今週は18日に、3月の貿易統計。20日に、3月の消費者物価と2月の第3次産業活動指数。アメリカでは16日に、3月の小売り売上高。17日に、3月の工業生産と住宅着工戸数。19日に、3月のカンファレンス・ボード景気先行指数。また中国が17日に、1-3月期のGDP速報、3月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。なお17日には、フロリダで日米首脳会談が行われる予定。
≪16日の日経平均は? 予想 = 下げ≫