経済なんでも研究会

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新車が売れない理由は?

2019-12-05 08:09:50 | 自動車
◇ 消費増税の影響だけではない = 業界団体の集計によると、軽自動車を含む11月の新車販売台数は38万5859台で前年同月を12.7%下回った。内訳は普通車が23万8844台で14.6%の減少、軽自動車が14万7015台で9.4%の減少だった。消費税が10%に引き上げられた10月は前年比で24.9%も減少していたから、減少率は半分程度に縮小している。だが、それにしても販売不振は厳しすぎる。なぜ、売れないのだろう。

消費税が5%から8%に引き上げられたのは、14年の4月だった。そのときの販売状況は、4月が前年比5.5%の減少。5月は1.2%減少にまで戻している。それに比べると、今回の販売減少はやや異常なほどだ。政府はこうした需要の減退を防ぐために減税措置を講じたが、その効果もなかったと言えるだろう。

増税前の駆け込み需要は、たしかにあった。一般車でみると、8月が4.0%増、9月が12.8%増。軽自動車では8月が11.5%増、9月が13.2%増だった。10月以降、その反動が現われたことは間違いない。だが販売不振の理由は、それだけではなさそうだ。加えて複数の原因が、微妙に影響しているように思われる。

たとえば台風や大雨の影響。あるいは増税により生じた消費者の節約志向。また将来の生活に対する不安。さらに本格的なEV(電気自動車)の登場待ちや若者の車ばなれ・・・。一過性の天候不順を除けば、その他の要因は長引く可能性が大きい。世界経済の停滞で、輸出にも暗雲が。自動車業界は、消費増税を機に、下り坂に入ったのかもしれない。

       ≪4日の日経平均 = 下げ -244.58円≫

       ≪5日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

Zenback

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