経済なんでも研究会

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“第2波”って なんだろう?

2020-08-07 07:49:41 | なし
◇ 困惑するのは一般市民 = 政治家の間でコロナについて、“第2波”という言葉を使う人と使わない人が分かれてきた。たとえば古田岐阜県知事は「第2波が到来した」と断言。岐阜県に独自の非常事態宣言を発令した。吉村大阪府知事も、しばしば“第2波”を口にしている。一方、安倍首相、菅官房長官、西村経済再生相など政府側は、いっさい“第2波”という言葉を使わない。なぜなのか。

“第2波”という言葉は、学術用語でもないし医学用語でもない。一般に「高い波がやってきたあとに来る、比較的に高い波」だと解釈されている。だから第1波より高い波かどうかは、関係がない。今回のコロナ蔓延が始まったころ、専門家は口を揃えて「第2波の到来をなるべく遅くさせ、その高さをなるべく低くすることが重要だ」と強調していた。

現状をみると「第2波が来た」と言う人たちは、コロナ感染者の増加に着目しているようだ。たしかに感染者数は大都市を中心に、3-4月ごろの水準を上回ってきている。その一方で第2波と言わない人たちは、入院者や重症者あるいは死亡者が当時よりは少ないことを重視しているようだ。“第2波”という言葉に明確な定義はないのだから、それは仕方がないのかもしれない。

その結果、政府のお偉方は「第2波が来たわけではないので、緊急事態宣言の必要はない」と言う。したがってGO TO トラベルも強行する。一方、いくつかの地方自治体は「第2波が来たから、非常事態を宣言する」ことになり、観光客もお盆の帰省者も来てくれるなと訴える。どちらの言い分を信用すればいいのか。困惑するのは、善良な一般市民である。

       ≪6日の日経平均 = 下げ -96.70円≫

       ≪7日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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