◇ 10月以降はお先真っ暗 = 内閣府は17日、ことし4-6月期のGDP速報を発表した。それによると、年率換算した実質成長率はマイナス27.8%に。リーマン・ショック後の09年1-3月期に記録したマイナス17.8%をはるかに上回る未曽有の落ち込みになった。GDPの実額は約487兆円となり、ピークだった19年7-9月期の539兆円に比べると、52兆円も減少したことになる。
内訳をみると、個人消費が年率で30.1%も減少した。緊急事態宣言の発令で外出規制や店舗の営業休止が実施され、消費は3割も縮小したことになる。また世界的なコロナ不況で、輸出は56.0%の減少。半分以下に落ち込んだ。企業の設備投資は5.8%の減少。意外に小幅な減少にとどまったが、これは急速なコロナ情勢の展開に経営判断が追い付かなかったためだと思われる。
欧米諸国の落ち込み方も激しい。アメリカは年率マイナス32.9%。ユーロ圏はマイナス40.3%。そしてイギリスはマイナス59.8%の減速を経験した。比べてみると、日本の落ち込み方はまだましということになるが、それだけコロナ対策が徹底的でなかったと言えるのかもしれない。またいち早くコロナを制圧した中国は、年率3.2%のプラス成長に戻っている。
緊急事態宣言が解除されたため、7-9月期の成長率はV字型の回復を見せるだろう。民間の事前予測では、プラス11%台の成長が見込まれている。しかし問題は10月以降の足取りだ。政府は20年度中の成長率をマイナス4.5%と想定しているが、これはコロナの第2波が来ないことが前提。現状から判断すると、秋以降に第2波・第3波が来る可能性は高いようだ。いずれにしても10月以降の成長率は「予測できない」というのが、正直な見方だろう。
≪17日の日経平均 = 下げ -192.61円≫
≪18日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
内訳をみると、個人消費が年率で30.1%も減少した。緊急事態宣言の発令で外出規制や店舗の営業休止が実施され、消費は3割も縮小したことになる。また世界的なコロナ不況で、輸出は56.0%の減少。半分以下に落ち込んだ。企業の設備投資は5.8%の減少。意外に小幅な減少にとどまったが、これは急速なコロナ情勢の展開に経営判断が追い付かなかったためだと思われる。
欧米諸国の落ち込み方も激しい。アメリカは年率マイナス32.9%。ユーロ圏はマイナス40.3%。そしてイギリスはマイナス59.8%の減速を経験した。比べてみると、日本の落ち込み方はまだましということになるが、それだけコロナ対策が徹底的でなかったと言えるのかもしれない。またいち早くコロナを制圧した中国は、年率3.2%のプラス成長に戻っている。
緊急事態宣言が解除されたため、7-9月期の成長率はV字型の回復を見せるだろう。民間の事前予測では、プラス11%台の成長が見込まれている。しかし問題は10月以降の足取りだ。政府は20年度中の成長率をマイナス4.5%と想定しているが、これはコロナの第2波が来ないことが前提。現状から判断すると、秋以降に第2波・第3波が来る可能性は高いようだ。いずれにしても10月以降の成長率は「予測できない」というのが、正直な見方だろう。
≪17日の日経平均 = 下げ -192.61円≫
≪18日の日経平均は? 予想 = 下げ≫