◇ 円安でも自動車株が下落 = ダウ平均は先週403ドルの値下がり。終り値で3万1000ドルをかろうじて維持した。先々週は強気派が買いに出て1600ドルを超す上昇だったが、先週は慎重派が売りに出た。それでも先々週の上昇分の4分の1を失った形でとどまっている。しかしアメリカの景気先行きに対する警戒感はむしろ強まっているから、今週の動きは重いだろう。
日経平均は先週556ドルの値下がり。こちらは先々週の上昇分を、すべて吐き出した。終り値は2週間ぶりに2万6000円を割っている。注目されたのは、円安が続いたにもかかわらず、自動車株が大きく売られたこと。投資家が円安によるプラスの効果よりも、世界的な景気の減速で販売台数が減少することの方を重視した結果だと考えられる。
景気の先行き見通しが悪化すると、FRBによる金融引き締めの手綱が緩む。そういう予想から、株価は上がるかもしれない。しかし景気が本当に悪化すれば、企業の業績が低下する。だから株価は短期的に反発することはあっても、長期的には下落する。その程度は、景気後退の大きさしだい。結局は4-6月期の企業業績によって、左右されることになるだろう。
今週は7日に、5月の景気動向指数。8日に、5月の家計調査、6月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは6日に、6月のISM非製造業景況指数。7日に、5月の貿易統計。8日に、6月の雇用統計。また中国が9日に、6月の消費者物価と生産者物価を発表する。なお10日は、参議院議員選挙の投開票日。
≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週556ドルの値下がり。こちらは先々週の上昇分を、すべて吐き出した。終り値は2週間ぶりに2万6000円を割っている。注目されたのは、円安が続いたにもかかわらず、自動車株が大きく売られたこと。投資家が円安によるプラスの効果よりも、世界的な景気の減速で販売台数が減少することの方を重視した結果だと考えられる。
景気の先行き見通しが悪化すると、FRBによる金融引き締めの手綱が緩む。そういう予想から、株価は上がるかもしれない。しかし景気が本当に悪化すれば、企業の業績が低下する。だから株価は短期的に反発することはあっても、長期的には下落する。その程度は、景気後退の大きさしだい。結局は4-6月期の企業業績によって、左右されることになるだろう。
今週は7日に、5月の景気動向指数。8日に、5月の家計調査、6月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは6日に、6月のISM非製造業景況指数。7日に、5月の貿易統計。8日に、6月の雇用統計。また中国が9日に、6月の消費者物価と生産者物価を発表する。なお10日は、参議院議員選挙の投開票日。
≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ≫