◇ 復元力も見せた株式市場 = ダウ平均は先週50ドルの値下がり。週初から下げ続けたが、金曜日には650ドル以上も反発した。続落したのは、6月の消費者物価が9.1%も上昇。FRBが大幅な利上げを続けるという観測が強まったため。週末の反発は、6月の小売り売上高が堅調だったことを材料にしている。消費の堅調は大幅な利上げに繋がるから、市場の論理としては必ずしも一貫していない。
日経平均は先週271円の値上がり。ニューヨークが下げ基調だったにもかかわらず、火曜日を除いて上昇している。6月の企業物価が9.2%上昇、円安の進行、中国経済の失速などの悪材料にも動揺しなかった。参院選で与党が圧勝したための安心感も作用したようだが、それにしても予想以上の強さ。ただ買い手はほとんど海外投資家で、国内勢はむしろ売りに回っていたようだ。
FRBが来週26-27日の政策決定会合で、政策金利の0.75%引き上げを決めることは確実。その結果、アメリカの景気は下降を余儀なくされるという予想も強まっている。一方、引き締めは始まったばかりだから、市中の資金はまだまだ十分。だが金(きん)や原油などの商品市場には、先行き警戒感が広がってきた。残るのは、株式市場だけ。これが予想外の反発力となっているのではないだろうか。
今週は20日に、6月の訪日外国人客数。21日に、6月の貿易統計。22日に、6月の消費者物価。アメリカでは18日に、7月のNAHB住宅市場指数。19日に、6月の住宅着工戸数。20日に、6月の中古住宅販売が発表される。
日経平均は先週271円の値上がり。ニューヨークが下げ基調だったにもかかわらず、火曜日を除いて上昇している。6月の企業物価が9.2%上昇、円安の進行、中国経済の失速などの悪材料にも動揺しなかった。参院選で与党が圧勝したための安心感も作用したようだが、それにしても予想以上の強さ。ただ買い手はほとんど海外投資家で、国内勢はむしろ売りに回っていたようだ。
FRBが来週26-27日の政策決定会合で、政策金利の0.75%引き上げを決めることは確実。その結果、アメリカの景気は下降を余儀なくされるという予想も強まっている。一方、引き締めは始まったばかりだから、市中の資金はまだまだ十分。だが金(きん)や原油などの商品市場には、先行き警戒感が広がってきた。残るのは、株式市場だけ。これが予想外の反発力となっているのではないだろうか。
今週は20日に、6月の訪日外国人客数。21日に、6月の貿易統計。22日に、6月の消費者物価。アメリカでは18日に、7月のNAHB住宅市場指数。19日に、6月の住宅着工戸数。20日に、6月の中古住宅販売が発表される。