◇ 利上げ出来ない環境に追い込まれた = 先進国も新興国も、インフレを阻止するために金融を引き締め。そうしたなかで、日本だけがゼロ金利政策を頑固に継続。まさに‟四面楚歌”の状況に陥っている。日本経済の先行きは、どうなるのか。初めての経験だけに予測はしがたいが、難しい問題に直面しそうなことは確かなようだ。すでに、その兆候は表れてきている。
金融を引き締めれば、景気は悪化する。この鉄則は今回もすぐに通用して、アメリカでは「景気後退は不可避」という予測が早くも定着した。ヨーロッパでも「景気後退の危険が高まる」という見方が、急速に広まっている。この結果、アメリカでもヨーロッパでも株価が大幅に下落した。それでも中央銀行はインフレの抑制を最重視し、引き締めの手綱を緩める気配はない。
日米間の金利差が拡大すれば、円の対ドル相場は下落する。これも鉄則だと考えられたが、今回は様子がちょっと違う。対ドル相場は、いまのところ逆に2円ほど上昇している。これはアメリカの景気見通しが急速に悪化したため、アメリカの長期金利が下がり、金利差が縮小したことによる。ただFRBが利上げを続けて行けば金利差は拡大し、円安の進行は免れないだろう。
世界の景気が下降すれば、日本の景気にも下向きの圧力がかかる。その一方で円安が続けば、物価は上昇しやすい状態が続く。いわゆるスタグフレーション(不況とインフレの併存)という、やっかいな状態に落ち込む危険性が強まるに違いない。そうした状況下で、金融の引き締めはやりにくい。これまでゼロ金利に固執してきた日銀は、ゼロ金利を‟余儀なくされる”ことになりそうだ。
≪26日の日経平均 = 下げ -44.04円≫
≪27日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
金融を引き締めれば、景気は悪化する。この鉄則は今回もすぐに通用して、アメリカでは「景気後退は不可避」という予測が早くも定着した。ヨーロッパでも「景気後退の危険が高まる」という見方が、急速に広まっている。この結果、アメリカでもヨーロッパでも株価が大幅に下落した。それでも中央銀行はインフレの抑制を最重視し、引き締めの手綱を緩める気配はない。
日米間の金利差が拡大すれば、円の対ドル相場は下落する。これも鉄則だと考えられたが、今回は様子がちょっと違う。対ドル相場は、いまのところ逆に2円ほど上昇している。これはアメリカの景気見通しが急速に悪化したため、アメリカの長期金利が下がり、金利差が縮小したことによる。ただFRBが利上げを続けて行けば金利差は拡大し、円安の進行は免れないだろう。
世界の景気が下降すれば、日本の景気にも下向きの圧力がかかる。その一方で円安が続けば、物価は上昇しやすい状態が続く。いわゆるスタグフレーション(不況とインフレの併存)という、やっかいな状態に落ち込む危険性が強まるに違いない。そうした状況下で、金融の引き締めはやりにくい。これまでゼロ金利に固執してきた日銀は、ゼロ金利を‟余儀なくされる”ことになりそうだ。
≪26日の日経平均 = 下げ -44.04円≫
≪27日の日経平均は? 予想 = 下げ≫