◇ 「底入れした」とは誰も思わない = ダウ平均は先週611ドルの値上がり。木曜日には6週間ぶりに3万2000ドルを回復した。週初は6月の消費者物価が40年ぶりの高さとなったことから、FRBによる引き締めの加速が警戒された。その後は景気後退は不可避だとの見方が強まり、引き締めの減速期待が株高につながっている。しかし市場では、株価がこのまま上昇すると考える人はほとんど見受けられない。
日経平均は先週1126円の値上がり。3週連続の上昇で、この間の上げ幅は2000円に近い。特に大きな好材料はなく、むしろ企業物価の大幅な上昇や貿易収支の大赤字など、悪材料の方が目についた。市場では「もう少し上がるのでは」という期待も出ているが、それでも「株価が底入れした」という声は聞こえてこない。
問題は景気後退の深さ。それがまだ掴めないから、株価の先行きも見通せない。浅ければ「株価はすでに織り込んだ」とも考えられるが、深ければ「もう一段の調整も」ということになる。その辺の判断材料となるのが、今週27日に発表される政策金利の引き上げ幅。それに4-6月期の企業業績と7-9月期の見通し。いまニューヨーク市場では、エネルギーを除けば4-6月期の純利益は3%程度の減益という予測が広まっている。今週のマイクロソフトやアップルの決算発表に注目が集まる。
今週は26日に、6月の企業向けサービス価格。29日に、6月の労働力調査、鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数、7月の消費動向調査。アメリカでは26日に、5月のFHFA住宅価格指数、6月の新築住宅販売、7月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。27日に、6月の中古住宅販売。28日に、4-6月期のGDP速報。またEUが29日に、4-6月期のGDP速報を発表する。なお27日にはFRBが利上げを発表する。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週1126円の値上がり。3週連続の上昇で、この間の上げ幅は2000円に近い。特に大きな好材料はなく、むしろ企業物価の大幅な上昇や貿易収支の大赤字など、悪材料の方が目についた。市場では「もう少し上がるのでは」という期待も出ているが、それでも「株価が底入れした」という声は聞こえてこない。
問題は景気後退の深さ。それがまだ掴めないから、株価の先行きも見通せない。浅ければ「株価はすでに織り込んだ」とも考えられるが、深ければ「もう一段の調整も」ということになる。その辺の判断材料となるのが、今週27日に発表される政策金利の引き上げ幅。それに4-6月期の企業業績と7-9月期の見通し。いまニューヨーク市場では、エネルギーを除けば4-6月期の純利益は3%程度の減益という予測が広まっている。今週のマイクロソフトやアップルの決算発表に注目が集まる。
今週は26日に、6月の企業向けサービス価格。29日に、6月の労働力調査、鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数、7月の消費動向調査。アメリカでは26日に、5月のFHFA住宅価格指数、6月の新築住宅販売、7月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。27日に、6月の中古住宅販売。28日に、4-6月期のGDP速報。またEUが29日に、4-6月期のGDP速報を発表する。なお27日にはFRBが利上げを発表する。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫