魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

Ch.ボーモン-処分

2022年07月07日 | ワイン 2022

今夜の試飲はこれ。

V・ファーレンは山形戦では勝てずに引き分け。ちょっと悔しい。

2016 Ch.ボーモン

  (仏、ボルドー、オー・メドック地区、CS種メイン、赤、3千円程度)

 

セパージュはカベルネ・ソーヴィニョン50%、メルロ47%、プティ・ヴェルド3%となっています。

 

香りはプラム、ブラックチェリーなどのフルーツに、ビオからくる藁臭さ、酵母感、

シダー、井戸の苔、鉛など。

 

味わいは柔らかでふくよかなフルーツや鉛(鉛筆の芯)を思わせるボルドー独特の風味が

広がります。なるほど、これは美味しい。

タンニンはしっかりと充実。さすがに2016年というヴィンテージ。酸味はほど良く、これから

5~7年間程度は味わいも向上し、美味しく飲めるでしょう。

 

 

ところで母が亡くなって6年、その後父が亡くなって1年と少し。

お店の2階に住んでいたのですが、何だかんだで片付けも進まず、ほぼそのままでした。

 

 

2階にあった荷物のほとんどをやっとのことで処分しました。

 

一応大事なものは取ってあるつもりです。

あとはトラックに載せて送り出しました。

でも思わず「さよなら」と呟いてしまいました。

両親がお世話になった道具たちと空間・・・だね。ありがとうございました。

 

しかしあれだけの荷物を数時間でトラックに積み込んでしまうのはすごい技です。

今後、私がお店の2階に住むかどうか検討します。

結構モダンな感じの空間なので放っておくのももったいない?わけです。

改装しても良いかもですね。まだ先はわかりません。

 

とりあえず、がらんとした部屋にお酒を持ち込んで、思いに浸りながら飲むのも良いかな。

親を亡くした寂しさはこうしてぽっかりと現れるのでしょう。これをお読みのみなさまも

似たような体験をされることでしょう。

 

そんな心の穴を埋めながら、私も残された時をこれから過ごしていくのでしょう。

思いがこみ上げる日でした。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする