異食文化の会のKさんに誘われて、comm cafeで催された「ベトナムのお正月(テト)を楽しむ」というイベントに参加して来た。
旧暦のお正月(テト)はベトナム人にとって大事な日で、実家へ帰り、家族と共に新年を祝うという。
幸福や健康を祈願し、5種類の果物をお供えし、祖先に線香をあげるそう。
桃と梅はテトの花だとか。
テトの時に食べる欠かせない料理として、ベトナムのちまき、バインテット(南部)とバインチュン(北部)がある。
1部はワークショップでベトナムのちまきづくりを楽しんだ。
こちらは北部で作られるというバインチュン。
月桃、もしくはバナナの葉を十字において、もち米を置き、その上に豚バラ肉が入った緑豆を練ったものを置いて
更にもち米をかぶせて葉っぱで四角に包み込む。
竹の皮の紐で包んでこんな感じで完成。
バナナや月桃の葉はかなり大きい。
日本で手に入るのか?聞いてみたら、ネットで月桃の葉は買えるのだそうだけど、
なんと1枚千円とか・・?!
後でベトナム人留学生に聞いてみたらベトナムではタダのように安いものだそう。
バインチュンは本来はこんな真四角の枠を使って作るそうで、葉の敷き方にちょっと手がかかることから
最近では手で包み込むのが主流になってるとか。
もう1種類の南部で作られるというバインテットはもち米にココナッツミルクが入るという以外はバインチュンと一緒で、
最後は筒状に仕上げる。
この後はベトナムの旧正月の伝統文化についての紹介があって、ランチタイムへ。
料理はコース仕立てになっていて、前菜には海老と豚肉の和え物、揚げ春巻き、ベトナム風ハム。
私たち3人は隣のベトナム人留学生グループに合流させてもらって、
ベトナムの料理や日本での生活などなど、好奇心丸出しで質問攻め。
鶏肉と野菜のトマトシチュー。
ベトナムでは選りすぐりのエリートらしき留学生たちは、私たちおばさんの質問にも快く受け答えしてくれて、話が弾んだ。
なぜ、留学先に日本を選んだのか?との問いには「日本人の精神を学びたい」と・・
日本人の精神ってどんな?!
すると「勤勉」と答えが返ってきた。
ベトナムの若い人たちは日本人をそんな風に見てるのか~と驚いた。
ゆで卵入り、豚角煮。
私は12年前と10年前に家族でベトナムへ行き、ホーチミンからハノイまで列車で縦断したことがあるので
その時の強烈な?!懐かしい思い出も話せて楽しかった。
ニューランのバインミーが美味し過ぎる話とか、家族がぼったくりタクシーにつかまり銀行で金下せと連れていかれた話とか
ダムセン公園の急流すべりは頭からバケツで水かぶるくらいのありえない激しさとか・・
道路ではバイクが道幅いっぱい怒涛の如く押し寄せてきて、道路を渡れない話とか・・
牛肉のフォー
あれから10年経って時代は変わっているのかなあ?と 思ったが、
バイクは相変わらずのようで、しかし道路を渡る術は皆持ってるようで、バイクの流れを読みながら
渡ることは当たり前のことのようだった。
蒸し上がったバインチュン。
葉の緑色がもち米にほんのりついて、お味は軽めの塩味。
後、デザートに緑豆入りのチェー、そしてベトナム珈琲や蓮茶もセルフサービスで。
最後にビンゴゲームもあって、私はベトナム珈琲が当たった!
ベトナムのビンゴカードは長方形・・
奨学金でやってきているベトナム人留学生は今年の春からは東大や京大へ進学予定だそうで・・まさにエリート。
ぜひ日本でたくさん学んで日本のいい思い出を作って帰って欲しいなあ。
おばちゃんたちのあほな話に付き合ってくれてありがとう。
今日はベトナムのことをいろいろと思い出し、とても楽しいひとときが過ごせた。
懐かしいベトナムの旅行記はこちら↓
子連れ初ベトナム
子連れベトナム縦断