m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

龍野・元病院建築のカフェ旧中川邸他

2023-02-19 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

室津でカキをたらふく食べた後は、お茶して帰るという名目で龍野に立ち寄ることに。
町歩きとかいうと、絶対に寄ってはもらえないので、食べ物でつるしかない。
龍野は、家族で15年前に一度訪れているけど、その時にはなかった、旧病院をリノベーションした多世代交流カフェ旧中川邸、というのができてたので、迷わずこのカフェにした。

建物は、築100年以上になる大正時代からのもので、女性が医師になるのが難しかった時代に、女性医師が二代続いたという中川家。
クラウドファンディングでも改装の資金を集められていたようだ。


受付の小窓も残されている。


喫茶スペースは、土間の方にテーブル席が二つあり、靴を脱いで上がると、


ゆったりしたソファが置かれた席や、キッズスペースが確保された席など、病院時代の診察室などを改装した部屋がある。


中庭が見える窓際の席もいいな。


中庭の奥には、別棟の部屋が見える。
住居として使われてた部屋だろうか、、

スィーツも充実していて、この私が食べた、チョコのムースが絶品で美味しかった。

家族がカフェでくつろいでるうちに、私は一走り、近辺を回ってくることに。
食べるなどの目的以外には、家族3人はできる限り歩かない、そういう好奇心も皆無なので、、
勿体ない、かわいそう、って思うけど、向こうは、こっちがかわいそうって思ってるみたい。

大きな「印刷」の看板が出ていた建物は、印刷物が現役のようで、人影も見えた。
玄関周りは、中ぐらいの大きさのモザイクタイルが貼られてる。


濃い藍色をベースに、鮮やかなライトブルー色の雲がかったような美しいタイル。


町屋だが、ガラスブロックとワンポイントタイルがモダンなお家。


シックでおしゃれなタイル、貼り方も素敵。


植物と半分同化して、こんな玉石タイルが貼られた家も。

そして以前家族で来たことのあるうすくち龍野醤油資料館へもやってきた。
昭和7年に建てられた菊一醤油(現ヒガシマル醤油)の旧本社で、現在は、資料館となっている。
和風建築が立ち並ぶ中、圧倒的な存在感。




大きなアーチ窓から光が差し込む館内。
天井装飾など、そのまま残されてる。

宮中から菊屋の屋号と紋を賜り、菊一醤油であった頃の紋が、2階へ上がる階段に残されている。


2階は残念ながら立ち入り禁止。


資料館には、迫力のボイラー。

展示物もいろいろ、、
とにかく家族を待たせてるので、ゆっくり見れない。

資料館の向かいは、醤油蔵として使用されていた建物も残されている。



水路沿いに醤油蔵が並ぶ風情のある風景。


元料理屋さんのような石貼りの飾りのある建物も。




廃店舗をいくつか見かける。

小回りで一周してきて、カフェに戻る。

うすくち醤油資料館の別館の洋館などもあったようだけど、、
家族連れなので、ここまで来れただけでもよしとしよう。









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室津のタイル&瀬越海産のカキ食べ放題

2023-02-18 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
この前、人に以前に行ったカキ食べ放題の話をしてたら、自分たちも久々行きたくなって、珍しく息子も行く、というので、急遽家族4人でカキ食べ放題に行くことになった。
日生や、日生より先の虫明の稲荷丸は何度か行ったことあったが、もう少し手前の室津でもカキ食べ放題をやってるお店を発見したので、今回はその室津の瀬越海産へ予約し、向かった。


室津なら、以前友人にマジョリカタイルスポットを教えてもらったことがあったので、そこも立ち寄れるぞ〜
室津魚港の近くに車を止めて、家族を待たせ、自分だけ走ってタイルを見に。



あった〜!
玄関脇に大小のマジョリカタイルがポツポツ貼られてる。

上の二つと中央のマジョリカは、初めて見るデザインかも。
5つのタイルの貼り合わせのバランスもよく、ひとつひとつのタイルの可愛いさが引き立つ。
それぞれのタイルの保存状態もよく、美しい〜
見れて満足。
家族を待たせてるので、ダッシュで戻る。


途中、寂静寺の門から見えた中の蔵風の建物、
そのなまこ壁になんか違和感、、

なまこ壁に水玉模様?!
5つの玉が盛り上がってる。
こんななまこ壁は、初めて見たけど、、

たつの市室津民俗資料館の前を通るが、家族を待たせてるのでもちろん素通り。

そして、瀬越海産へ到着。
海岸沿いで、カキの水揚げ作業場のすぐそば。


ベルトコンベアで洗浄されて、転がり出てくるカキ。

これは、期待が高まる〜


作業場のすぐそばにテントがあり、その中でカキ食べ放題。

カゴにどっさりカキを入れてもらって、
炭火で焼く。


醤油やポン酢などの調味料は、置いてあるが、他にも使いたい調味料や、パンや野菜などは、持ち込み可(肉や魚などはダメ)と聞いていたので、

オリーブオイルに、ニンニク、きのこ持参で来て、アヒージョに。
これが絶品で、、

バゲットに載せて食べたら最高だった!
塩味が効いてるので、味付けいらず。
次から次へと焼きまくり、、どっさりあったカゴのカキは、ほぼなくなってしまった。
もう食べきれない〜大満足。。
お店のお姉さんは、まだ食べれる、もっと食べて行って〜と、愛想よく、とっても親切だった。
今シーズン、もう一回くらい行きたい感じ。

この後は、龍野へ立ち寄ることに。


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甲子園会館・建築学部景観建築学科景観建築スタジオ東館他

2023-02-02 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

甲子園会館の見学会終了後、2年前にできたという建築学部景観建築学科のスタジオ東館へやって来た。
見学ツアーの解説の際、こちらの壁面などに使われてるタイルは、学生が授業の中で焼いたと言われていたので、ぜひ見たいなあと。


旧本館に使われてるさまざまな意匠を踏襲し、アレンジして建てられたよう。
入口周りには日華石に水玉を彫り込んだデザイン、周りはテラコッタタイルと
ボーダータイルで装飾されている。





照明もライト風。


そして照明の下には打出の小槌がずらりと並んでた。
小槌は、旧本館で取り入れられてたデザイン化されたようなものでなく、
よりリアルで具象的な小槌にアレンジされていた。
同じ緑釉でも少しづつ色味を違えてるのも細かい演出。
緑、青緑、青に近い緑、緑にに近い緑、、





そして面白いなと思ったこの壁面。
建物から飛び出すように、壁(柱?)が出ているのだけど、そのコーナー部分にもテラコッタタイルの一部分が飛び出てる。
一見、ポロっと取れないかな?と思うような危うさで、
ぶつかれば、怪我でもしそうな装飾だけど、現代の建物で、
あえてこのようなデザインにしたのが興味深いなあ。
柱の前は広場的な空間になっているので、人の通りがあるところではないので
問題はなさそうだけど、面白いデザイン!



外からの柱がガラスの壁を突き抜けて内部の柱にもなっていて、
外との一体感も感じられる。


建物内もライトの家具を復刻したような椅子もあったり。


打出の小槌モチーフのプランターなんかもあった。


ここから旧本館。
ツアー時に、ちらりと見えた炊事室の布目タイル。


前回は気づかなかったけど、他にもタイルが使われた部屋などがあるのかな?と尋ねてみると、見れるところではトイレの中もタイル貼りとのこと。


トイレに入ると開けてびっくり、床も壁も広範囲に渡って、布目タイルがびっしりと貼られていて、個室内にも布目タイルが貼られてた。


新しいものだと言われていたが、すごく味わいがあって、微妙に様々な色合いが混じり合ってる。
新しく作られた部分にしても、これほど贅沢なタイル使いをするのは、
よほどこだわりがないとなかなかできないものでは?!


こういった建物に囲まれて学生生活を送れるのはとても恵まれていて
うらやましい。
これらの建物を修復しつつ維持し、一般にも見学会を開いてくださってる
武庫川女子大学には感謝しかない~。





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甲子園会館のタイル

2023-02-01 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

久しぶりに甲子園会館の見学会に参加した。
コロナでしばらく休止中だったようだが、この1月から再開したみたい。
今回もじっくり90分の解説付きツアーに参加。
建物の詳細などは、前回のレポにて→


今回のツアーでも最後に案内された、最も楽しみにしていた半地下にある旧バー。
床には泰山タイル他メーカーのタイルが敷き詰められている。
今年は自分でも布目タイルをはじめ、さまざまなニュアンスのあるタイルを作ってみたいと思っていたので、あらためてここのタイルをじっくり見にやってきたのだった。


日華石が用いられた石造りの暖炉を中心とした床周りには、
色とりどりのタイル。
ベージュ系の落ち着いた色合いのタイルを基調に、所々にハッとするような
鮮やかなタイルが入り混じっている。そのバランスは絶妙。



暖炉脇には「1930」と、ホテルの竣工年が、モザイクタイルで表されていたり。
花模様のレリーフと「TAIZAN」のロゴの入った可愛いタイルも。


裏足を見せたタイルは泰山タイルのマークがばっちり入り、おまけに何か書き込みがされてる。


一枚のタイルに何色か釉薬を掛け分けた釉薬見本のようなタイル、
トンボのマークの裏足を見せたタイルは日本タイル工業のもので、
美術タイルに混じって、工業製品的なタイルも所々に入っている。






タイルはあるものの寄せ集めとも考えられるけど、
頻繁にあるこの斜めのカットの入ったタイルなどは、合わせてあるタイルも
ぴったりのサイズなので、ひょっとしたらデザインは緻密に計算されたものなのかもしれないなあとも思える。
釉薬見本的な数種類を掛け分けたタイルは、一部地肌を見せるような掛け方で統一されていて、これもあり合わせでもなく、こういう見本風のタイルをわざと大量に作ったとか?!



辰砂釉が掛けられたタイルも所々に入って、よいアクセントになってる。
周りの抑え目な色調のタイルのおかげで、とても生かされてるのだ。


地肌も、布目だけでなく、さまざまな表情のものがあり、
細かく見ていくと、興味が尽きない。


ずっと、ずっと見ていたい~


最近、泰山タイルを題材にもタイル絵を描かれてるこだんさんと共に、
賞賛のため息をつきながらも、タイルを観察し、撮る。
























いくら撮っても撮り足りないくらい・・
濃密過ぎるよい時間を過ごせた。
撮って来た写真を見て、またうっとり。


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淡河宿・ヌフ松森医院

2022-12-06 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

本陣なな福でランチした後、やって来たのは「ヌフ松森医院」
実は、本陣へ行く前に、早く着き過ぎたので、ここでゆっくり見学させてもらってたのだった。食後お茶しに再びやって来た。

明治中期から地域の名医として医療を支えてきたという歴史のある旧松森医院。
こちらには築100年になる母屋の旧医院と昭和33年築の旧医院棟の他、蔵などが450坪の敷地内に残されている。
老朽化した建物を、壊すのではなく、保存すると共に地域活性化の為に活用しようと、現オーナーの方が手を加え、旧医院棟を昭和レトロをテーマにした複合施設として昨年オープンされたという。


こちらの棟は三代目が昭和33年に建てられたという新病院棟。
現在、こちらの建物がリノベーションされ、カフェやおためし住居、コワーキングスペースなどの複合施設となっている。


昭和3年に建てられた、旧病院棟の当時の写真。
後ほど、こちらへも案内して頂くことに。


診察室を改装したカフェスペースは、昭和レトロ感たっぷりで、
窓ガラスなどは、元のまま苦心して残されたという。


右手のガラスも病院時代からのもので、


うっすらとガラスに残る「受付」などの文字。


窓辺にぎっしりと並ぶ雑貨たち。


雑貨が並ぶ台もタイル貼りで、元々使われていたもののようだ。


レトロでポップなガラスコップ、調理器具などが並んでいてワクワク


医療用キャビネットにレトロワンピース。



このレターラック、いいなあ。


元レントゲン室は駄菓子屋さんに。


昔懐かしい駄菓子がぎっしり。


病院時代のカルテの整理棚をディスプレイ棚として再利用したそう。
1階にはパン食堂もあって、土日営業されてるとのこと。


2階では宿泊し、里山体験ができるお試し住居というシステムもあり、



又時間貸しのコワーキングスペースもされている。



そして、現在改装中の母屋。
昭和3年に二代目により旧病院として建築され、新病院棟が建築されてからは
住居として使用されてきたという母屋を見せて頂けることに。


住居として改装されて使用されてきたところも、できる限り元の病院時代の
造りに戻しているという。
病院の診察室だったスペース。



入口の扉付近には、鶴と亀がかたどられた透かし彫りなどの細工も残されていた。





建物内で唯一の洋室、応接室。



織り上げ格天井や洋風の窓などが。


台所にはモザイクタイル貼りのかまども。


こちらもそのまま残したいということで、見事補修されて蘇っていた。



お風呂の天井装飾や、


階段下の物置の扉


階段親柱。


階段を上がると、こんな丸窓も残されていた。


2階には大広間があり、こちらは集会や宴会などに使われていたという。


松や鶴が彫られた欄間もあったが、欄間のはいっていない箇所も。
放置されていた間に泥棒に入られて、盗まれてしまったのだとか。
淡河宿本陣でも、欄間や障子の引手がない箇所があったけど、
そこも盗まれた跡だったんだろうか。




母屋からは渡り廊下も伸びていて、かつては蔵までつながっていたそう。


広い敷地内にある2棟の蔵は改装が済み、宿泊施設などとして使われるそう。


もう一棟ある鉄筋コンクリート2階建ての建物は四代目のご夫妻の為に建てられた元住居。
現在改装中。



クリンカータイルが敷かれた土間には、趣味の水槽が置かれていたそう。


2階の寝室だったらしき部屋。
造り付けの棚やドンゴロスのような素材の壁紙もよく、



半分はこのような木の壁面。


こんな飾り棚のある部屋も。
こちらの1棟は、地域活性化の為に事業を行いつつ住まわれる方を募集中だそう。

ベランダから見た母屋。

敷地内の建物はまだまだこれから整備されていかれるそうで、クラファンも視野に入れられてるとのこと。
今後の母屋棟のリノベーションも楽しみ。


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淡河宿・本陣なな福

2022-12-05 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

久々の友人たちと遠出で、車を出してくれるというので、
前から行きたかったけどちょっと電車で行き辛い、淡河宿(おうごじゅく)をリクエスト。


江戸時代には宿場町として賑わい、有馬温泉へ向かう参勤交代でも、最後の宿泊所として利用されていたという本陣跡。
60年以上空き家だったというその本陣跡が、地元有志の間でリノベーションされ、食事処やイベント施設などになっている。
そこにはなんとマジョリカタイルも潜んでいるのだ。
マジョリカタイル&食事お目当てでやってきた。



座敷の上がり口には、こんな繊細な組子細工や鶴と松の透かし彫りなどが入ったコーナーが。


二間続きのお座敷が広がる。


塗りの欄間が格調高げ。
縦格子の周りには半菊文様の透かし彫り。


書院欄間には蝙蝠のような不思議な形。


所々、竹の節?らしきものが散りばめられていて、
それが遠目で見ると、良い味わい。


襖には陶器製の引手が付いていた。


同じく陶器製で、また違ったデザイン。



食事は土間の方にもテーブル席があり、


予約していた私たちは、こたつのあるお部屋へ。
部屋毎にこたつが一つづつあって、ゆったりと貸切状態。


一番奥の部屋には床の間があり、書院欄間には組子細工が美しい。


寄って見ると、とても繊細。松皮菱文様?


私たちはこの床の間のあるこたつの部屋を貸切。
この日はそこそこ寒かったので、こたつが暖かくほっこり。


ランチは数種類あって、釜飯を注文。
いくつかおかずがついていて、炊き立てのごはんと一緒に、最後はだし茶漬けにして頂いた。


蔵と母屋に囲まれた中庭。


先ほど、私たちが食事した棟の縁側。


なまこ塀の衣装蔵の中はリサイクルショップに。



片隅にあった戎神社は町内から移築されたものだそう。
屋根だけでなく全体が茅に覆われているのが珍しく、お尋ねすると、
移築時に、淡河に移住されてる茅葺職人集団により、ヨーロッパの茅葺建築を意識して造られたものだとか。



お店の方にマジョリカタイルを案内して頂く。
こちらの棟がお風呂と御手洗い、茶室のある棟。



茶室を通り、


茶室の先は、舟底天井の廊下が続く。


そして元お風呂場へ案内されると、そこにはマジョリカタイルが顔を覗かせていた。
床全面に貼られてそうだけど、倉庫として使われてるそうで、
イベントで使われるという木の椅子がぎっしり置かれてて残念ながら全貌が見えず。


2パターンあるタイルは、ひとつはグリーンのレリーフタイル。
織部釉の濃淡が美しい。



細かいラインのチューブライニングタイル。
わーこれは、塗り分け大変そう。でも素敵なデザイン。
これらのタイルが床面に全面?貼られてるなんて、なんと贅沢なのか・・
タイルパラダイスを満喫!


なな福で食事した後は、近くの老舗の和菓子屋、満月堂へやって来た。



こちらでは、創業の明治15年から名物の豊助まんじゅうをゲット。

続く・・

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竹中大工道具館「石井春アズレージョと空間」

2022-11-18 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
恒例の「京都を歩く会」、今回は神戸へ行こうということになった。(京都じゃないけど)
友人がちょうど竹中大工道具館へ行ってみたかったらしく、
私もちょうど行きたい企画展があったので、それは好都合と、竹中大工道具館からの相楽園へ行くということに。
竹中大工道具館では「石井春アズレージョと空間」が開催中。
3年前にポルトガルへ行ったことから、
リスボンの国立アズレージョ美術館でも個展をされたポルトガルでタイルを制作されている日本人アーティスト、石井春さんのことを知り、
京都市立水族館や京都ポルタ地下街のタイルを拝見して、素敵だなあと思っていた。


会場に着くと、ゆったりと配置されたタイルのある空間が心地よく、
ゆっくり楽しめた。


幾何学模様が描かれたカラフルなタイル、かわいい~


アズレージョの茶室という斬新な展示も。


このブルーのタイルが結晶も入ってとても美しかった。



窓の外には、通路に沿って、ブルーのアズレージョが一列敷かれてて、建物との美しい調和も感じた。


京都の寺院の庭をイメージして作られたという作品。
グリーンが苔のようで和の雰囲気。



竹中大工道具の建物も魅力的で、中庭には、敷瓦が敷かれた空間があり、
そちらにも、キューブ状の青磁のオブジェがしっくりと馴染んでいた。



図録もゲット。

常設では、ちょうど学芸員さんのギャラリートークに遭遇し、
木造建築の木組、茶室の造りなど興味深いお話をじっくり聞けて勉強になった。

大工道具館から、相楽園へ移動。
相楽園パーラーでランチしたかったが、水曜定休で、、近くの香港食館という中華でランチ。


相楽園は、ちょうど紅葉が色づき始めてて、庭園もきれいだった。


池の向こうは、茶室と、船屋形。



江戸時代に姫路藩主が遊覧用に使っていた船の屋形部分が、陸上げされ、下を付け足して茶室として利用されていたという船屋形。
11月23.26.27は特別公開されるようで、この日は、内部は見れず残念。

旧小寺家厩舎。


旧ハッサム邸は、内部公開は土日だけのよう、、




この後は、お茶する場所を探しつつ三宮まで歩き、結局にしむら珈琲へ。




1階は混み混みだったけど、
後で、2階以上に行けばよかったと反省。

みんなの近況も聞けて、今回も楽しく1日遊べた。

途中で見たタイルいろいろ↓


メロン色タイル。

兵庫県庁舎のタイル、渋い色合い。

新神戸駅のタイル。

マンションのタイル。

旧銭湯だったか?
モザイクタイルが貼られた建物。



モザイク円柱も。






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立杭やきもの祭りへ

2022-10-24 | 建築巡り・街歩き【兵庫】


ひさしぶりに立杭のやきもの祭へやって来た。
以前はたしか土日の二日間とかのはずだったけど、今年は長期間やってるみたい。


丹波立杭焼、最古の登り窯。
現役だというのもすごい。


窯元を一軒一軒巡りつつ、欲しい器を吟味。
床面にオリジナルのタイルを貼られてるお店があった。
素敵~と言ったら、この筋に埃が溜まって手入れが大変だとのこと。


玄関脇の壁面、こちらも手作りだそう。
急須の蓋のような円形のタイル?がびっしり貼られてる。
おもしろいなあ。


別のお店でも、手作りのタイルが貼られてた。
押し出し成型で作られたものかな?


同じお店で、壁面の一部に入れられてたタイルも不思議なデザイン。


ボコボコとしたレリーフ状で手作り感あふれる。



外壁にも家紋らしきタイルが貼られてた。


戦利品の数々。
最近タイルばかり作っているので、以前作って使用していたフリーカップがことごとく割れて、、代わりのものを探してた。
程よい大きさの手頃なお値段のものが見つかった。
外側のふんわりピンクがかってるのが可愛い。
後、少し深めがよかった輪花皿や面白い釉薬の掛かり方をした湯呑などなど。


窯元が並ぶ散歩道に貼られてたタイルたち。
タイルの様々な表現が楽しかった。





お昼ごはんに、見つけたカフェに入ろうとしたら、ランチはもう終了してた;


こちらは、休憩に立ち寄った「カフェ心月」



旧上立杭公民館の建物が改装され使われている。








元公民館なので、舞台もあり、広々とした店内。



自家焙煎珈琲を。



兵庫陶芸美術館ではルネ・ラリック展が開催中で、もちろん立ち寄る。



ティアラ型の蓋に梅のような枝ぶりの木にぶら下がるような女性の文様が美しい~


オパールセントガラスの魅惑的な輝き。
マントルピースに置かれたという、奥行きの浅い置き物。



何重にも入ったドレープと人物が華やかな花瓶。



コティとコラボの香水瓶。繊細な模様。



1925年にパリで開催されたアール・デコ博覧会にて、
メイン会場のパビリオン前の噴水塔。



おじさんの顔が6つ張り付く花瓶。



亀が寄り集まった不思議なデザインの壺。



こちらは、蛇がとぐろ巻いてる。

ルネ・ラリックの優雅で華やかなものから、リアルな動物モチーフのガラスまで充実の展示を楽しめた。


バスで相野駅に戻る。
駅近くにあった喫茶店。閉まっていたが、建物が古そうだった。



相野駅から歩いて20分くらいのところに、「廃墟カフェruin」というカフェを
検索してて見つけたので行ってみた。



昭和26年に建てられたという元村立診療所だそうで、
外観は草ボーボーで、今もまるで廃墟。


大久保医院との看板が残されてた。





店内は、壁を取り払ってワンフロアにされたそう。
「診察室」などの表示看板が残されてた。






名物だというふわふわの玉子サンドを注文したが、玉子が4個も使われてるらしく、食べ切れずお持ち帰りに。




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ヴォーリズ六甲山荘

2022-07-02 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

この日は娘に付き合って、家族で六甲高山植物園へ行った後、
14年ぶりにヴォーリズ六甲山荘へ訪れた。
植物園からは山の中を分け入り、ショートカットして到着。


門を入ると、木立に囲まれたアプローチも素敵。


ヴォーリズ六甲山荘は、関西大学教授であり、大丸百貨店監査役や神戸ゴルフクラブ理事なども務めた小寺敬一氏の夏の別荘として、ヴォーリズ設計により、昭和9年に建てられた。


玄関周りはシンプルだけど、玄関ポーチには舟底天井の庇がついていて、


ふくろうを切り取った照明や、


コンパクトなベンチも備え付けられている。


平屋建ての建物は夏の別荘ということで、玄関は南向き、
リビングは北向きになっていて、庭に面して


ガラス窓が二面に入れられている。


明るい光が取り込まれ、涼しいリビング。


リビング中央には藤のチェアセットが置かれていて、



ご夫婦の椅子だったといわれるものは、とても凝ったデザイン。
今も現役で、見学者も自由に座ることができるのがうれしい。



松材を利用した梁は手斧仕上げが見られ、


壁面には節のある檜を使って山小屋風の趣を出している。


御影石の暖炉は冬になると今でも火が入るそうで、
暖炉脇には造り付けのベンチのあるイングルヌックが、居心地がいい。


暖炉前に敷かれたタイルは布目の泰山タイル。
大小の正方形、長方形が不規則に組み合わせられている。


暖炉前コーナーの天井も和の趣の舟底天井。



竹を使った和風のスタンド照明も素敵。


こちらは主寝室。



照明飾りに直に電球がついてる天井の照明が簡素ながら可愛い。





マジョリカタイルのコースターやトランプなど、夏の別荘として、こちらで使われていたという備品がガラスケースに展示されてた。


主寝室の隣は子供部屋が二つ続いて並んでいて、その部屋と部屋との間には洗面所とトイレがある。
薄いブルーのタイルがさわやかで、夏に涼し気。


トイレの中もブルーのタイル。



コーナー部分や、床面と接する部分もアールの役物タイルが使われていて
美しい。


ブルーのタイルも微妙に濃淡があっていい感じ。


そして子供部屋。


子供が4人いたので、奥の部屋も子供部屋になっていて、
2人ずつで部屋を使っていたそう。
子供部屋と子供部屋の間にも洗面所が設けられていた。
タイルはブルーグレー。


それぞれ照明も違っていて可愛い。


造り付けのクローゼットの中には、引き出しなどがついていて使いやすそう。


うさぎの彫り物のある小さな木の椅子。


窓は雨水を外へ排出できるように外側へ向かって、段差がついているなど工夫が見られる。





廊下を挟んで、お客様用のベッドルームも。


こちらの天井照明も主寝室と同じタイプだけど、
また違ったデザインがされている。
コンパクトだけど、おしゃれだなあ。


ベッドサイドに置かれた魚が描かれた陶器のランプシェードも素敵だった。


そしてお風呂は、なんと五右衛門風呂。


天井の湯気抜き。


照明はお風呂と脱衣所の間にあって、両側を照らす合理的な仕様に。


洗面所の手洗い周りは、水がかかりそうなところだけタイルの部分貼り。
あちこちにヴォーリズらしい合理的な工夫が見られるのが興味深い。


物入れ兼鏡。


廊下にあったのは、各部屋から繋がっている呼び鈴の表示板。
呼ばれた部屋の番号が表示される仕組みになっている。
4番は食堂。


台所には、こんなかまどが残されている。


ヴォーリズらしいクリスタルのドアノブも。


そしてこちらは女中部屋。
これは造り付けの物入れ?かと思いきや、


扉を開けると出てきたのはアイロン台。
このように女中部屋にも使いやすい工夫が凝らされている。


食堂の配膳用の小窓。



食堂は、リビングの隣で、扉で仕切りることができるようになっている。
なんと、ランチがこちらの食堂で頂ける。







ランチはカレーのみだけど、ここで食べれるのはレアなので、前日カレーだったけど、家族を説得?しここでランチすることに。
ドリンクやケーキセットなどのカフェ利用もできるみたい。


庭に面した北側の戸袋はこちらに収納されて、戸袋のケースも90度回転して、見た目すっきりと収まるようになっている。
建物のあちらこちらにヴォーリズの工夫が詰まった建物で、
ボランティアガイドさんにゆっくり案内して頂けた。

近くで旧室谷邸の門廊部分が室谷邸記念館として2021年から公開されているようだったのだけど、家族に急かされたこともあって、なんとここまで来てたのに見逃してしまったのが無念;





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旧武藤山治邸&孫文記念館(移情閣)

2022-06-25 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

網干に訪れた日、帰りに舞子へ途中下車し、旧武藤山治邸&孫文記念館へ訪れた。
建物は日本の紡績王として会社経営に携わり、衆議院議員としても活躍した武藤山治が明治40年に建てたコロニアル様式の住宅。
「鐘紡舞子倶楽部」としても従業員の厚生施設に利用され、
平成19年から現在の舞子公園へ移築、修復され公開されている。


建物に入ると、まず目についた階段の上がり口にあるステンドグラス。
淡い色彩が美しい。
植物がモチーフなのか?中央は花が開いているようなデザイン。


乳白色のガラスも混じっていてきれいだなあ。


すぐそばにあったガラスが嵌められた扉は、背景の格子がステンドグラスのデザインと似通ったものでまとめられていて、
こちらも素敵。



食堂として使用されていた部屋は、木製格縁天井や大理石のマントルピースが豪華。




応接室。


広間は応接や社交場として使われていたそう。



天井装飾もとても細やかなもの。


広間からはベランダへ直接出ることができる。絶景ロケーション。


ベランダのタイルは網代模様だった。


明石海峡大橋もすぐそば。


大理石のチェッカー模様の床のある洗面所。


階段で2階へ。


こちらは書斎。
6割以上が洋書でナポレオン関係の書物が多くあり、
武藤山治はナポレオンを熱心に研究していたとか。


家具や絨毯、照明はオリジナルだそう。


貴賓室は元々は千代子夫人の部屋だったそうで、客用の寝室として使用されていた。


鏡台や椅子などの家具も残されていた。



主寝室として使われていた広間は、鐘紡舞子倶楽部時代にはダンスホールとしても使用されていたそう。


旧武藤邸を堪能した後は、歩いてすぐの孫文記念館(移情閣)へ。
外観は残念ながら修復中。


建物は神戸で活躍していた中国人実業家、呉錦堂の別荘「松海別荘」が前身で、別荘の東側に大正4年に建てられた八角三層の楼閣「移情閣」が現在、孫文記念館として公開されている。
移情閣は現存する日本最古のコンクリートブロック造建造物だそう。


中央の天井装飾は龍。
中国で吉祥の象徴。


暖炉にはマジョリカタイルが貼られている。
オリジナルではなく、イギリスで復元されたものだそう。




そして壁には明治時代の製法で復元された金唐紙。





階段壁面にも復元された金唐紙が貼られてる。





2階も1階と同じく八角形の室内。



2階の天井は鳳凰と牡丹の浮彫が華やか。




もう一軒、徒歩圏内で行ける木下家住宅はこちら→
この日は閉館時間が近かったので行かなかったが。

この後は、直前に調べてぜひ行ってみたいと思った、喫茶スイスへ。


コメント
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