m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

旧網干銀行湊倶楽部&網干のタイル歩き他

2022-06-16 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

網干百年祭に、久しぶりに網干へやってきた。
旧網干銀行が洋品店だった頃に訪れて以来で、リノベーション後の姿も見たく再訪。
建物は大正11年に旧網干銀行本店として建てられ、昭和45年からはタケダ婦人服飾店として営業されていたが、平成28年に閉業。
その後リノベーションされ、令和元年からレストラン旧網干銀行湊倶楽部として営業中。


この日は、レストランはやっておらず、内部を自由に見学することができた。
洋品店時代は1階に天井があったが、取り払われて吹き抜けに。
1階にも2階にも縦長窓が並び、明るい店内。


1階には金庫室が残されている。





階段の手すりなどはそのままのよう。



上り口にあった装飾。


階段の上には天窓があり、洋品店時代に見た時には、透明なものだったが、
ステンドグラスが新たに入れられ、レストランらしい華やかな雰囲気になっていた。


吹き抜け部分の2階の天井装飾。


新しいもののようだけど、鈴なりにたくさんついた照明が可愛い。


吹き抜け周りに巡らされる回廊。



2階にも小さな金庫があった。


2階の部屋は一部既存の壁がはがされ、中の煉瓦がむき出しになっていて、
よい風合いの壁が作り出されていた。


アンティークの家具とも雰囲気がぴったり。
今回はレストランは営業してなかったが、また機会あればランチしてみたい。



商店街にたしかボロボロのアーケードがあったのは
この通りだったか?!
さすがに撤去されてた。
タイル貼りとテラコッタの残る建物。


ファサードの装飾が豪華な看板建築、「電気のカナイ」。
以前は時計店だったよう。


電気のカナイは創業110周年だそう。
商店街があった当時の写真が店頭に飾られていた。


廃喫茶店らしき店舗。


古民家カフェ集い場TAO。
前回来た時は、ここでお茶した。



お隣は元病院だったそうで、前回中を見学させて頂いた。



TAOの並びに、子供たちの遊び場?だったか、
古民家を使用した施設があって、そちらも中を見せて頂けた。



図書室のように本も並んでいて、
こんな素敵な古民家で放課後の時間を過ごせたらいいなあ。


大きなテーブル、天井には太い梁が通る。



箱階段もあった。
「あぶないので階段に上がらないよう」にとの張り紙も。



奥には広い土間もあった。


元カメラ店の建物。
こちらでも古い写真の展示がされてた。
今後、カフェも考えておられるとのこと。



「ご自由にお持ち帰り下さい」
興味あったけど、なんか怖いのでやめた。


食堂ことぶき。
よさそう~食事してなかったら入ってたなあ。


可愛い窓とタイル。


型板ガラスの模様が1枚ずつ違ってる。



窓下の腰壁にもタイルが貼られてた。


2階が銅板貼りの家。
銅板は鱗状のデザイン


大きな丸窓が三つもあった美容室。




近くにあった理容きくやは、タイルとガラスブロック貼りの建物で、



腰壁にはマーブルタイルも。


たっぷり貼られたマーブルタイルに萌える。


民家の玄関周りには、立体感のあるレリーフタイル。


こんなパターンも。


こちらは廃店舗のウィンドウ下に貼られてた飴釉モザイクタイル。


渋い取り合わせのタイルが貼られた玄関。


黒っぽいタイルにグリーンのタイルがいい感じに混じり合う。


蔦が絡まる網干商工会の建物。


ポーチ柱のモザイクタイル


内部もいつか見たいなあ。


2階が亀甲模様の銅板貼りの家。


山本家住宅もこの日は公開していたので、再訪。
こちらの水井家住宅の公開について尋ねてみると、
来年から一般公開されるとのこと。
楽しみにしたい。


お昼は、近くを通りかかったこちらの「喫茶シン」にて。


ランチはいろいろ充実してるようだった。


ゆったりとした広めの店内。






えびフライ定食を注文。
リーズナブルで美味しかった~


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塩屋・ジェームス邸のタイル

2021-08-17 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

少し前、ジェームス邸へ友人とランチへ訪れた。
ジェームス邸へは数年前に建築講座で訪れて以来で、今回はゆっくりとタイルを愛でることができた。
地下のバーに敷かれた泰山タイルのある床。


薄暗い地下のバーには、茶系のタイルをベースにした様々なバリエーションの
タイルが見られ、あちこちのタイルスポットで見た覚えのあるタイルがいろいろ。


燕のようなものが絵付けされたタイル。
V字ぽいタイルはきんせ旅館でも見たことがあるもの。
下の馬に乗った弓と剣を持つ騎兵のレリーフやくるくるした模様のレリーフタイルも

高床式倉庫風の建物が描かれたタイルは、デルフトタイルを和風にしたような雰囲気。


暖炉


口から泡が3つ出てる愛らしい魚の絵


瓦文様のレリーフタイルも。
こちらのタイルは箕面の一知里ギャラリーの暖炉でも見たことがある。
大仏タイルだろうか・・


正方形のタイルに、ランダムな幅でラインを引いたようなだけのタイルも味があっていいな。


斜めラインのタイルは橋本の多津美旅館の玄関で見たものと色違い。
こうして見ると、布目だけでなくいろんな肌合いのものがあるなあ。


鉄絵が描かれたもの。


瓦文の色違い。
なまこ釉の発色が味わい深い。


レリーフタイルは、彫がとても深い。


高床式倉庫のシンプル版










地下のバーの他にも、もう一つのタイルスペシャルスポットは展望塔。
らせん階段を上がって。


塔屋に上がると、らせん階段を囲む床部分に色とりどりのタイルが
貼られている。





地下のバーと違って、展望塔のタイルはブルー系の明るめのタイルが多く用いられてる。地下の落ち着いた空間で見るタイルもいいが、
自然光に照らされて、クリアに見えるタイルもやっぱり美しい。
柏葉のタイルは東京の清淵文庫でも見たことある。



テストピースのように、一枚のタイルに微妙に違う釉薬を数か所乗せたようなタイルも。


パステルカラーの水色で絵付けされたちょっと可愛いタイプのタイルも。



渦巻くように泳ぐ4匹の魚たち。


ザクロ?の絵付け。
布目模様のタイルもきれい。


一番上のレリーフタイルは、新潟の新津記念館のテラスに貼られてた記憶が。





瓦文のレリーフタイル。






タイルをじっくり見れて、堪能した!!

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竹家荘旅館・お部屋見学

2021-03-17 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

喫茶リョカンでゆっくりさせて頂いた後、旅館の方のお部屋も見学させてくださることに。


まずは浴室から。
ホーロー製の小さなプレートが可愛い。


脱衣所も風呂場内もモザイクタイルだらけだ!


壁に貼られているのは楕円の両端をカットしたような形のモザイクタイル。



床面は玉石タイルなのだけど、色味がなんとも言えず美しい!


浴室にもびっしりと天井まで、とても細かなモザイクタイルが貼り巡らされている。


更になんと、この浴室には天窓があって、とても明るいのだ。


こんな細かなタイルの目地なのに、ここまできれいに維持されているのが素晴らしい!



お隣の浴室、脱衣室も色違いのモザイクタイルで、タイル好きにはたまらないお風呂。


お部屋もシックで美しく、清潔。天井などはきれいに改装されているが、古い味わいのある部材はそのまま残し生かされている。
低めのベッドが設置されていて寝心地もよさそう。


更に素敵だったのは、タイルに囲まれた洗面ボール。
モダンなもので、とてもきれいに手入れされているのだ。お父さまである先代のご主人がとても几帳面な方だったそうで、その頃から抜かりのない手入れを続けてこられたという。



友人が発見したメーカーのマークは太陽のマークの「丹治製陶」



洗面台の前の床には、こんな可愛いモザイクタイルが貼られてる。
こんな洗面スペースがほとんどの部屋に一つずつついているのだ。


一階廊下突き当たりには共同の洗面&お手洗いがあって、中央部分がふっくらとアールを描く。


洗面台の縁もモザイクタイルで包み込まれている。
美しい~



そして洗面台前の床に敷かれたモザイクタイル。
先ほどのタイルと色違い。


階段上り口の垂れ壁も優雅に曲線を描き、


階段の壁は三角形にくり抜かれ、竹の飾りが風流。


二階へ上がると、共同キッチンが。
旅館の一部をシェアハウスにするために、一部屋をキッチンにリフォームされたのだとか。
使いやすそうでおしゃれなキッチン。



昔の梁が一部分そのまま残されている。


居心地よさそうな共同スペース。


こちらにもアールを描く洗面台が。
紺色と水色のモザイクタイルが貼られている。


下の出っ張りを押すと水が出る仕組みになってるバケツ。
今はオブジェに。



木製の灰皿スタンド。
こちらも相当古いものだそう。
あちらこちらに味わいのあるものが置かれていて、
先代のご主人が大切に保管していたものが使われている。


舟底天井の渡り廊下


こちらはゆったり広いファミリールーム。


床の間などがそのまま残されている。
天井の照明は大切に保管されていた大正時代のもの。
さすがにお部屋にぴったりマッチしてる。



床の間を横から。


床の間の天井は網代になっていて、その脇の天井も細工がされている。


こちらは二人用のお部屋。


やさしいラインの大正時代の照明。
風船のようなかわいい形。


このスィッチプレートも大正時代のもの。
現在は機能していないが。


廊下の型板ガラスの入った窓に、ペンギンマークの鍵を見つけた。


天井はこんな細工の入った木材がアクセントに入れられている。


鏡台。
脚のラインがいいな。


窓から旅館の壁面を。
少し前に杉皮を貼り替えられたそう。
この皮を貼り替えられる職人さんも今はもう少ないとか。


造り付けのクローゼットの引手もいいデザイン。


洗面台の前のモザイクタイルの別バージョン。


二階のトイレの扉にはこんな目玉焼きのような面白い型板ガラスがはめられてた。



目玉焼きガラスの横には、網入りガラス。



館内には大正時代からずっと保管されていたものと、女将さんが
骨董市などで見つけて来られたものなどが、美しく調和していてとても居心地がいい。


コロナで甲子園もなくなったりと、お客さんが激減し、最近シェアハウスとしてお部屋を貸し出すことも始められたのだそう。現在も入居者募集中とのことだったので、もしご興味おありの方はこちらへご連絡を。↓
竹家荘旅館(兵庫県尼崎市)
お部屋の時間貸しもされてるようです。



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ヨドコウ迎賓館

2021-01-18 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

関西文化の日、滴水美術館へ訪れた後、近くのヨドコウ迎賓館へも久々に訪れた。以前来た時には室内は撮影禁止だったが、今回は撮影可になっていて、念入りに写真が撮れたのでまとめておこう。


ヨドコウ迎賓館は大正末期に山邑家の別邸として、フランク・ロイド・ライトにより設計された。(F.L.ライトが帰国後は弟子の遠藤新、南信らにより建設)


大谷石が装飾的にあしらわれた車寄せ。


玄関ポーチには大谷石の水盤が左右対称のデザインで設置されてる。


独特の質感がある大谷石の柱につく玄関ポーチの照明。


2階の応接間。
大谷石の暖炉を中心に、やはり左右対称にまとめられている。
六角形のテーブルと椅子のセットは部屋にもぴったりマッチしてオリジナルのようだけど、ライトのデザインを模して後ほど作られたもののよう。


応接間の入口扉は少し窮屈なくらいに幅が狭い。
これは入った時に、空間の広がりをより感じられるようにとの工夫だそう。
扉には植物をモチーフとした銅板の飾りがついている。


大谷石の暖炉。デザインはシンプル。


両サイドの窓際には造り付けの長椅子が置かれ、背後にははめ殺しの窓が広く取られ、天井近くには湿気の多い日本の風土を考慮してつけられたという換気口が並ぶ。


換気口には一つ一つ小さな扉がついていて装飾的な役割も。
現在は雨水の侵入により建物が傷む為、ガラスが入れられ使えないようになっているのだそう。


造り付けの棚や物入も部屋に合わせて細かく設計されている。


大きな窓が並び、とても明るい3階の廊下。


窓には銅板飾りがそれぞれ付く。
植物をモチーフとした飾りは自然のグリーンに近づけるために、
わざと緑青を発生させ、緑色にしたものだという。


3階には三室続きの畳敷きの和室が並ぶ。
当初の設計にはなかったが、施主の希望により実現されたのだとか。


和室の欄間もこの飾り銅板が使われている。


床の間も設けられていて、和と洋の融合が見られる。


地袋の引手は色紙を重ねたようなデザイン。


銅板の飾りを組み込んだ飾り窓も。




3階の元家族の寝室には、竣工当時の机と椅子を復元したものが展示されていた。


廊下や階段には造り付けの収納家具なども充実。





廊下の天井の形状もおもしろいなあ。


洗面所はガラス棒が敷かれたシンク、すりガラスの窓には縦長の鏡が左右対称に入れられ、中央には銅板飾りが付けられていた。



廊下や洗面所に使われてた電球むき出しの照明。


御手洗いの個室にも。


こちらはお風呂


浴槽や壁面全体がモザイクタイル貼りになっていた。


4階の食堂。
応接間と同じく大谷石の暖炉がある。
壁や天井には木製の装飾が施され、天井には三角形の小窓がいくつか取り付けられている。







暖炉上の独特な木製の装飾。






食堂に隣接して厨房が設けられている。
当時は欧米製の電気製品が並んでいたという。


食堂からはバルコニーへ出られ、見晴らしがすばらしい。


広々としたバルコニーから食堂側を望む。


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真珠会館&神戸市役所展望ロビー

2020-10-25 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

キイトカフェでゆっくりした後は、大人の社会見学?へ繰り出した。
神戸税関はコロナ対応で、事前予約が必要だったとかで入れず、
真珠会館へやってきた。
真珠会館は昭和27年に真珠産業の発展と共に日本から世界へ向けて、
アコヤ真珠の輸出拠点として建てられた。

建物についての以前の訪問記はこちら→とこちら→


中へ入ると、専務理事の方が出て来られ、がっつり真珠の話を聞かせて頂くことになった。
真珠の加工、取引が日本一の神戸。北野には現在も200社以上の真珠加工工場があるのだとか。一見どこにあるのか?全く分からないが、ミリ単位の真珠表面を削る技術など、世界一の加工技術を外部に漏らさないようにするため、ひっそりと存在してるという。


真珠の世界共通の単位、匁「もんめ」は日本が真珠の養殖を最初に成功させたため、
日本で生まれた初の世界の公式単位になったそう。
1匁は3.75gで、それは日本の五円玉の重さに相当し、
五円玉の真ん中の穴は真珠を表しているのだとか。


神社に五円玉を賽銭として入れるのは、5円=ご縁を意味するのではなく、
そもそもは神社に、しらたま(真珠)を捧げる。
というところからきていて、その真珠の代わりに五円玉を捧げることになったのだとか。


又真珠を養殖するには多くの二酸化炭素が必要で、
ネックレス一つ分の真珠を養殖するには、なんと25階建てのビル2個分の
二酸化炭素を要するのだそう。なんとエコな!
そのため、真珠は環境にやさしいものとして、エコロジストから支持されているという。
真珠のアクセサリーを身に着けることは環境に配慮しているというアピールにもなるのだとか。


日本では加工された真珠の92%が輸出されているので、
コロナ禍で、真珠業界は最も打撃を受けているとのことだった。

お話上手な方で、その話術に私たちはぐいぐい惹き込まれ、、
他にもいろいろ真珠にまつわるさまざまな蘊蓄を聞かせて頂けた。
大人の社会見学的には大満足で真珠会館を後にしたのだった。


玄関ポーチ踏み石の微妙なカーブ。


最後は神戸市役所の24階の展望ロビーへ。
無料で上がれることができる展望ロビー。
喫茶店やレストランもある。
海側の景色


山側の景色。

いつもは京都を歩く会と称して、主に京都方面へ出かけていたが
たまには京都でない場所も新鮮でよかった~

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第一敷島湯見学

2020-02-23 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
先日は、呉竹湯の見学で息子さんとご一緒したご縁で、尼崎、杭瀬にある第一敷島湯さんを見学させていただくことができた。
開店前に伺うと、ご一家の皆さんにお迎え頂けた。
第一敷島湯は創業大正12年、97年の歴史ある銭湯で、建物も当初のままだそう。
立派な唐破風屋根の玄関に迎え入れられる。


入口から可愛いモザイクタイルにテンションが上がる~
入口の両脇にはパステルカラーのピンクと水色のモザイクタイル。


玄関床は少し大きめのヘキサゴンタイルが花模様を形作る。


下駄箱


親子のツバメのマークの靴箱の鍵。


こんな傘入れも。寝かせて入れる傘入れは初めて見たかも?
雨の日だったので、使わせて頂いた。


男湯の脱衣所の壁面には、鯉が滝を上る?モザイク画!


浴室への扉周りには細かいモザイクタイルがびっしり貼り巡らされている。


浴室入口床に敷かれたタイル。


窓からは坪庭的なものも眺められて和む。


そして浴室へ。
ぎゃーーっ、可愛い浴室!!


中央にはさまざまなモザイクタイルに彩られた円形の浴槽に、


壁面には岩山から流れ落ちる滝が迫力のモザイク画。
細かく上がった水しぶきがリアル。


岩の間からは木々が、そして手前には松の木がレイアウトされてる。


モザイク画の中に入り込んだ蛇口。


床のタイルはこんな特徴的なデザイン。


洗い場に貼られたさまざまなモザイクタイルの競演。


円形浴槽の縁。
ここからのタイルの眺めも最高~!


丸モザイクタイルも。


このビスケット風タイルもいいなあ。
後ほど入浴中にこの青バージョンも発見。


銭湯のタイルはほんとにバリエーションに富んでいて楽しいなあ。
こんなに細かいモザイクタイルの目地などをきれいなまま維持していくのは
本当に大変だと思うけど、お陰でこうして美しいタイルを見ることができて有難いなあ。


こちらは女湯の脱衣所に貼られたモザイク画。


女湯も同じく円形の浴槽


モザイクタイル画は同じく滝を描いたものだけど、少しデザインが違うような?




こちらは少しぬるめの浴槽。


ライオンの吐水口からお湯が流れ出る。


女湯の蛇口周りのタイルは朝顔の絵のついたタイルが華やか。


そして脱衣所のベビーベッド。
マットがレトロで可愛い。
裏表違う柄になってる。


看板猫ちゃんもお出迎えしてくれた。
この日はちょうど、2月22日の猫の日。


チャオチュールを必死に食べる姿に萌えた~


奥の部屋にしまわれていた昔のロッカーも見せて頂いた。
すごい迫力。
この後、ゆっくりお湯に浸からせていただいた。


お湯を楽しんだ後は釜場も見せて頂けた。
現在も廃材などを利用し、薪を使われて釜焚きを続けておられるのだそう。


複雑な配管・・
使われてないものもあるそうだけど。


煉瓦壁は中にモルタルが挟まれていて、浴室との間に60cmほどの厚さになるのだとか。




釜場から突き出る煙突。

現役の銭湯でゆっくりタイルを愛でることができ、その後の銭湯タイムも至福。。
最高のひと時を過ごすことができた。
営業時間前のお忙しい中、温かく迎えて頂き、又いろいろとお話も聞かせてただいてありがとうございました。

銭湯へ伺う前に歩いた商店街や純喫茶へ、
続く・・

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旧村山家住宅和館見学会

2020-02-15 | 建築巡り・街歩き【兵庫】
神戸市立博物館の「建築と社会の年代記」の中のイベント、旧村山家和館見学会に当選したので参加してきた。
225人応募中の20人の当選だったらしく、なかなかのクジ運かも?!



旧村山家住宅は、朝日新聞社を創業した村山龍平の自邸だった建物。
明治33年に購入された広大な敷地内には、明治42年に洋館が建てられ、
後に茶室棟や書院棟が建てられたそう。
こちらの建物は書院棟。
六甲山麓の地形がそのまま生かされ、自然林の中に建物が点在。
傾斜地に建てられており、こちらの書院棟は懸崖造りになっている。


書院棟は藤井厚二設計により、大正7年に完成。
残念ながら建物内部は撮影禁止で、中庭の決められた場所から外観のみOKだった。
書院棟の一階には28畳と19畳からなる広々とした大広間があり、高い天井は格天井に、四畳敷きの大きな床の間、三十六歌仙の額がはめ込まれた今まで見たことのないような欄間、釘隠しや陶器らしき襖の引き手など凝った意匠も見られた。


書院棟二階はいくつかに部屋が分かれていて、薄茶席に使われるという炉が切られた部屋は、
竹素材を使った欄間、床の間の部材や天井、地袋や天袋も「竹」モチーフの模様が
描かれていたりと竹尽くしがユニークだった。
三階は望楼になっていて、当初は瀬戸内海まで見渡せたという。


一階から二階への階段ホールもゆったりとした造りで、擬宝珠を模したような
デザインの柱に、ホールの天井は矢筈貼りで、皮つきの赤松がアクセントに入れられ、モダンな雰囲気。



中庭から屋根だけ見えている茶室はかやぶき屋根の玄庵という茶室。
薮内流の茶室、燕庵を模したものだそう。
年に一度、お茶会も催されているそう。

いろいろと詳しい解説を聞きながらゆっくり建物を見学することができた。
洋館は現在非公開で整備中とのことだったけど、頂いた冊子によると、内装も素晴らしいようで、また見学の機会がくるといいなあ。


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旧木下家住宅

2019-08-15 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

舞子ホテルから、旧木下家住宅へやってきた。

旧木下家住宅は神戸で海運業を営んでいた又野良助氏が私邸として昭和16年に竣工した数寄屋造近代和風住宅。

その後、明石で鉄鋼業を営んでいた木下吉左衛門氏の所有となり、

平成12年に兵庫県が寄贈をうけ、現在は一般公開されている。

 

 

玄関を入ると、ボランティアガイドさんに迎え入れられ、案内して頂けた。

 

 

まずは唯一の洋室の応接室へ。

応接室の全景を撮り忘れ;

 

 

すりガラスに入る模様。

何かをデザイン化したものだったけど、忘れた;

玄関脇にある応接室は外から見た時も、この窓ガラスが目に入り、内からも外からも楽しめるように工夫されているとか。

  

 

シンプルなアールデコ調の照明

 

 

大理石のマントルピースに電気ストーブは当時から使われていたもの。

 

 

マントルピースの隣の造り付けの戸棚にも窓ガラスと同じ模様が入れられている。

 

 

扉につくつまみも細かな細工。

 

 

マントルピースの上には同じくガラスに文様が入った間接照明がついていた。

 

 

床は寄木造り。

 

 

ソファなどの家具もオリジナルで窓ガラスの模様と同じデザインが用いられてる。

 

 

洋風のソファの背には竹が渡してあり、和風っぽさも。

 

 

ドアのノブ。

 

 

応接室から出て廊下を進むと、

 

 

右手には十畳の座敷。

琵琶床のある床の間に、

 

 

床の間天井は亀甲網代に。

 

 

夏の設えの簾戸が涼し気。 

 

 

幾何学模様のような透かし彫りは香道の組香が表わされたものだとか。

 

 

開けた時の二枚の障子の木目を合わせるなど、職人さんの細かい細工もあちこちに見られる。

 

 

座敷の隣の中室。

こちらの欄間にも組香の透かし彫り。

 

 

中室の前の広縁は舟底天井に。

 

 

広縁の片隅にはこんな造り付けの棚が設けられていた。

 

 

 

 

 

書院。

 

 

待合の書院には大きな丸窓。

棚板の下にも障子が入れられ、開けると露地の緑が目に入り、解放感たっぷりの空間に。

 

 

茶室

  

 

茶室から中庭を望む

 

 

 

 

細かいところまで手が込んだ邸宅見学を楽しみ、その後は電車移動し、須磨観光ハウスへ向かった。

 

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明石・明月湯

2019-03-12 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

生野を後にし、一日乗り降り放題の青春18きっぷなので、明石で途中下車し、

明月湯に入っていくというぷにょさんに便乗。

ここのタイル、私もとても気になってた。

駅前の100均でタオルなど銭湯道具を一式調達。

 

 

辺りはすっかり暗くなって、民家の中にひっそりと明かりが灯る明月湯にたどり着いた。

 

 

 

 

玄関から、このモザイクタイルにテンションあがる~

 

 

銭湯だし、日曜だし、混みそうな時間帯だし、浴室のタイルは愛でるだけになるだろうと思ってはいたのだが・・

私たちが入った途端に、誰~もいなくなり、奇跡の撮影タイムが訪れた。

 

 

誰もいない間少し写真を撮らせて頂いてよいか?

女将さんに尋ねたら快くOKして頂き、くれぐれも自分が写り込まないよう気をつけて!

といわれ;可愛いタイルたちを激写。

 

 

うさぎ~

 

 

さるの親子~子ザルの頭に添えられた母ザルの手が~~

 

 

鳥、犬、鶴と動物のオンパレード。

動物園でもないのになぜ動物のタイルなのか?と尋ねてみたら、

やはり子供ウケを狙ってのことだろうと。

 

 

 

 

それにしても動物だけでなく、このラブリーな縁飾り?!

床のピンクのモザイクタイルといい、なんて可愛い空間なのか!

湯気が邪魔してクリアにタイルが撮れない。

 

 

 

 

 

奥まった浴槽の上には風景を描いたモザイク画が。

 

 

パステルトーンのやわらかな雰囲気のモザイク画。

  

 

玉石タイルと花のタイルが真ん中の大きな浴槽を囲む。

 

 

周りの玉石タイルの色合いと馴染む花模様のタイル。

 

 

洗い場の床の縁周りにも。

  

壁面の細かいモザイクタイル。



こちらは脱衣所に貼られていたタイル。

とても親切で感じのよい女将さんともお話でき、タイルの可愛さ、すばらしさに感動したことを伝えると、

とても喜んでくださった。

 

 

帰りに、もう一軒の明石の銭湯、三光を通りかかり、

 

 

入口を覗いてみると、そこには熱帯魚のモザイクタイル。

さすがに銭湯のはしごはできなかったけど; 

 

 

帰りは魚の棚商店街を通って。

この日も生野から明石へ日帰りショートトリップを満喫できてよかった!

 

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口銀谷の町並みその二

2019-03-10 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

 

お昼ごはんは浅田邸(口銀谷銀山町ミュージアムセンター)で、頂くことに。

浅田邸は江戸時代から代々続いた地役人で、明治時代には生野鉱山と共に生野の近代化に活躍したという。

行きにこの洋館の中で食事をしてる人を見たので、私たちもぜひここで、とやってきた。

 

 

洋館の外壁はスクラッチタイル貼り。

 

 

こちらの和館の本館の玄関から中へ。

 

 

和館の方でも食事は頂けたが、迷わずこちらの洋館の方へ。

誰もいなかったので貸し切り状態でゆっくり食事できた。

 

 

華麗な天井装飾も残されてた。

 

 

洋室の入口扉に施されていた装飾。

 

 

洋室扉につけられてた呼び鈴も可愛かった。

 

 

そしてお昼は、ひなまつり期間限定だったちらし寿司とぜんざいのセットにした。

あずきたっぷりのぜんざい。

 

 

後ほど和館の方へも見学に。

 

 

 

 

 

 

 

 

電話室も残されていて、二方から入れる扉がついていた。

 

 

 

 

 

裏口に敷かれたクリンカータイル。

こんな色のは初めて見た。

 

 

浅田邸に隣接するカトリック仁豊野教会生野分教会

ガラスブロックやコンクリートブロック?の窓がモダン。

 

 

ちょうどミサの最中で、玄関までは入ることができたけど、聖堂内は控えることに。

中から見ると、色ガラスが入っていた。

 

 

 

 

カラミ石が使われた塀。

 

 

うっすらとしみ出た青銅のブルーがきれいだなあ。

有毒だそうだけど。

 

 

 

こんな蔵っぽい建物の住宅も。

 

 

 旧生野鉱山職員宿舎へやってきた。

生野鉱山が官営だった頃に明治9年に建てられた日本人役職員の官舎。

最も古い官舎だそう。

 

 

こちらは明治29年に建てられた三菱の社宅。

こちらは現存する最も古い社宅だそう。

 

 

当時カラミ石で造られていたというカラミ瓦。

備前焼のような深みのあるいい色。

住友マークの生野瓦も。

 

 

こちらは成型前のカラミ。

 

 

管理棟におられたスタッフの方に案内して頂いた。

こちらのステンドグラスはこの方がデザインし、製作されたという鉱山の精錬所の風景だそう。

 

  

旧官舎や社宅の中には昭和レトロな家電製品が展示されている。

ホーローの洗濯機や脱水機。

 

 

 

これは火鉢の入ったこたつ。

転がしても中の火鉢は常に上を向いていて中のものがこぼれ落ちないような仕組みになってるアイディア商品。

 

 

昔の計算機。

タイプライターみたい。

旧生野鉱山職員宿舎を出て、帰りの駅へ向かう途中の建物をチェック。

 

 

明治19年に建てられた旧生野警察署。

地元の大工がフランス人の異人館をまねて建てたものなのだとか。

 

 

こちらの写真展もいい感じ。

 

 

美容院に貼られていたタイル。

 

 

林材商の邸宅を改修した郷土資料館、生野書院へやってきた。

こちらで話したおじさんに、お風呂やトイレにタイルが使われた邸宅はご存じないか?

尋ねたところ、親せきの家にあるかも?とのことでわざわざ家に連れていってくださった(行きに見た某由緒正しき邸宅)のだけど、

残念ながらすでに改修後だそうで、見ることは叶わなかった。

御親切にありがとうございました。

 

 

前に見た時はここまで崩れてなかった洋館が無残な姿に。

 

 

こちらも美容院かな?

 

 

ガラスにうっすらと「理髪館」の文字。

両サイドのウィンドウ下の石の台凝ってるなあ。

 

 

これにて生野町歩きは終了。

この後、明石の銭湯に行くというぷにょさんに便乗。

 

 

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