高野口小学校、前田邸見学の帰り、地図で見て気になってた高野口パイル織物資料館へ
ぷにょさん、yumeさんと一緒に見に行ってみた。
この玄関口のたたずまいはただならぬ雰囲気。
元は織物の検査場だった建物だそうで、現在は資料館となってるようだけど
土曜の開館は午前中だけだったようで残念ながら閉まってた。
玄関ドアから中を覗き込んでみると・・
中もなかなか良い感じ。
四角窓や奥の入口も凝っている。
せっかくなので中も見てみたいよなぁ。
隣の紀州繊維工業協同組合へ行って頼んでみると
ほんとは時間外なのだけどいらっしゃった方のご厚意で開けていただけるということに。
パイル織物って何?タオルのこと?と思ってたが
衣料品のフェイクファーから椅子の張り地他インテリア用品、ぬいぐるみ、寝装用品などなどさまざまなものがあるようで、
高野口は明治時代からパイル織物の生産地として知られ、全国生産90%のシェアを占めているそう。
現在では中国製がほとんどのパイル織物だけど、こちらの商品は国産の上質なものとして百貨店などにおかれているとか。
これは織物を織る前のパイル糸。
驚いたのはこの糸の段階で織り上がりの図案が計算されて色の配置がされてるのだそう。
こんな風に織り上げていくと模様が浮かび上がってくる。
こちらでは織物教室もされてるそう。
なんとパイル糸を作るための織る作業もあるみたい。
今ではもちろんコンピューターで計算されるんだろうけど、
昔はこんな手書きの図案に紙のテープをいちいち合わせて計算していたそう。
なんと手の込んだ織物だったんだろか・・
ひととおり説明を受けて、
実は私たちが一番見たかったのはあの玄関口からちらりと見えた倉庫の方だったのだけど、
この資料館からはどうも中から繋がっておらず;
尋ねてはみたけど、あちらの方は倉庫なだけだからとさすが見せて頂くことはできなかった。
そうこうしてるうちに、本数の少ない電車の時間が迫ってきたので慌てて資料館を後にしたのだった。