昨日は何度か料理教室にお邪魔している台湾料理教室のリュウ先生とご両親を京都へ案内させて頂いた。
リュウ先生とは初めて教室にお邪魔した時に、台湾タイル博物館のある嘉義出身だとお聞きし、
タイル博物館のことを熱く?語ったのがきっかけで、タイルや徐さんの活動に興味を持って下さり、
先日はリクシルでの徐さんの講演会の時に通訳の補助として来て頂いたりと、いろいろと協力してくださり大変お世話になっていた。
日本のマジョリカタイルの聖地(台湾で)さらさ西陣へも行ってみたいと言われていたので、この日は来日されてる
ご両親も一緒にお連れすることに。
京都へは何度も来られてるというご両親は人ごみは疲れるとお聞きしていたので、お寺や紅葉はやめて、
まずは近代建築とお店が程よく立ち並ぶ三条通りを歩いてもらうことに。
思いかけず古い建物がお好きだというご両親は熱心に写真を撮られてた。
京都文化博物館のギャラリーではちょうど着物の展示会が開催中で、見学に入ったのだけど、それがかなり興味深い展示だった。
正統派の着物というより、オリエンタルな雰囲気のデザインのものが多く、刺繍や手描き、ろうけつ染めなど
その一つ一つが手の込んだもので驚いていたら、インドやインドネシア、中国などの一流の職人に個人契約で
それぞれ依頼されたものだと説明して頂いた。
おしゃれで素敵なものが多かったのだけど、SNS掲載は禁止とのこと。
最も細い筆、と言われるリスのしっぽの毛で描かれた葉脈まで描き分けた葉がデザインされた反物や中国のスワトー刺繍が施された
精緻な図柄の帯、モダンでクールなデザインのろうけつ染めの帯などなど、素敵なデザインのものがいろいろあって目の保養ができた。
この元銀行の空間がその展示会の雰囲気にもぴったり合ってた。
こんなところで台湾のタイル博物館のタイルの展示ができたらなあ。
そして、この日のランチは三条通り界隈でと事前に探していて見つけた「馳走いなせや」へ。
京都ならではな路地の奥へと続く長いアプローチに期待が高まる。
築70年の町屋を改装したお店だそう。
アプローチに敷かれた踏み石は、タイル!
織部釉の濃淡が美しく、それぞれに京都の地名が書かれていておもしろい。
アプローチを進むと、玄関の手前にはこんなタイル貼りの洋館が隣接。
お部屋は小さなお庭に面していてゆったりくつろげた。仲のよさそうなリュウさんの御両親。
今後の行程でバスに乗ったり、歩いたりは大丈夫かな?と思っていたのだけど、
ご両親はなんと、サイクリストで台湾も、自転車でもうすでに3周くらいされてるとか。
それだけでなく、アメリカ大陸やヨーロッパ大陸も2千キロ以上の距離を横断されてるんだと!
大丈夫どころか、あまりに本格的な自転車歴に驚いた。
お料理はリーズナブルで美味しかった。
おばんざいセットは日替わりのメインに小鉢が5種類もついていてそれぞれ味わい深かった。
リュウさんがトイレにタイルがあったよ、と言ってくれたので見に行くと、
窯変がなんともいえない美しいタイルの洗面台が。
ちょうど外から見た洋館部分がトイレにあたる位置にあったので、洋館をトイレに改装した時に、
暖炉を洗面台に変えたのかなあ。ちょうどいい転用方法だなあ。
思いがけずタイルが見れてうれしかった。
食後にちょっとお庭へも出てみた。
モリモリした苔がかわいい。
お庭を独り占めできる個室もあった。
ランチ後は三条通りを歩き進み、又こちらの家邊時計店では、中の金庫と螺旋階段を見せてもらい、
旧毎日新聞社の建物と、
旧富田歯科医院、うずらギャラリーの前を通り、河原町三条からバスで西陣へ向かった。
そして、ここさらさ西陣へやって来た。
ここ2か月の間に私は3度目の超リピーター~
前回来た時に、イナックスライブミュージアムで開催中の「和製マジョリカタイル」展のチラシを
どこかに貼ってください、とお願いしていたのがちゃんと貼られていてよかった。
ここでケーキとお茶を飲みながらしばし休憩。
私が古い建物やタイルが好きだというので、ご両親は台湾のおすすめの古い町並みスポットをいくつか教えてくださった。
又台湾に行った時には案内してくださるとも言われてうれしかった。
最後は温泉が大好きといわれるご両親に船岡温泉でタイル見学を兼ねて、ひと風呂浴びてもらい、再びバスに乗って帰途へついた。
行きは途中、バスで移動中にキツ目の雨がパラついたりとちょっと心配だったが、奇跡的に強雨は逃れ、なんとか無事行程は終了。
いつもと違った京都を楽しんで頂けていたらうれしいな。
一日お疲れさまでした~ご一緒していただきありがとうございました。