ブダペスト1日目は、14時半に空港着予定が飛行機の遅れで16時を過ぎる頃になってしまい、焦っていた。
空港に着いたら、①まずは現地通貨をクレカのキャッシングで引き出す。
(両替するよりレートがいいらしいので)
日本でもキャッシングなんてしたことないので、超緊張、、しかもATMの操作がよくわからん。ここはGoogle翻訳アプリのカメラ入力で日本語に変換し、なんとか現地通貨をいくらか引き出せた。
(フォリントの現金がいくらかは必要かと思ったけど、実際には、小さな商店から切符までカード払いでも大丈夫そうだった)
②市バスのチケットを購入し、地下鉄駅のある終点まで行く。
(いくら急いでいてもタクシーを使うと負けだと思ってしまう習性;地下鉄も偵察したいし)
これまたチケットの買い方がよくわからなかったが、Google翻訳でなんとかゲットし、バスに乗り込む。
➂地下鉄駅で、72時間フリー切符を買う。
たまたま係員がいて、教えてもらえた。
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他所の国へ行くとちょっとしたことでも初めてなので、いちいち手間取ってしまうが、
とにかく少しでも時間を無駄にしたくないので、集中してそれらをできる限り最速でこなし、宿のSzenes House Apartmentにチェックイン。
荷物を置いて身軽になったので、早速街歩きに繰り出した。
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もう時間も6時近くになっていたので、日が沈むまで、宿から徒歩圏内で行けるところをと、まずはレヒネル・エデンの地理学研究所へやってきた。
なんとここ、毎週水曜だけ公開されてて、予約しようとした明日の水曜はすでに埋まってしまっていて、しかし諦めがつかなかったので、明日のキャンセルは出てませんか?とメールでコンタクトを取っていた。
翌日の午前中にもやり取りし、「明日は地元のハンガリー語でのみのガイドだけなので・・・」「それでも大丈夫です!」「じゃあきてください」とのことで、めでたく内部も見れることになった。
詳しくは翌日。。
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その他チェックしていたタイル&建築巡りへ。
ブダペストのアール・ヌーヴォー建築は「ハプスブルグ帝国のアール・ヌーヴォー建築」という本を参考にさせて頂き、いくつかマッピングしていた。
その本によると、ブダペストは世界でNO.1のアール・ヌーヴォー建築保有都市で、更にハンガリーには全世界の四分の一のアール・ヌーヴォー建築があるとのこと。
その理由は、1869年にハプスブルグ帝国の中でハンガリーの自治が認められ、又ユダヤ人にも市民権が与えられたことで、ブダペストに多くの人とお金が入り、建築需要が高まったためなのだそう。
今までアール・ヌーヴォーといえば、フランスやベルギーのイメージだったけど、
ブダペスト、ハンガリーに一番多く残されていたなんて、驚いた。
ちなみにベルギーのブリュッセルは4位、フランスのパリとナンシーは16位だそう。
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その中で紹介されていた「盲人学校」
レヒネルの事務所でも腕を磨き、ハンガリーに300もの学校を建設したというバウムガルテン・シャーンドル設計のもの。
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丸窓やゴシックアーチ窓のラインに沿って煉瓦が貼られ、陶製の植物文様の装飾も見られる。
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同じくバウムガルテン・シャーンドル設計のエルジェーベト女子学院。
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こちらは、偶然見つけた建物だけど、
ZALA ビラとして賃貸募集してた、、なんだかすごそうな物件。
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窓上や柱に大がかりな陶製飾りが施され、アール・ヌーヴォーの窓の面格子も
優雅だった。
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そして、見たかったレヒネル・エデンのシペキ邸、
この日は時間的に閉まってるだろうけど、また改めて内部を見に来ようと思ってたらなんと修復中!
今回、レヒネルの応用美術館も修復中だし・・無念~
足場が組まれ、フェンスもあり、外観もよく見れずだった。
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そして市民公園の中にある「ミレニアムハウス」へやってきた。
建物の前庭にはバラ園があって、ちょうど満開。きれいだ~
ここはジョルナイの陶器が建物に使用されているというのでチェックしてた。
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まずは建物前にある噴水。
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鮮やかなライトブルーが噴水の水の色と同化してさわやか。
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一番上の二匹の鯉っぽい魚は、波と共に躍動感にあふれてる。
柱頭には天使の顔。
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イルカに、ジョルナイのマークとネームプレートも。
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噴水の後方の「ミレニアムハウス」は、1885年に国立一般博覧会の芸術ホールとして建てられたもので、市民公園の中では最も古い建物だそうだけど、2017年に修復され、元の姿に戻されたばかりのよう。
現在はアートスペースやカフェとして活用されている。
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建物壁面にもジョルナイ製のカラフルな陶製装飾が貼り付く。
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扇型アーチの中のライトブルーとピンクがかったグラデーションのカラーがきれいだなあ。
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公園を抜けて、歩いて行くと、目の前に現れたなんだかただならぬ建物。
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このファサードのすだれ状の装飾が、見たことのない雰囲気で
文様が民族調だけど、素材感やデザインがクールだなあ。と
感心しながら横を通り抜けようとしたら、
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どういうフォルム??
建物を横から見ると斜めに傾いていってるし・・
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この高さだと、文様の仕組みがよく見える。
アルミ製の小さな箱のようなものが取り付けられている。
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横から見たらこんな感じ。
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そして、その先がずっと伸びていて、
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追っていくと、一旦地中に埋まり、又同じように反対側へ、建物が続いていた。何これは?!
しかも斜面になった屋上が緑化されていて、公園のようになって、
人や犬が散歩してるし。
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すごい建築だなあ。
帰ってきて、調べてみると(TECTURE MAGによる)、建物は2022年に建てられたばかりの民俗学博物館で、国際コンペの結果、優勝したハンガリーの建築スタジオ、ナプール・アーキテクトが設計したものだそう。
地面を持ち上げたような緩やかなカーブを描く建物は地中に60%が埋まっているという。
ガラスのカーテンウォールを囲むファサードは、博物館のコレクションの中の民族モチーフを再解釈し、アルミグリッドにレーザーカットされたものだそう。
面白いなあ。
歩いているだけで、いろんなものにぶち当たる。
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こちらは、チェックポイントのアール・ヌーヴォー建築。
建築家クールシの自邸。
ア・シンメトリーの建物は窓の形が全て違っていて、それぞれがとても優美なデザイン。
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パラペットの装飾は、物語のような場面が描かれていて、周囲の草木もとてつもなく繊細なレリーフ模様。
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上から2段目は、変形?丸窓の両脇に孔雀のような鳥が羽を広げている。
窓ガラスは植物文様のステンドグラスも入っていた。
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そして三段目は、ライオンのレリーフに、面白い形の窓、
赤い丸い実がデザインされたステンドグラス。
ほんとに細部まで、丁寧に装飾が施されていて、うっとりしてしまう。
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おまけに門も、この通りのうねりっぷり。
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こちらもチェックポイントの建築家ビダー・エイミルの自邸。
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1階の窓上部に優雅な植物文様のアールヌーヴォーの意匠が施されていた。
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同じ敷地内に中央が円形に張り出した建物もあって、貼られてたポスターから、
改装して結婚式場として生まれ変わるようだった。
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その後カルヴァン派教会にやってきた。
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こちらの教会は、ファサードの一部にジョルナイ製のタイルが使われている。
正方形と円形、そして細目の長方形に幾何学文様が施された立体感のあるレリーフタイルが圧巻。模様も数パターンあるようで細かい。
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ほんとは、内部にもタイルがあるようだけど、さすがにこの時間は閉まってた。
扉もおしゃれだなあ。
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ポーチには黒と白のチェック模様のタイルが貼られていて、扉周りも白黒でコーディネイト。
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門のアイアンワークも、タイルなどに使われてる渦巻モチーフなどが入ってる。
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こちらの邸宅も、アール・ヌーヴォーの細かな装飾がすばらしい。
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扇状に開かれた玄関ポーチの庇。
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庇と一体となった外灯、すばらしい〜正にアール・ヌーヴォー的なデザインだなあ〜。
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軒下などには、細やかな装飾が見事。
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最上階には、女性の集団が描かれたモザイク画が貼られていた。
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一番??と思ったのは、ベイウインドウの両脇に施されていた子供たちの集団の彫刻。一体どういう意味があるのやら?!
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ピンクの壁面がかわいいアパート。
装飾がとても細やか。
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玄関周り。
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こちらのアパートはパラペットの装飾がかなり立体的だった。
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楓の葉なのか?レリーフというより浮彫ぽく、5つの輪と共にデザインされている。
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隣の建物も何体もの人物像のレリーフが貼り付いてた。
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明かりのついていた薬局をふと覗き込んだら、店内は、古い内装のままで、天井や、照明、ショーケースなどがいい感じだった。
6時頃から活動した割に、夏のヨーロッパは、日が落ちるのが遅く、8時〜9時近くまで外が明るく、初日から比較的歩けた。
この後は、パリスパッサージュレストランで夕食を食べて、地下鉄散策へ繰り出したのだった。