蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

祇園祭 (bon)

2011-07-17 | 日々雑感、散策、旅行
7月に入ると約1か月間にわたり祇園祭が行われる。昨日は宵山、今日は
山鉾巡業でクライマックスを迎える。 そういえば、昨日今日は仙台で
東北6県のお祭りが集結して「六魂祭」が盛大に行われている。

京都祇園祭は、八坂神社の祭礼で999年が始まりというから、もう1000年
以上の歴史があることになる。

鯉山(ネットから拝借)


長刀鉾(こちらもネットから拝借しました)


約30年前の職場のみんなの体験話などを収録した文集を6年前に出版することに
なって、そこに投稿した拙文の一つ「京都会議と祇園祭」があったことを想い出し
ちょっとここにアップしてみます。

京都会議と祇園祭
国際電気通信標準化会議第14部会は、ファクシミリ符号化の歴史から見ても極めて重要な会議であった。国際会議そのものは、その年昭和54年10月に開催が予定されていた。開催場所は京都宝ヶ池の国際会議場であった。その準備のために会場側との入念な事前打ち合わせが必要であった。メイン会場、アドホック会議室、事務局の部屋、パネル展示、通訳ブース、回線、電源、コピー、さらに当時世界的に先端であった日本の「キャプテンシステム」の動的展示をも行うための設営場所や持ち込み設備などの取り決めもあった。 小生は当該技術の担当者ではなかったがなぜか人選され、ファクシミリの大家と言われたO氏と二人がその任に当たった。会場側との事前打ち合わせをいつにするか・・? 当然、祇園祭だった!

 京都国際会議場側との打ち合わせはマジメに務めを果たした。それは、後の会議本番ですべて順調に運営がなされたことで証明されている。  仕事が終わって、夕暮れ、四条河原町の「コンチキチン」の華やいだ街をウキウキ気分でO氏とそぞろ歩きを楽しんだ。どこかのお店に入って、日中の段取りが首尾よく終えて二人とも充実感に浸っていた。

 翌日は、会社の京都支社に表敬して、来るべき国際会議の位置づけなどを説明し、足回りなどのお願いをする予定だった。すっきりと目覚め、意気揚々と支社に伺った。…ところが、どうも様子が少し変だ・・ということに二人はすぐに気が付いた。支社長はじめ担当してくれる管理者の面々は、朝から疲れている表情だった。何となく眠そうで無愛想な感じがした。これはどうしたことか? 前日来の上々の首尾にルンルン気分で訪問したペースがまるで狂ってしまった。

 一応の話が終わったところで、このギスギスの原因がようやく判明した。 こともあろうに、祇園祭の宵宮の夜中に管内の非常呼び出し訓練が実施されていたのでした。 (後略)








コメント (2)
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