蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ほおずき市  (bon)

2017-07-10 | 日々雑感、散策、旅行

 入谷の「朝顔まつり」が終った(7/6~8)と思ったら、今度は浅草寺の「ほおずき市」
(7/9~10)で、夏の風物詩が展開されています。このところ関東は、連日猛暑日となって
います。今日も暑そう~。

  都内最古のお寺である浅草寺は、年中観光客で賑わっていますが、7月10日は「観音様の
功徳日」(毎月あるが7月が最大)の縁日で、「四万六千日」(しまんろくせんにち)と
呼ばれ、この日に合わせて「ほおずき市」が立てられたのだそうです。

 ほおずきは、薬用効果があると言われ、その昔芝の愛宕神社で、ほおずき市が立ったと
あり、それが浅草でも行われるようになり、後に浅草の方が盛大で有名になったのだそう
です。

 一方、観音様(観世音菩薩)の功徳日というのは、この日にお参りすると、100日、1000
日分の功徳が得られるという特別な日で、平安時代頃には、毎月18日が当てられていたそう
ですが、室町時代あたりから各寺社で独立に行うようになり 、浅草寺では、とくに
「四万六千日」として、7月10日をその最大の功徳日とされて、この日にお参りすると、
すなわち、46,000日分(126年分)の功徳が得られるというのです。  ヒトの最高寿命に
匹敵する功徳があるなど、まぁ、すごい話ですね。

 で、この日に、愛宕神社でやっていた ほおずき市 を浅草寺でも行うようになったという
ことだそうです。時に、明和年間といわれ、1764~72年頃だというのです。
現在まで、250年近く続いているということですね。

       ほおずき市(浅草寺境内)
        (東京観光サイトより)


 また、1800年頃から、この日に、雷除けの“赤とうもろこし”が売られていたところ、
昭和に入って、不作で、赤とうもろこしが手に入らなくなり、一計を案じ 赤とうもろこし
に代えて“竹串に挟んだ三角形の守護札”をこの2日間だけ授与するようになり、それが
現在にも続いているとか・・。

       雷除け札
        (浅草寺HPより)

 

 ところで、“ほおずき”は、よくご存じのところですが、これって、実の赤くふっくら
した様子から 頬 を連想して名づけられているのだそうです。(“づき”は“顔つき”
“目つき”の“つき”とか)

       ほおずき
        (ウイキペディアより)

 

 ナス科ホオズキ属の多年草で、原産地は東南アジアだそうで、主に観賞用や食用として
栽培されるとありますが、毒性があるので食用は特別に栽培されているようです。
 漢字で書くと“鬼灯、酸漿”とあり、難しくてとても読めません。

 子供の頃、赤く熟した実を、手で柔らかくほぐすように揉んで、種をだし、口に含んで
音を出して遊んでいましたね。 かって、ベランダでも育ててみました。
 小さな鉢植えがよく、袋が赤くなり始めたら、室内に取り込んだりして楽しんだことが
ありました。

 この ほおずき、学名はPhysalis alkekengi var. franchetiiとあり、こちらも読め
ませんが、英語では、Chinese lantern plant とあり、こちらは馴染みやすいですね。

 

昨年のほおずき市

 

 

 

 

コメント
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