蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

アメリカ大統領選挙  (bon)

2020-03-06 | 日々雑感、散策、旅行

 先ごろ、スーパーチューズデー(3月3日)で、アメリカ14州の予備選挙で、ジョー・
バイデン前副大統領が躍進し、バーニー・サンダース上院議員を獲得代議員数で上回り、
一騎打ちの様相を呈しています。

       (ネット画像より)

 よその国のことで、候補者も名前くらいしか知らない身ですが、4年前のヒラリー・
クリントンを、あの粗野ともいえるトランプが破り、大統領に選ばれた大統領選挙が今ま
た巡ってきたのです。
 この2月から、民主党候補による大統領候補者選びが始まり、11月の選挙まで長丁場の
選挙戦が続くのです。

 ご存じながら、もう一度アメリカ大統領選挙の仕組みをネットなどを参照しながらおさ
らいしておきたいと思いました。

        (ネット画像より)

 まずは、大統領が選出されるまでの2020年のスケジュールを整理してみます。この中で、
スーパーチューズデーなどがあります。

・2月3日  アイオワ州党員集会(候補者選びの初戦)
・2月11日 ニューハンプシャー州予備選
・2月22日 ネバダ州党員集会
・2月29日 サウスカロライナ州予備選
33 スーパーチューズデー(人口最大のカリフォルニア州や2番目のテキサス州
           など14州の予備選・党員集会が集中する)
・3月〜6月 各州で予備選や党員集会が続く


713日〜16 民主党全国大会(ウィスコンシン州ミルウォーキー)
824日〜27 共和党全国大会(ノースカロライナ州シャーロット)

・9~10月 共和党と民主党の候補者によるテレビ討論会(通常3回)
      候補者らが政策について、自らの意見を主張し、討論する場

113 大統領選挙  一般有権者による投票・開票

2021120  大統領就任式

        (ネット画像より)

 このような長丁場の選挙ですが、夏の全国大会で各党の大統領候補を選出しますが、
これはそれぞれの候補者を支持する代議員によって行われるのです。この夏までの期間、
各州での予備選挙あるいは党員集会でそれぞれ候補者を支持する代議員を選んでいるの
ですね。

 スーパーチューズデーまでの結果は、バイデン候補が10州 379代議員、サンダース候補
は6州 315代議員を獲得して競り合っています。 ここで初めて、選挙にでてきたブルーム
バーグ候補は、大金を使って選挙戦を進めていますが今までのところ、わずかの代議員しか
獲得できず早くも撤退を余儀なくされました。今後の展開が興味のあるところです。

        (ネット画像より)

 ここで、予備選挙と党員集会について、おさらいしますと、
夏の全国党大会で、党の代表となる大統領・副大統領候補を決めるわけですが、そこに向け
て、候補を固めていくプロセスが、予備選挙と党員集会です。 夏の全国党大会に出席する
一般党員の州の代表となるのが「代議員」で、州により代議員数は決められています。
 で、予備選挙・党員集会により、一般党員が支持する候補者を選び、その候補者の支持を
表明している代議員を間接的に選出するのです。

 予備選挙と党員集会のどちらで代議員を選ぶかは州ごとに異なっていて、現在は予備選挙
が一般的で、通常の選挙のような方法ですが、党員集会は政党主導で行われる議論を経て、
投票で決められます。 党員集会は、実施する州が減っていて、民主党は今回の選挙では、
4の州で行われるとあります。 また、予備選挙では、政党に登録した有権者だけが投票
できる方式と、無党派の有権者も投票できる方式があります。

 

 夏の、全国党大会ではこの予備選挙や党員集会で選ばれた代議員により、民主党の
大統領および副大統領の公認候補が指名されるのです。共和党は、候補者はいるようです
が、トランプ現大統領に絞られていると見られています。

 そして、各党の大統領候補によるテレビ討論会が実施され、いよいよ大統領選挙に入り
ます。

  11月3日の大統領選挙では、一般の有権者が投票し事実上、次期大統領が決まるのです
が、実際は有権者の声を代弁する「選挙人」による投票によって決定されています。
 選挙人は各州の人口などによって割り当てられていて、合計で538人。例えば人口の多い
カリフォルニア州は55人、逆に少ないモンタナ州では3人と決まっています。殆どの州では、
勝った候補がその州の割り当て数を総取りする方式ですから、前回選挙では、一般の総得票
数ではヒラリー候補のほうが多かったのですが、トランプ大統領が勝利しました。

        

 当初、サンダース候補(左派)の圧倒的な優勢が伝えられていましたが、中道のピート・
ブティジェッジ他の候補が撤退しバイデン候補を支持したことにより復活したと報じられて
おり、さらに今回、ブルームバーグ候補(中道)の撤退はさらに追い風となるかもしれない
との見方があるようです。 そして、民主党としては、誰がトランプ大統領に勝てるか?
の視点から、どの候補を選ぶかとの見方も出てきているようで、急進左派のサンダース候補
は若者に熱狂的な人気があり、一方、バイデン候補は長年副大統領を務め、年配者、黒人に
も人気があるとのことでこの先どのように展開するか注視してゆきたいと思います。

 それにしても、トランプ大統領は、わかりやすい自己主張を展開し、ポピュリズムの流れ
を惹起し、世界中に蔓延させつつあり、大国のエゴをむき出しにし、貿易のバランスを崩し、
COPを脱退するなどの影響は、短期的に脅威を現す新型コロナ以上にボデーブローとなって
いるかもしれません。

 

昨日、3月5日現在のニュースです。

 

 

 

コメント
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