今日、6月21日は二十四節気の夏至です。 定気法では太陽黄経が90度の時に
あたり、お昼頃の短い影に気づかれる人もいるかもしれません。一年のうちで昼が
最も長い日なんですね。
東京の日の出:4:25 日の入り:19:00 で、太陽が出ている時間は14時間30分
程度あり、冬至のそれよりも、5時間ほど長いのです。
札幌の日の出:3:55 日の入り:19:17 で、東京に比べて50分近く長いですね。
大阪の日の出:4:45 日の入り:19:14 ですから、東京よりちょっと短いです。
(ネット画像より)
このように一年のうちで昼が最も長いのですが、日照時間(実際に太陽が照って
いる時間)を見てみますと、夏至は、約5時間前後とあり、太陽が14時間半も出て
いるのに、なぜ? と思いますが、夏至は梅雨時にありますから、曇りや雨が多い
からなんですね。 なので、冬の太平洋側は晴れ間が多く、むしろ冬至の日照時間
の方が長くなる場合もあるのですね。
夏至は、2019年は6/22でしたが、20年から55年までは6/21だとありました。
(ウエザーニュースネットより)
夏至について、拙ブログにこれまで2度記事アップしていますが、2014.6.22 の
ブログ「夏至」より外国の夏至イベントの部分を以下に引用しました。
『日本では、この季節は “梅雨” の真っ最中ですから、蒸し暑く、鬱陶しい
というイメージが強く、どちらかというと4~5月あたりの “さくら・新緑”の頃
が、冬から覚めてワクワク、ウキウキする気持ちになりがちですが、 ヨーロッパ、
とくに北欧などでは、日本とは違って、暗く長い冬が明ける頃で、特別に喜ばれる
日だそうで、各国共に盛大に “夏至祭(ミッドサマー)” などが行われるそう
です。 この日は祝日としてお休みなんですね。 一番のイベントは “マイスト
ング(メイポール)” といわれる夏至柱を立てることです。「マイストングは
“五月の柱” という意味で、豊穣のシンボルです。大きなものでは20 mを超える
大木に野の花々やモミの葉などを美しく飾り付けます。自宅の庭に1~2m程の自家製
マイストングを立てる家もあります」 という。
スゥエーデンのメイポール フィンランドのメイポール
また、これらの北半球では、歴史的にも 夏至 は収穫を迎える夏の始まりを告
げる日という意味から、植物や人類にとっても繁殖に結び付けて考えられたようです。
スウェーデン等では、夏至を祝う“ミッドサマーの祝日”から9ヵ月後、子供の
誕生が多いといわれていますし、クリスマスと並ぶほど大切な季節の行事とされて
います。
また、ギリシャでは未婚女性がイチヂクの木の下に持ち物を置くことで、“夏至
の魔法”によって未来の夫の夢を見るとか。 ポーランドでは、この日のスラブ
民族の祝日に、恋に落ちる男女が多いとか。イギリスの地方の夏至祭りでは、男性
神と女性神の出会いを祝う意味があるらしいとか。 いろいろとあるようです。
日本でも、三重県伊勢の二見が浦では、この日、夫婦岩の真ん中から初日が昇る
ことで、お祭りを行う風習があるといい・・』
長くなりましたが、夏至の七十二候では、初侯を「乃東枯」(なつかれくさ)、
次候を「菖蒲華」(あやめはなさく)。そして末侯を「半夏生」(はんげしょうず)
と呼びそれぞれの季節感を表しています。
鬱陶しい毎日は、カッと暑くなるプロローグなんですね。
お馴染み定番の・・
Summertime Ella Fitzgerald and Louis Armstrong