このコーナーも今年最後となりました。50~55回まで身体の一部を取り入れた言葉を
シリーズで拾ってみましたが随分たくさんあることに改めて気が付きました。 まだ
拾い切れていない言葉もたくさんあるようですが、かなり長いので打ち切りとしました。
今年最後のコーナーは、タイトルとはちょっと異質な「言葉遊び」を取上げてみま
した。 というのも、先(12/26)の読売新聞「くらし」欄に『言の葉巡り』(編集委員、
伊藤剛寛氏)の記事を見つけ、触発されて少し勉強もかねて、新聞記事の他ネット検索
などしながら言葉巡りをしてみました。
新聞記事の出だしに、滋賀県で掲示を見かけた・・『わたSHIGA輝く・国スポ・障
スポ2025』(来年の国民スポーツ大会)から始まり、『トキはなて 君の力を 大空へ』
(新潟県)、『いちご一会栃木国体』(栃木県)など、「重義法」と呼ばれる言葉遊び
から始まっています。
(シガマンマ・ピースより)
ウイキペディアに「言葉遊び」で引くと、『言葉の持つ音の響きやリズムを楽しん
だり、同音異義語を連想する面白さや可笑しさを楽しむ遊びである。』とあり、代表例
として・・
語呂合わせ、ぎなた読み、駄洒落、回文、地口・・などの区分がたくさんありました。
ぎなた読み というのはご存じの通り、「弁慶がなぎなたを持って」の文の区切りを
間違えて読む・・「弁慶が、なぎなたを持って」というところを「弁慶がな、ぎなたを
持って」と読むことをいいますが、例えば「ひるるすばんに来い」は「昼は留守だから
晩に来てくれ」なのか「昼留守番に来てくれ」と言っているのか? 「ここではきもの
をぬいでください」は、履物をぬぐのか、着物をぬぐのか・・「くるまでまつ」は、
車の中でまつのか、来るまで なのか。
(youtubeより)
語呂合わせは、よくありますね。 カステラ一番電話は二番(昔、文明堂のCM)、
ニ升五合(ますます繁盛)、4649(よろしく)、1868年(いやぁ、ロッパ君明治だよ)。
数学などで、√2=1.41421356(一夜一夜に人見頃・・)、あの円周率 π=3.141592
653589793238462643383279・・(産医師異国に向こう、産後厄なく産婦宮代に虫
散々闇に鳴く・・。化学で金属のイオン化傾向の順番は、Li K Ca Na Mg Al Zn Fe Ni
Sn Pb Cu Hg Ag Pt Auと難しいですが、これを リッチに貸そうかな、まぁあてにすな
どすぎるは禁。 水溶液中で陽イオンになりやすい金属の順で、リチュウム、カリウム、
カルシウム・・とイオンになり易く、鉄(Fe)は銅(Cu)よりも‥そして最もイオン化
しにくいのは金(Au)なんですね。
(時事通信より)
駄洒落・・では、アルミ缶の上にあるミカン、トイレに行っといれ、校長先生絶好調、
小咄では、隣の空き地に塀が出来たんだってねぇ。へぇ~。 隣の空き地に囲いが出来
たんだってねぇ。かっこいい~。これ、どいつんだ、おらんだ。さらにナンセンスでは、
おっさんディーゼル(日産ディーゼル)、センタッキ―・フライドチキン(洗濯機・・)
などなど落語などでも出てきますね。
地口の例では、お前百までわしゃ九十九まで→お前掃くまで、わしゃ屑 熊手。舌切り
雀→着たきり娘。しず心なく花の散るらん→しず心無く髪の散るらん。韻を含むだけで
意味のない・・美味かった(馬勝った)牛負けた。美味しかった(大石勝った)吉良
負けた。驚き桃ノ木山椒の木、狸に電気に蓄音機。恐れ入りやの鬼子母神 ・・・
どうも! 年の瀬の気ぜわしいところに ばかばかしいお話で申し分けありませんでした。
最後に新聞のことばから、そろそろ年越し蕎麦の来る頃で・・
それでは皆さん、よいおだしを!
(ネット画像より)
Nothing Can Stop Me Now【どうにもとまらない】山本リンダ 英語Ver.