蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

春日大社展  (bon)

2017-03-09 | 日々雑感、散策、旅行

 一昨日(3/7 火)、開催期間も終盤となった特別展「春日大社 千年の至宝」に行って
来ました。 JR上野駅 公園口は、かなりの人出で混んでいました。 上野公園は、修学
旅行生らしい団体もいたりして、動物園方面に流れて行きました。

 東京国立博物館 平成館は、午前中だったせいか、終盤にしては比較的ゆったりと鑑賞す
ることが出来ました。 春日大社は、奈良公園の奥にあり、朱色の鳥居も何となく近しい
存在に思えていましたが、こうやってそれらの遠い12~17世紀前の秘宝を前にして、歴史を
感じ、刀剣の精緻な図柄や材質から、高度な技術、芸術性に加えて、当時のこれら階級の
豊かさが偲ばれてくるのでした。

             東京国立博物館 平成館
          
 

 特別展は、第1章を神鹿の杜(しんろくのもり)、2章は平安の正倉院、以下 春日信仰を
巡る美的世界、奉納された武具、神々に捧げる芸能、春日大社の式年造替 と6章に区分
された見ごたえのある展示でした。 鹿島立神影図(かしまだちしんえいず 14~15世紀)
は、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、鹿に乗って春日の地に降臨した様子が描かれて
おり、その背後には大きな月が出ている若草山も添えられていました。この図は、後小松
天皇が奉納されたものと伝えられていましたが、これらの宝物は、天皇や貴人からの奉納に
よるのだそうです。

 このように、鹿を神の使者として捉え、優雅な姿を図や屏風に、そして金銅鹿像などの
数々の展示に、奈良公園の鹿とのつながりを連想しましたが、この鹿も今では増殖しすぎて
害を及ぼす動物として敬遠されているのも時代変化ですね。
 蓼科農園では、かって、鹿被害にあったために、毎年鹿対策を施しているのです。

 今一つ分かりにくかったのですが、神は仏が仮の姿で現れたとする、神仏習合を表した図
などもありました。何とかの命が釈迦如来であるとか・・平安時代の中ごろにはこのような
考えがあったということですね。

 これらの宝物の他、実物大の春日大社第二殿が設えられていたり、ちょっと雰囲気を変え
る万灯籠の展示コーナーもありました。

        春日大社第二殿(実物大)
         (asoview-newsより)


       灯籠展示コーナー
         (asoview-newsより) 

 

 ゆったりと鑑賞して、外に出ると、やや冷ややかな風がむしろ心地よく感じられたの
でした。 上野は、2月初めに東期会で来た時と比べて、あれから1か月とちょっと過ぎた
だけですが、人の出はがぜん多くなっていました。 桜並木の通り両サイドには、早や赤い
ぼんぼりが掛けられ、まだ蕾は固い桜も下旬には開花して大賑わいとなるのでしょう。

       表慶館をバックに満開のヒカンサクラ
         

 

       国立西洋美術館横からのスカイツリー
        

 

 

 

 

 

 

 

 


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