蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

わけぎ  (bon)

2017-03-07 | 日々雑感、散策、旅行

 いきなり “わけぎ” とはどういうこと・・?

 3月5日(日)の朝 NHK番組、「うまいッ!」を見ていましたら、たまたま わけぎ 
やっていました。驚いたことに、私は関西人ですから、子供のころからよく知っていま
したし、ぬた(酢味噌和えっていっていました。)も食べたことがありますけど、番組で
関東の若い人たちにインタビューしていましたら、何人かに一人くらいしか理解されてい
なかったのです。 へぇ~ そんなものなんだ! と思いました。 
 専門家の方が、言っていましたが、ネギは、年間40万トンほどの生産量があるのに比し
て、わけぎ は、わずか0.8%くらいで、しかも、年中出回っているものではないから、
どうしても関西方面、とくに広島県の生産量は、全国の6割ほどを占めているとかですから、
なかなか関東まで回ってくることもないのでしょう。と。

 分葱の生産量           ネギの生産量 (共に、foodslinkより)
    


 そんなことから、わけぎ について少し調べてみることにしました。
ウイキペディアには・・・

 「ワケギ(分葱)とは、ネギ属に属するネギとタマネギの雑種、緑黄色野菜の一つであ
る。球根性多年草。ギリシアが原産地であるスカリオンの一種。日本では広島県尾道市が
全国出荷量日本一である。」とありましたが、要するに、ネギとは、違うということです。
ネギは、で増えますが、わけぎは球根で増えるのです。

        わけぎ
           (ネット画像より)
 

 で、味はといえば、ネギのようにツンとくる強い刺激臭は無く、マイルドな感じで辛み
が少ない・・栄養価もβカロテン、ビタミンCなど豊富であるそうです。

 ネットを見て行きますと、関東でも“わけぎ”というのがあるそうですが、これは関西で
言う わけぎ ではなく、“わけねぎ”を わけぎ といったりして混同してるようです。
わけねぎ は、ネギの一種で、葉ねぎと同じ部類だそうです。つまり、種で栽培される。

 また、見た目にはとてもよく似ていて混同しやすい “あさつき” がありますが、
これもネギとは異なる種類で、あさつき は、ネギ属エゾネギの変種で、もともとは野草の
1種で、今でも自生しているものが多くあるといいます。 あさつき も球根で増える
ところは わけぎ と同じですが、わけぎよりやや細い傾向があります。


 ついで・・といっては何ですが、ネギについて一覧してみました。(foodslinkより)
白ネギ(根深ネギ)

 ・千住ネギ  もっとも一般的な、白ネギで長ネギともよばれるものです。
   私も、昨年市民農園で栽培し、大変重宝しました。蓼科農園では、早くから栽培
   しています。

               

 ・下仁田ネギ  群馬県下仁田町の特産。上州一本ねぎ、殿様ねぎなどともよばれ、
  太く短いねぎで、白い部分だけを使います。甘味、辛味共に強く、煮物によく使い
  ます。蓼科農園でも栽培しています。

               

 ・赤ネギ、曲がりネギ、加賀ネギ   赤ネギは、山形県庄内地方では「平田赤ねぎ」
  として伝統野菜の一つとなっており、曲がりネギは栃木県の特産のようです。

               

青ネギ(葉ネギ)

 ・九条ネギ 関西方面で一般的な青い葉の部分を食べる青ネギの代表ですね。京都の
  伝統的な野菜の一つで、口当たりがやわらかで甘味があり、葉の内部にぬめりが
  あり、霜が何度か降りるとこのぬめりが多くなり、甘味が強くなるのです。

               

 ・万能ネギ 九条ネギを密植して育てて、若採りしたもので、福岡のJAが商標登録した
  商品名(ブランド名)です。種ではないのですね。

 ・小ネギ 青ネギを若採りしたものを総称したもので、万能ネギなどもこの種とみなせ
  るようです。また、アサツキと間違いやすいです。

別種

 ・葉タマネギ  普通のタマネギを、少し根が膨らんだ頃に収穫したもので、玉ねぎと
  青ネギの両方の美味しさを楽しめるのですね。

                

 ・リーキ 地中海沿岸地方原産の西洋ネギで、白い部分がやや太く、下仁田ネギに似て
  いるといいます。根深ネギと同じように使用されます。

                 

                

 ネギの分類は、以上ですが、わけぎ の呼び方を、熊本県では一文字(もしくは人文字)
と呼び、大分県では千本(チモト)と呼んでいる。 また、南九州では千本(センモト)
と呼ばれ、沖縄方言ではビラというそうです。 
 熊本での“ひともじ(一文字)”という呼び方は、かって当ブログにご紹介しました、
“二文字(ふたもじ)”を思い出しました。その昔、ネギのことを“き”と呼んでいた
そうで、宮中では、ものごとをズバリそのように言うのではなく、宮言葉で、これを
“ヒトモジ”といい、古典野菜のニラを“フタモジ”といっていた・・というのでした。
この時のブログは、「ルリフタモジ」という草花のお話で、何故フタモジという名がつい
ているかという内容だったのです。
 

         市民農園で栽培中の長ネギです。(2016.12頃)
           

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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玉ねぎのぬたを食べました! (pooky)
2017-03-09 23:51:48
分葱を収穫し茹でぬたにして、 
酢味噌和えで美味しくいただきました。
もう一つ区民農園返還のため植えていた玉ねぎ(まだネギと同じ太さ)を抜くことになり、分葱と同じようにして食べました。
Bonさんの解説にあったようにこの玉ねぎ美味しかったですよ。蓼科で植えている玉ねぎを春に間引いた時には、ぬたにして食べることができますね!
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楽しみにしています~ (bon)
2017-03-10 11:02:21
pookyさん、区民農園途中で閉鎖となり、残念でしたね。 そのために、生育途上のタマネギが、途中で抜かれてしまって・・。しかし、そのおかげ?で、タマネギのぬたを賞味した・・。これって、贅沢ですね。
蓼科では、味見程度でお願いします。
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