差塩と趣味の世界

故郷 福島差塩の想い出と徒然なる盆栽奮闘記

寒椿

2020年11月21日 | うんちく・小ネタ

 このところの陽気は、季節外れの暖かさである、そうした中でもサザンカに続き冬の季語と言われる寒椿もほころび始めたのでアップしてみた。今年は剪定時期もよかったこともあって花付きがいい。寒椿は、冬の寒さの中で凜と咲くイメージがあるが、温かい朝日を浴びて咲く姿もいい。

 ところで昨日の新聞に柳美里の作品「JR上野駅公園口」が全米図書館賞に選ばれたというニュースが載っていた。

 「上野駅公園口」懐かしいところである。貧乏学生の頃、アルバイトに精を出し大晦日に帰省するとき必ずそこを利用させられたからである。国鉄では混雑を避けるために公園口側に大きな長いテントをいくつも張り乗客を捌いたのである。テントでも寒風吹きすさぶ中、汽車に乗る順番を待つ自分を思い出した。帰省は鉄道オンリー高速道路も帰省バスも無い時代である。

 当時は、戦闘帽を被り白衣を着た傷病兵が恵みを請うて公園によく佇んでいた。中には偽傷病兵もいたという。小説はそれより十数年後の話のようだが是非読んでみよう。ああ上野駅。

 昨日は 8,767歩