ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に、、、芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」の書き出しである。
昨日の朝、ミニ池を覗いてみると羽化間もないであろうか小さなトンボが水面でもがいていた。すくい上げ近くの葉に留まらせてやる。よく見ると蜘蛛の糸が絡まり羽の一枚が折れ曲がっているではないか。そこで棒の先に留まらせ爪楊枝で糸を丁寧に除いて曲がった羽を伸ばそうと試みる。癖が着いたのか、また折れ曲がってしまう。何度も何度も試み、もどらないよう楊枝で挟み抑えてみる。しばらくして放しても曲がらなくなった。ホッとして眺めていると羽の正常に気づいたのか、あっという間にブドウ棚の上の方へ飛んでいった。
お釈迦様ではないが、いいことしたなと暫し心が満たされる。羽化した喜びを自然の中で充分愉しみ、そして伴侶と連れだって産卵しにおいで、、、。
昨日は 10,338歩