さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

熊本城に行く

2014年02月05日 | 九州シリーズ



熊本二日目は市内観光。まあ当然お城見物から始めると(=゜益゜):;*.’:;



加藤清正の銅像が立っていました。ご当地ヒーローですからねー。



お城に行くと、建物も見物しますが、こういった古い樹木が残っているのを見るのも
楽しみのひとつです。侍たちが見たそのものかもなぁ~とか考えて^^



こんな斜面に立っている大木も、お城を建設したときにはなかったのか?



さて入り口にやってきました。ちょっとワクワクしますね。



ジャジャーン!まだ午前中なので、人もまばら。こうやっていま画像のなかで見ると
まるでおもちゃのよう?

       *              *              *

 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の

世は住みにくい。
 住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと
悟った時、詩が生まれて、畫が出来る。

有名な「草枕」の冒頭です。主人公は熊本市から少し離れた小天(おあま)という
温泉に行き、ブラブラと過ごしています。ちょっと俺のひとり旅と似てるな…。
ま、あちらは俳句を作ったりしており、酒を飲んではいないようですが(゜曲゜)

それにしてもこの名文句、いきなりつかみますよねー。私も都会を引き払って
どこか住みよいところに引っ越したいと常々思っております。今回やってきたこの
熊本も少しいいな、と思っているわけです。漱石は熊本に2年もいなかったよう
ですが、私だってやっぱりどこに行っても住みにくいと悟ることになるのかし~ら。

 世の中はしつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、いやな奴で埋っている。元来何しに世の中へ面を曝しているんだか、解しかねる奴さえいる。しかもそんな面に限って大きいものだ。浮世の風にあたる面積の多いのをもって、さも名誉のごとく心得ている。五年も十年も人の臀に探偵をつけて、人のひる屁の勘定をして、それが人世だと思ってる。そうして人の前へ出て来て、御前は屁をいくつ、ひった、いくつ、ひったと頼みもせぬ事を教える。前へ出て云うなら、それも参考にして、やらんでもないが、後ろの方から、御前は屁をいくつ、ひった、いくつ、ひったと云う。うるさいと云えばなおなお云う。よせと云えばますます云う。分ったと云っても、屁をいくつ、ひった、ひったと云う。そうしてそれが処世の方針だと云う。方針は人々勝手である。ただひったひったと云わずに黙って方針を立てるがいい。人の邪魔になる方針は差し控えるのが礼儀だ。邪魔にならなければ方針が立たぬと云うなら、こっちも屁をひるのをもって、こっちの方針とするばかりだ。そうなったら日本も運の尽きだろう。

これも激しく同意しますね~。こういう嫌なやつらの顔が2つ3つ浮かんできますが、
私も同じようにがんじがらめの社会に組み込まれているわけですから、もしかすると
お互い様で、誰かの頭のなかには私の顔が「御前は屁をいくつひった」と後ろから
つぶやいている連中のひとりになっている可能性もあるんじゃないか、とも思ったり
したのでした。