さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

熊本城 本丸御殿

2014年02月08日 | 九州シリーズ



熊本城の本丸御殿です。加藤清正によって創建され、西南戦争で焼失したのですが、
平成20年に復元されたそうです。つまりまだピッカピカ^^;



縁側も広くて素晴らしい作りです。総檜作りなんだってー。



一番奥にあるのが対面所になっている昭君之間。すんげー豪華な金ピカ作り。



「昭君之間」というのは、前漢の時代の話で、匈奴(モンゴル)に嫁がされた悲劇の
美女、王昭君の物語が描かれているからです。

漢の元帝は、匈奴へお嫁さんを送るときには一番のブスを選んでいたそうです。
宮女たちは絵師に賄賂を贈って美人に描いてもらったそうですが、王昭君だけは
そういうことをせず、ブスに描かれたものだから白羽の矢が立ってしまったのですw

元帝は送り出すときになって、王昭君が絶世の美女であることがわかってびっくり
仰天!時すでに遅し。もったいねー!と思ったのでしょうか、激怒して絵師を斬首刑
にしたそうです。



私が気になるのは、加藤清正がこのような中国の紀元前の物語を、なぜこのお城の
一番大事な部屋に描かせたのか、ということです。やはり日本も東アジア一帯の、
大中華圏の一番はずれにある、ということを意識していたのでしょうかねェ。



素晴らしい絵です。生活空間のなかに美が組み込まれているんですよね。。。