さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

双葉を散策するがなにもない

2022年07月10日 | 東北シリーズ


原子力災害伝承館を見たあと、海岸方面に向かって歩いて見ました。地図によれば、
その先には「復興記念公園(見晴台)」があるはずだ。しかしまあ津波にやられて
放射能があるから復興は進まないし、広々とこのような景色が広がっています。


ぽつんと一軒家。手前には建物の土台か?こんなとこ除染もしてなさそう。


見晴台なんてあるの? まさかあの土手? たまにダンプカーが通ります。
突然大音量が鳴り響きました。どうやらトラックがスピーカーを載せてやってきます。
この何もないところですごい音。ゴジラの映画の音楽です。すれ違う時には耳を
ふさがなければならないほど。「放射能汚染水を海に流すな」と書いてありました。
「地元の合意を得なければ流しません」と言っていたのに、どうやら強行して流す
ことに決めたようですね。

「パイプで沖合2㎞のところで放出しますから大丈夫」なんて言ってましたっけ。
麻生さんが「飲めるくらいきれいだ」と言ってましたね。ならパイプで沖合にもってく
必要ないんじゃ??


おお、あれが見晴台か。まだ建設中でした。そもそも完成していても、あそこで
あの上に登って何か景色が変わるかな?


どうやら広い広い公園になるようです。人が戻らないけどねー。まあ整備することが
大事なのかしらー。


伝承館に戻ってきました。左にあるのは「双葉町産業交流センター」です。


おお、これだけ広い芝生だから、ロボットに整備させてるのかー。無言でゴトゴト
目の前を通過していきました。人がいなくてロボットだけが動いてるなんて、まるで
星新一のSF小説を見ているようでした。


伝承館の前には、被災した消防車が展示されていました。これじゃ生身の人間は
たまったもんじゃないなーw


「原子力郷土の発展豊かな未来」って、嫌味ですよねえ。
なぜこんなのが展示されているのかというと。。。


双葉町の商店街にはこんな看板があちこち掲げられており、放射能で全員が避難した
あとにもこんなふうに残っていたのです(゚Д゚;)

苦笑するしかありませんが、とにかくこういう嫌味が展示されるだけでも日本はまだ
ましだなあ、と思うのでした。「原子力、明るい未来のエネルギー!」