さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

浪江から相馬へ

2022年07月16日 | 東北シリーズ


道の駅なみえから駅に向かっています。このあたりは津波でやられたエリアでしょう。
道路は立派になっていますが、家は点々としています。


これで「町中」というわけですが、見晴らしがよくなっちゃってw


ここに新しく家を建てて住もうという人はあまりいないよなあ。。。


頑張って残りたい人、戻ってこようかと考えている人たちも、見通しが立ちません。


駅の近くで広~い庭付きの家でも建てられそうですけれどねー。


駅のすぐ横では、「移住相談」をやっていました。しかい路地裏も酒場もほとんど
ないからなあ。。。


さてさて次の電車が来るまでまだ1時間半ほどあります。ずっと歩いてきたけれど、
ついに喫茶店どころか、何かの「店」もなかった。つか「人」も見ないぞw

ブラブラしていたら、警察官が駅に来ました。パトロールなのでしょう。しばらく
付近をウロウロしていました。いるのは俺ひとりなので、気になるとしたら俺でせう。
住民ではなさそうだし、道の駅に車で来てるひとはちらほらいたけれど、町を歩いて
何をしてるんだかわからない人は俺だけです。空き家が多いので泥棒もいるという
のは聞いたことがあります。でもまあ能天気なおっさんですからね。もし磐城壽を
1本やらかしていたら昼から無人の町で酔っ払って怪しいよねーw


「来た」けどなあ。三陸の津波後には仮設商店街などが次々に建って、支援の気持ちも
こめて行って飲んで食ってしたけれど、放射能汚染地域はそもそもガランとしている
ので、こりゃあ応援のしかたも難しいぞ。


駅で本を読んで過ごし、次の目的地、相馬に向かいます。
広がる田んぼも汚染されて放棄するしかなかったところ、なんとか数値が低くて
風評を乗り越えて復活したところ、そしてその中間でずっと苦しんでいるところが
あるのでしょう。


南相馬にある原ノ町で電車を乗り換え。電車が通ってなかった前回はここまでバスで
来たんです。45分待ちという微妙な時間だったので、外に出て一服だけしました。


というわけで相馬駅に到着。しゃれた駅舎です。少し大きな街なので、繁華街なんかが
あるかな?東海、双葉、浪江と寂しい町を渡り歩いてきたからなあー。


商業地域、繁華街なんかがないなー!歴史ある街だろっ!若者いないのか?
老若男女、みんなどこに行くの?どこで過ごすの? やっぱり車で郊外のイオン、
てなことなんですかー。


地図ではラーメン屋が表示されていて、昼飯にどうかなと思っていたけれど、
街道沿いのああいうやつじゃあまり入る気はしないなあ。酒場もああいう感じの
チェーン店だったら絶対入らないしね。ここも城下町なんだけど、にぎわいの
あるエリアはないのかぁ?

ホテルのチェックインの時間まで少しあるので、何か店はないかと見ながら歩いて
きたけれど、ぜんぜんないっw 魅力のない町だなあ。。。 しかたなく、俺が
嫌いな米国チェーン店、Mうんぬんに入る。何十年ぶりくらいだよ。このブログでも
初めてでしょう。普段は「他に何もなくても入らない」というくらいな気持ちなんだ
けど、こんときゃ別に切羽詰まってなかったけれど、ふとそういう気になったんです。

コーヒーと、ポテトのSを注文したら、何やらサービス期間でLサイズがSと変わらない
値段だったので、Lを注文してポテトをせっせと食べる。するとかわいい小さな子供
たちが親に連れられてやってくる。はしゃいですごく嬉しそう。普段から「こんな店が
増えるから昔ながらの町が衰退するんだよ」とか「世界中どこに行っても同じもの
ばっかりありやがってうんざりだ」と思っていたけれど、子供たちがあんなに
喜んでいるなら、それもいいのかなあ、と思い直したのでした。俺はじーじか?


さて予約したホテルに到着。なんだこれは?! コンテナだよ! ( ゚Д゚)・・・
C-Styleなんて名前だったけど、それって「コンテナ・スタイル」ってことだったの?
こりゃ~たまげた。


入って見るとこんな感じ。コンテナだったら内部は灼熱だろうけれど、エアコンが
効いているからそんなことはないし、防音もきちんとしていると書いてありました。
ただちょっと狭いだけなら別に問題はないか?小さいがユニットバスもあります。


というわけで、駅の反対側、地図によれば商業エリアとなっているところに飲みに
出かけました。ネットで目星をつけておいた店は、なぜか暖簾が出ておらず、
しかたなく歩いて回るが全然酒場らしきものがありそうにないぞォwww
相馬市民はどうやって暮らしてるのよ! 下町育ちの俺にはこういう景色イヤンw


ようやく「らしき」酒場がありました。


入ってみると、店員は若者ばかりの店でした。東京の繁華街みたいじゃねーか。


全国の銘酒もちらほらありましたが、当然福島の地酒を攻める。飲んだことのない
「陣屋」「蔵太鼓」「東豊国超」なんてのを頂きました。福島と言っても浜通り、
中通り、会津と地域、文化の違いがあり、酒もまとめて「福島の酒」と言われたって
困りますなあ。私は浜通りの磐城壽は別として、やはり会津の酒に思い入れがあります。
ま、そこでも会津若松と喜多方を一緒にするな、と言われそうですが^^;


ううむ、少し物足りない気分。街が寂しいんだもん、しかたない。まだまだこれから
先に行くべき酒場があるってか。