千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

夜桜坂

2010-04-05 00:01:34 | 千里山花物語り

 今年の桜の開花は例年にも増して早かったようですが、結果的に途中の寒気の戻りも多くあって、今週末が天気にも恵まれ良いお花見日和となりました。
 土曜日の夕刻に近くの千里山団地へ、両側に桜並木が続く「桜坂」の夜桜を見に行きました。千里山に住むようになってもう20数年になりますが、通り道の夜桜を見上げることはあっても、余りに間近にあるとわざわざそれを見に行くことはありませんでした。会社や仲間と酒肴を楽しみに花見に行くということでもなければ、まだ花冷えのする時間に出掛けていく気にはならないのかも知れません。
 この千里山団地を覆う桜並木も、数年後の駅周辺再開発事業に伴う造成工事で、その殆どが残されないことになりました。阪急電車の線路に沿ったところだけが、古木は新たに植え替えられるとしても、これからも桜並木として続いていくようです。千里山駅ホームの桜と線路沿いの桜並木、そして家々の庭木として植えられているものが、「桜咲く千里山」を担っていってくれるのでしょうか。
 「桜坂」の辺りも将来的には民間マンション業者に売却される予定とのことで、おそらくこの千里山の名所も無くなってしまうことでしょう。千里山で建てられるマンションのパンフレットを見ると、住環境の写真で「桜坂」が雰囲気良く紹介されているのが矛盾して皮肉ですが‥‥。
 今年も団地の住民と、まちづくり協議会の有志などボランティアが集まり雪洞を点けました。実を言うと個人的にはこの昭和チックな雪洞が余り好きではありませんでした。最近は木の下からライトアップされる美しい桜の映像が、テレビ中継や観光ポスターなどでよく見られます。その雪洞もあと数年と聞きますと、やはりノスタルジックな気分になるものです。参加した知人の話では、団地の住民の方達が仮移転していても、季節には取り付けに来ると話しておられるようです。

※ 千里山団地の夜桜を撮影していたら、通りかかる車も気を遣ってか、ヘッドライトを消して上がってきてくれました。
※ 翌日曜日は春らしく暖かい花見日和でしたので、千里山団地の桜並木を一回りし撮影してきました。
線路に沿った桜並木 ・駅から図書館への桜並木 ・ポンプ場公園の桜並木 ・高砂からの桜並木 ・桜坂