阪急電車に乗ると「休肝日を、ぜひ。休肝日に、ぜひぜひ。」という巧みなキャッチコピーと共に、キリンビールの新製品「休む日のAlc.0.00%」の広告が張られていました。肝臓に効く成分の回復系アミノ酸オルニチンが400mg(しじみに多く含まれる成分で、しじみ900個分に相当。この商品のオルニチンは、協和発酵バイオ株式会社の発酵法で生産)含まれているという触れ込みです。
確かに最近は休肝日といって、週の内一日はアルコールを飲まない日を設けた方が良いと言われています。肝臓は「もの言わぬ臓器」とも言われ、主に解毒や合成というまるで工場のような働きをしている大事な器官ですが、かなり無理が利くように造られている反面、何か症状が出てくる時には相当に進んでいる場合が多いようです。毎日働きずめの肝臓を休ませるのはとても健康には良いことです。
ビールの消費が落ち込み、その分新ノンアルコール・ビールテイスト飲料が飲まれているようですが、休肝日ともなればビールは飲んで貰えなくなる分けで、それを逆手に取ったキリンビールの新製品は面白い発想だと思います。
ただ、休肝日と言うならばアルコールだけではなく、食べ過ぎや食品添加物などの摂取も含め、全体的な過労から肝臓を開放してやることも、本来の意味から言えば必要ではないでしょうか。「休腎」も合わせて、週1日のプチ断食をするのも良いかも知れません。