昨日のブログでは自転車乗りの練習を見て父のことを振り返ったのですが、今日は4年前に亡くなった母を想う一日となりました。
母が亡くなった想い出にと千里山の親しい方達に頂いた黄色のシンビジウムが、岸和田に住む姉に2年前に株分けの世話をして貰っていて、それが今年も無事に花を着けたので、春らしい気持ち良いベランダで母のことを想い出していました。すると夕方に姉から久しぶりに電話がありました。
「今日、田舎の兄さんから筍が送られてきて、さっきお礼の電話を入れたら、今年の秋はお母さんの法事をすると言っていた。」
「もうそんなに経ったの‥‥早いね。」と母のことを姉と少し話しました。
そしてその夜のことですが、就寝中になぜか目にゴミが入ったようで途中で目が覚め、目薬を差したり洗面器に水を張り目をパチパチさせたりしましたが、なかなかゴミが取れませんでした。
明日は日曜日だし病院に行けるかどうかと、眠れないままに思案を巡らせていると、昔こんな時には母が自分の舌を幼い僕の目の中に差し入れて、痛いゴミを舐め取ってくれたのを想い出しました。その時の母の舌の温もりとヌメっとした不思議な感触、抱きかかえられた豊満な母の胸の匂いや、緊張した幼い僕の両手の強ばりが懐かしく蘇って来ました。
その後はうつらうつらと、まんじりともしないままに夜が明けました。すると違和感はまだ残るものの、涙で流れてしまったのか、或いは溶けてしまったものか、嬉しいことにほとんど気にならなくなっていました。
※ 2010年の母の日は、5月の第2日曜日ですので、5月9日になります。