千里山ブラウズ

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老舗喫茶店の閉店

2010-04-23 00:01:15 | Weblog

 僕のサード・プレイス(自宅・オフィス以外のもう一つの創造的な場所)ということで何回か紹介させて頂いた、梅田の阪急三番街にある老舗の喫茶店「北のアメリカン」がとうとう無くなってしまいました。最近はよく立ち寄る機会がありましたが、3月末の日曜日をもって“僕に黙って”突然の閉店でした。
 近年はホワイティー梅田店を閉め、阪急三番街店に絞っての経営となっていましたが、この不況下と新しい感覚のイタリアン・カフェの台頭で、純喫茶スタイルではなかなか新しい顧客が出来にくかったのかも知れません。またこの喫茶店では全席が喫煙OKということで、最近の禁煙・分煙の流れに対応していくことも難しかったのではないかと想われます。阪急三番街の放送で分煙コーナーの案内を聞きましたが、最近の社会の流れで各店内では全て禁煙のルールが出来たのかも知れません。
 ここのコーヒーは普通のブレンドはかなりヘビーであり、軽めを所望する客にはマイルドという選択肢がありましたが、それでもアメリカンとは程遠いこだわりの味でした。僕は一度マイルドを注文してみましたが、直ぐにブレンドに戻してずっとそれで通しました。
 雰囲気が落ち着いていて食後や打ち合わせ以外でも、気分転換でわざわざ梅田まで出掛けて、この片隅でデザインのコンセプトやアイデアを考えたりしました。趣味の歌作りのメロディーや歌詞を考えるのにも、良くこの店の丸い木テーブルを利用しました。電車賃や少し高めのコーヒー代を費やしても、良い考えや方向性へのヒントが思い浮かべば安いものです。そんなサード・プレイスの一つが無くなりとても残念です。