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両親と行く、温泉と紅葉のドライブ(片山津温泉~福井・越前武生~九頭竜)

2010-11-21 18:04:07 | クルマでドライブの部屋

<11月5日>
 両親が以前、福井にどうしても行きたい所があると言っていた。そこで、温泉と紅葉狩りを兼ねて両親と妻と僕の4人で福井方面に行くことにした。
 金曜日の午後、僕も妻も仕事の時間休を取り、大急ぎで家に帰った。そして、3時少し過ぎくらいに豊田の自宅を出た。この日は単なる移動日で、東名三好ICから高速道路を走り、予約しておいた石川県片山津温泉に向けてクルマを走らせた。ただ、父は心臓に疾患があり、休憩を頻繁にとらなくてはならないので、まずは養老SAで、そして目的地の手前の尼御前SAで休憩をとった。米原から北陸道に入った辺りから雨が降り出したが、クルマの流れはスムーズで、順調には走ることができた。
 普段はFRの2ドア・クーペに乗っているが、今回のように家族でのドライブはトヨタVOXYだ。1BOX特有のふわふわ感を嫌い、30㎜ダウンのローダウン・サスに替えてあり、高速走行やコーナーの続く道でも比較的安定した走りを楽しむことができる。それに、たかが30㎜Dscf5211 とは言え、小柄で高齢の両親の乗り降りにもかなり優しくなっていたようだ。
 予約しておいた片山津の旅館は、父がインターネットで調べ、「安くていい旅館があるという父のお薦めの「片山津古賀の井」だ。80を過ぎてインターネットを操る父を僕はすごいと思っている。
 家を出て3時間ほどの6時過ぎに旅館に着いた。広い部屋に柴山潟のImg_1195 明眸、あわびに松茸にズワイガニなどのおいしい料理で1人10000円少々。今回は料理と部屋をグレード・アップして予約したが、部屋も料理も標準だったら8800円と、父のお薦めどおりかなりリーズナブルだ。ただ、建物は古く、部屋もそれなりの古さで、それだけが難点だったが、それを差し引いてもかなりお得感は感じられる。
 旅館に着いてすぐに食事をお願いした。料理は、値段からは想像できないくらい豪勢で、Img_1196 特にあわびの蒸籠(せいろ)蒸しはほっぺが落ちそうなほどおいしかった。普段はすごく少食の母も、いつもの3倍くらいは食べ、食べ過ぎで苦しそうにしていたほどだった。
 食事の後は温泉だ。僕は天然温泉と書かれたお湯に入ったが、やっぱり温泉は気持ちがいい。のんびりゆっくり温泉を楽しみ、部屋に戻った。
<11月6日>
 朝8時に朝食をいただき、部屋に戻ってすぐまた温泉に入った。つくづくいい気持ちだ。Dscf5208 天気もよく、お風呂から眺める柴山潟の景色もすばらしかった。
 9時頃にチェックアウトし、北陸道を走って、父がどうしても行きたいという場所がある越前市武生まで行った。カーネビに入力する時に、父が行きたい所が分かった。それは、僕たち家族の姓の名の神社だった。武生ICを降り、カーナビの指示どおりにクルマを走らせて行くと、武生駅に近い市街地に僕たちの姓と同じ「F垣神社」があった。これも、父がインターネットで調べた神社だ。
 鳥居や柱、いわれの記された看板などに僕たちの姓が書かれていることに、なんとなく不思議な感じがした。看板に書かれている文章を読むと、徳川の家臣、本多氏によって建立さDscf5215 れたことが記されていた。たしか、本多氏は三河徳川の家臣だったはず。僕の住む三河と何か関係があるかもしれないようにも思えるが、よく分からなかった。できれば、神社の名前の由来を知りたかったなあと思いながら、F垣神社を後にした。
 武生の街を抜け、武生ICから福井ICまで北陸道を走り、福井市の一乗谷朝倉氏遺跡に寄ってみた。
 一乗谷朝倉氏遺跡は、山に囲まれた戦国時代の遺跡で、そこには武家屋敷跡が広がり、湯治の遺稿や井戸跡などが当時のままに区画されていた。一部は復元され、当時の武家Dscf5229 屋敷や商店などが再現された資料館になっていて、戦国時代の街並みを散策できるようになっていた。掲示された資料によると、かつてソフトバンクの携帯のCMの撮影地になったそうだ。その雪が積もった武家屋敷の通りのポスターには僕も見覚えがある。
 身障者手帳を持っている父に気遣いながら4人で昔の通りを散策するこDscf5235 とにした。当時の銀行や米屋、反物屋などの復元された街並みを歩いていると、お茶屋さんが出店を開いていた。抹茶とお菓子のセットが400円。大きな傘の下で、おいしい抹茶を味わい、復元された街並みを出た。天気もよく、周りの山々はうっすらと紅葉が始まっていて、いい雰囲気だ。
 一乗谷を出て、R158美濃街道を西に向かい、九頭竜湖の紅葉を楽しむことにした。紅葉のシーズンでもあり、渋滞を心配しながら九頭竜に向かったが、思ったよりもずっとクルマの流れはよかった。途中の道の駅「九頭竜」で休憩を取ると、道は上り坂にさしかかった。快適に走っていると、高度が上がるにつれて紅葉の美しさが増してくるのが分かる。
 九頭竜の紅葉は見頃の少し手前くらいで、山々は赤や黄色、オレンジに朱色が入り交じDscf5241 った色とりどりの装いで、自然の絨毯のような美しさだった。僕は、真っ赤に染まる紅葉より、美しい模様のような紅葉の方が好きなので、九頭竜の紅葉は感動モノだった。写真を撮りまくる父のうれしそうな顔も、僕にとってはうれDscf5243 しいものだった。
 4人で紅葉を十分に楽しんだ後、そのままR158で岐阜県白鳥に出て、郡上八幡からR258で峠超えをして郡上市和良までクルマを走らせた。八幡からしばらくは、急カーブの続く狭い上り坂で、「本当にこれが国道?」と思うような道だった。学生時代にラリーを少しかじった僕にとっては、愉快でたまらない。ただ、両親を乗せているので、はやる心をセーブして走った。
 日本の原風景とも言えるような景色の中、道の駅「和良」で休憩をとった。父は、僕と同じで道の駅スタンプが好きなので、できるだけ道の駅には立ち寄るようにしている。時間は3時近くになっていたが、朝食の量が多かったせいか、あまりおなかはすいてこない。しかし、ここまで昼食をとらなかったので、売店で「長寿だんご」なるものを食べ、昼食代わりにした。80Img_1213 歳を過ぎた両親にはなかなかいい名前のだんごだ。豆腐が入っていると書かれていたが、味と食感はみたらし団子だ。ただ、丸いだんごではなく、長さ5㎝くらいの直方体のだんごが串にささっていた。僕は、大好きなコロッケも食べてしまった。
 道の駅「和良」を出て、さらに東に向かった。下呂金山でR41に入り、車窓から中山七里や飛水峡などの渓谷美を楽しみながら、途中の道の駅「ロックガーデンひちそう」で最後の休憩をとって、美濃加茂に向けてクルマを走らせた。紅葉の季節の天気のいい休日ということで美濃加茂に入る辺りでの渋滞を覚悟していたが、拍子抜けするくらいすいすいと走ることができ、そのまま美濃加茂ICから東海環状道を一気に豊田松平ICまで走り、家に帰った。
 年老いた両親と一緒に出かけられるのが、あと何回あるか分からない。だから、両親の「行きたい」は、できる限り叶えてあげたいと思っている。両親のためと言うより、僕自身も十分Dscf5216 楽しむことができるのだから。

コメント (8)
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